阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

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【相鉄】いずみ中央駅開業35周年記念記念入場券発売。南海電鉄「和泉中央駅」、仙台市交通局「泉中央駅」とのコラボきっぷ(2025.4.4〜)

相模鉄道では、同社いずみ野線の「いずみ中央駅」が開業35周年を迎えることを記念して、「いずみ中央駅開業35周年記念入場券セット」を発売することを発表しました。

いずみ中央駅開業35周年記念券セット発売 | 相鉄グループ
相鉄いずみ野線 いずみ中央駅開業35周年記念「いずみ中央駅開業35周年記念入場券セット」を発売 | 南海電鉄
仙台市交通局 「いずみ中央駅開業 35 周年記念入場券セット」を発売【相模鉄道・南海電気鉄道・仙台市交通局】

概要は以下のとおりです。
【商品内容】
・B型硬券普通入場券
いずみ中央駅(相模鉄道)入場券1枚
和泉中央駅(南海電気鉄道)入場券1枚
泉中央駅(仙台市交通局)記念券1枚

・D型硬券普通入場券
いずみ中央駅(相模鉄道)入場券3枚
和泉中央駅(南海電気鉄道)入場券1枚
泉中央駅(仙台市交通局)記念券1枚

【販売期間・場所】
○いずみ中央駅での発売:
・期間:2025年4月4日(金)〜4月30日(水)

○通信販売:
・期間:
2025年4月4日(金)〜6月30日(月)
・Webサイト:
https://marche.kipputotetsukomono.com/

【販売価格】
1セット1,000円(税込)

【販売数量】
1,500セット(内訳:いずみ中央駅1,000セット、通信販売500セット)

【イメージ】
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(上記発表資料(https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2025/pressrelease/pdf/r25-62-g35.pdf)より引用)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



相模鉄道の「いずみ中央駅」は、4月4日(金)に開業35周年を迎え、また同駅の駅ナンバリングが「SO35」であることから、35周年記念入場券が発売されることとなりました。

…これだけですと、よくある記念きっぷの発売発表ということですが、今回の発表では、それに加え、同じ読み方をする「和泉中央」駅(南海電鉄)及び「泉中央」(仙台市交通局)とのコラボ入場券セットとして発売されることが特筆、といえるでしょう。

加えて、「いずみ中央」駅は勿論、「和泉中央」「泉中央」の各駅についても、硬券入場券(泉中央駅は記念券)として発売されるのも注目といったところでしょう。
硬券のデザインを見ますと、D型硬券の券面には、南海電鉄「泉北ライナー」の写真もデザインされており、相鉄ファンのみならず、南海電鉄及び泉北線ファンにとっても、ぜひ購入しておきたいきっぷ、といえるでしょう。

以前から三つの「いずみちゅうおう」駅の存在は知ってはいて、「いつか3つの『いずみちゅうおう駅』でコラボができるといいな」と漠然と思っていましたが、まさかそんな、些細な望みのコラボ入場券が発売されるとは、嬉しい気持ちでありますので、是非購入したいと思います。


ところでこの記念入場券ですが、発売は相鉄「いずみ中央」駅及びネット販売のみとなっています。
「和泉中央駅」や「泉中央駅」では発売がありませんので、ご留意ください。

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▲和泉中央駅に停車中の泉北高速鉄道(現・南海電鉄泉北線)9300系。
相鉄とのコラボ入場券セットに、この「和泉中央駅」の入場券もセットされています。

【西武鉄道】サステナ車両「8000系」は2025年5月末運行開始に決定

西武鉄道では、環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」のうち、小田急電鉄から譲受した8000系の運行開始を2025年5月末に決定したことを発表しました。

「サステナ車両(8000系)」運行開始が2025年5月末に決定! :西武鉄道Webサイト

上記発表資料によると、8000系については、2024年5月小田急電鉄から譲受後、7月1日より武蔵丘車両研修場でデザイン等の更新を行ってきたが、本日(1月7日)、更新を終えて同車両研修場を出場したとのことです。

今後、運行開始に向けて西武線各路線で走行試験や試運転、乗務員訓練等を行い、2025年5月末に営業運転を開始するとのことです。

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▲出場する「サステナ車両」8000系
(上記発表資料(https://www.seiburailway.jp/newsroom/news/20250107_sasutenatrain/)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



当ブログでもこれまで、下記記事で西武鉄道の「サステナ車両」のご紹介をしてきました。
(参考)



この「サステナ車両」、大手民鉄同士での車両譲受ということで、発表当時は大きな話題となりましたが、いよいよこのサステナ車両第1編成の運転開始日が明らかになりました。
投入される路線は、現在のところ、「国分寺線」と発表されていますので、今年5月以降、この元・小田急の車両が加わることになります。

当初の予定では2024年度末でしたが、当初の予定よりも2ヶ月ほど遅れての運行開始となりますが、その様子を、機会があれば是非見てみたいな、と感じたニュースでありました。


【西武鉄道】小田急から譲受の「サステナ車両」は8000系に。デザインは同社若手社員発案が採用

西武鉄道では、2024年度末より運行開始予定している、小田急電鉄より譲受する「サステナ車両」について、そのデザイン及び車両形式を決定したことを発表しました。

「サステナ車両」小田急電鉄譲受車両のデザイン・車両形式が決定 :西武鉄道Webサイト

概要は以下のとおりです。

【車両形式】
8000系(旧・小田急8000形)

【デザイン】
同社のコーポレートカラーである「ブルー」「グリーン」をベースに市松模様にアレンジしたデザインを採用。
(同社入社3年目の若手社員の発案による。)
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(上記発表資料(https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20240926_sasutenatrain_2.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



当ブログでも既にご紹介しているように、西武鉄道では、「サステナ車両」と称した、小田急電鉄及び東急電鉄から譲渡した車両を導入し、環境負荷の少ない車両に置き換えていくことを既に発表しています。
(参考)


小田急からは8000形、東急からは9000系を譲り受けることとしており、2024年度(今年度)は小田急8000形1編成を導入することとしています。

この度、その第1編成となる小田急8000形譲渡車のデザイン及び形式が発表されましたが、車両形式は小田急時代を継承する「8000系」、デザインは同社社員からの募集により決定したとのことです。

この8000系、今年度中に国分寺線(国分寺〜東村山)で運用が開始されることとなっていますので、実際に運用が開始となれば、上京のついでに見ておきたいな、と思っています。



ここまで記して気になったのですが、来年度以降西武鉄道が東急電鉄「サステナ車両」として譲受するのは「9000系」となっています。

一方、西武鉄道には既に「9000系」という車両が存在していることから、この東急からのサステナ車両に、どのような車両形式が付与されるのか、という点も気になるとともに、楽しみにも感じました。
(参考)
9000系 :西武鉄道Webサイト



【関連ブログ】
小田急8000形は西武8000系へ 7本の譲渡により対象編成もほぼ確定か : Odapedia 〜小田急のファンブログ〜
【西武】サステナ車両は「8000系」へ!デザインも決定 | 鉄道プレス



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【東京メトロ】「株式優待制度」導入を発表。10月23日に東証上場予定

東京メトロ(東京地下鉄)では、2024年10月23日に東京証券取引所に上場し、同社の株式が売り出されることが発表されました。
(参考)
東京地下鉄株式会社の株式売出しについて|東京メトロ

これに伴い、同社では「株式優待制度」を導入することを、併せて発表しました。

株主優待制度の導入に関するお知らせ|東京メトロ

概要は以下のとおりです。

【株主優待乗車証】
年2回、3月31日及び9月30日の最終の株主名簿に記載又は記録された2単元(200 株)以上を所有している株主に対し、所有株式数に応じて株主優待乗車証(全線きっぷ(片道1回限り)又は全線定期乗車証)を発行。

●全線きっぷ(片道1回限り):
200株以上〜400株未満:3枚
400株以上〜600株未満:3枚
600株以上〜800株未満:3枚
800株以上〜1,000株未満:3枚
1,000株以上〜3,000株未満:3枚
3,000株以上〜5,000株未満:3枚
5,000株以上〜1,0000株未満:3枚

●全線定期乗車証:
10,000株以上:1枚

【関連施設優待券】
年1回、3月31日の最終の株主名簿に記載又は記録された2単元(200 株)以上を所有している株主に対し、同社関連施設の各種優待券を発行

●優待施設及び優待券の枚数:
・EC サイト「メトロの缶詰」300 円引きクーポン券1枚
(3,000 円以上購入の際、1年間何度でも利用可能)
・「地下鉄博物館」無料招待券5枚
・「そば処めとろ庵」かき揚げトッピング無料券(350 円以上ご利用の方に限る)3枚
・ゴルフ練習場「メトログリーン東陽町」入場無料券 (平日限定)5枚


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在、国(53.4%)と東京都(46.6%)が株式を保有している(下記「会社概要」参考)東京メトロですが、この度東京証券取引所に上場することが発表されました。
(参考)
会社概要|東京メトロ

ニュースによりますと、キオクシアホールディングス(時価総額1兆5,000億円、下記日経記事より引用)に次ぐ時価総額6,400億円規模の大型上場とのことで、投資関係のニュースでは話題となっています。
(参考)
東京メトロ10月上場 「最強私鉄」、時価総額6400億円 - 日本経済新聞

もっとも当ブログは投資関係のニュースブログでは決してありませんので、今後の配当等について分析するものでは決してなく、むしろ注目しているのは上述した「株主優待制度」であります。

上記発表内容によりますと、全線片道1回限り有効の「きっぷ」または「全線定期乗車証」が年2回、保有株式数に応じて発行されるとのことです。

優待制度の中で最も保有株式数が多い場合に発行される「全線定期乗車証」は、10,000株以上の保有により発行されるとのことですが、上記日経記事によりますと、想定売出価格は1株1,100円とのことですので、このとおりですと、1,100円×10,000株=1,100万円分の株式保有が必要とのことです。

投資家ならともかく、一般の会社員などには簡単に手が出せない価格は承知ですが、一方で東京メトロの全線定期券は、95,420円(下記Webサイト参照)で発売されていますので、単純計算で配当とは別に年間約1.7%(※)の利回りが得られる、ともいえるでしょう。
(※)95,420×2÷1,100万円≒1.7%

これに加えて同社では、2025年3月期の1株当たり配当金を40円(約3.6%)と予想していることを加えると、年間約5%程度の利回り、といえそうな感じです。
(参考)
2025 年3月期の業績予想について|東京メトロ

もっとも、実際の売出価格はまた違うでしょうし、証券会社への手数料も加わったりと、必ずしもこのとおりとは限りませんが、ともあれ、元手があって、かつ、東京メトロを定期的に利用する方にとっては、魅力的な株式上場のニュースなのかな、と感じました。

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▲東京メトロ丸ノ内線 方南町に停車中の02系。
株主優待のニュースをご紹介するにあたり、手元にある東京メトロの車両の写真を漁ってみましたが、意外と無いことが今更ながら発覚しました…
今度東京へ向かった際には、もう少し東京メトロの車両の写真を集めておきたいと思います…




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【小田急】新型ロマンスカーの設計着手を発表。2028年度の運行開始を目指す

小田急電鉄では、2029年3月の運行開始を目指して「新型ロマンスカー」の設計に着手したことを明らかにしました。

2028年度の運行開始を目指し「新型ロマンスカー」の設計に着手|小田急電鉄

上記発表資料によりますと、新たなロマンスカーは、30000形「EXE」(リニューアル工事を実施したEXEαを除く)の代替であり、50000形「VSE」の後継として位置づけるとのことです。

また、今後約1年間の時間をかけて、利用者のニーズに寄り添い応えていけるように、コンセプトやデザインの検討を深度化し、その先に車両製造の決定に関する社内手続きを完了していくステップを考えているとのことです。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



小田急電鉄のロマンスカーは、現在は70000形「GSE」、60000形「MSE」、そして30000形「EXEα」「EXE」の3形式となっています。

箱根への観光輸送の目玉として親しまれてきた50000形「VSE」が既に引退し、上記3形式の他に今後ロマンスカーの車両の動きが出てくるのか、気になっていたところですが、今回新たなロマンスカーを投入することが発表されました。

運行開始は2029年3月を予定しているとのことで、約4年半後の投入を予定しています。
肝心の車両についてですが、リニューアル工事が未実施の「EXE」30000形の置き換えとして投入するものの、車両の位置づけとしては、上述「VSE」の後継となるものと考えられますので、ロマンスカーの特徴であった「展望席」の設置などが期待できそうです。

一方で、「EXE」が担ってきた通勤等の有料着席サービスとしてのロマンスカーの役割も果たす必要もあることから、これらの両立をどのように実際の車両に落とし込んでいくのか、今後車両デザインが明らかになっていく中で、楽しみにしていきたいものであります。

実車の登場は少し先ですが、期待しながら続報を待ちたいと思います。


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▲50000形「VSE」。
2029年3月に運行開始を目指す新型ロマンスカーはこのVSEの後継となるとのことです。

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▲30000形「EXE」。
リニューアル工事が実施されてない「EXE」は、新型ロマンスカーに置き換えれることとなります。




鉄道コム関連記事】
「VSE」後継の新型ロマンスカーの設計に着手、小田急 2029年3月デビュー予定 - 鉄道コム



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【多摩都市モノレール】上北台〜箱根ケ崎間延伸の軌道事業特許を申請(2030年代半ば開業目標)

東京都立川市に本社を置く「多摩都市モノレール」では、現在上北台〜多摩センター間で営業を行っていますが、この度上北台〜箱根ヶ崎間の延伸について、軌道法に基づく特許を申請したことを発表しました。

多摩モノレール延伸(上北台〜箱根ケ崎)の軌道事業特許申請について|多摩都市モノレール

概要は以下のとおりです。

【特許申請日】
2024年7月23日(火)

【線路の起終点】
起点:東京都東大和市上北台一丁目5番2
終点:東京都西多摩郡瑞穂町大字箱根ケ崎字狭山253番2

【線路の延長】
7.0km

【建設費】
インフラ外部(多摩モノレール施行):約358億円(税抜)
インフラ部(東京都施行):約900億円(税込)
総額:約1,290億円(税込)

【開業時期】
2030年代半ばの開業を目指す

【位置図】
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(上記発表資料(https://www.tama-monorail.co.jp/240723_pressrelease.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



東京都の多摩地区を南北に走る多摩都市モノレール。
この地域では、東西を結ぶ鉄道網は充実しているものの、南北間の移動はもっぱらバスに頼ることが多いのですが、そういった状況を解消したのが、この多摩都市モノレールであったといえます。

私も阪和線の沿線に移り住む前は、JR中央線の沿線に住んでいましたが、丁度多摩都市モノレールが延伸していく頃でしたので、開業により便利になっていく様子を目の当たりにしていました。

路線が現在の姿になってから間もなく四半世紀になろうとしていますが、今回北側の終点である上北台から、八高線の箱根ケ崎の延伸の手続きが始まりました。

開業は、これから約10年後の2030年代半ばとなりますが、完成すれば、これまで鉄軌道の無かった武蔵村山市を走る初めての鉄軌道となるのは勿論、JR八高線が唯一の鉄軌道アクセスであった瑞穂町についても、多摩地区の拠点都市である立川と結ばれることから、都市としての利便性が向上することは間違いないでしょう。


私が住んでいた中央線沿線でも、多摩都市モノレールの開業を期に街並みが大きく変化したエリアも見受けられ、特に甲州街道(日野市)の周辺は、かつては最寄りの鉄道駅からかなり距離のある地域でしたが、この多摩都市モノレール開業により、立川や高幡不動といった鉄道駅と直結することとなったことから、現在では住宅やマンションが多く建ち並んでおり、モノレールがもたらした街並みの変化を地図上からでも容易に観察することができます。
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▲甲州街道駅周辺の国土地理院地図
(左:平成6年12月発行、右:平成30年6月発行、出典は今昔マップ on the webより)

上北台〜箱根ケ崎間の延伸開業後にも、沿線ではこのような街並みの変化が見られるのかも知れないと考えると、その変化がどのようなものとなるのか、今からワクワクします。

それ以前に、鉄軌道全線完乗を目指す者にとっては、約10年後に延伸開業することを予定に入れておき、無事延伸区間の完乗を目指すべく、これまた開業を楽しみにしておきたいところだな、と感じたニュースでありました。

【新京成電鉄】新京成線は「松戸線」へ、京成との合併が認可へ(2025.4.1合併)

京成電鉄では、昨年10月31日に、完全子会社の「新京成電鉄」の吸収合併を行うこととしていましたが、この度この合併が国土交通省より認可され、予定通り2025年4月1日に合併することが発表されました。

≪京成電鉄・新京成電鉄≫鉄道事業の合併が認可されました|お知らせ・ニュースリリース|京成電鉄
京成電鉄と新京成電鉄の鉄道事業の合併が認可されました|新京成電鉄

概要は以下のとおりです。
【合併実施日】
2025年4月1日(火)

【合併後の路線名】
京成松戸線

【営業キロ】
京成津田沼〜松戸間 26.5km

【合併時の鉄道運賃・料金】
合併に伴う変更は無し。

【合併時のダイヤ】
合併に伴う変更は無し。

詳細は、上記発表資料をご覧ください。



当ブログの下記記事でご紹介したように、京成電鉄では、子会社の新京成電鉄を吸収合併することとしていました。
(参考)


本日、その合併が正式に決定したわけですが、同時にファンが気になる「路線名称」なども発表されています。

その発表によりますと、現在の「新京成線」は「松戸線」と改称されることとなります。
また、運賃は現行どおり新京成線(松戸線)で別立ての運賃体系とするとのことです。

京成では、過去に千原線(旧・千葉急行線)を吸収した際にも運賃は打ち切り(千原線を別立てとした体系)としていましたので、今回の新京成線(松戸線)の際にも同様の措置を取った、といえるでしょう。

それは路線名称も同様で、千原線(終点の駅名は「ちはら台」)の前例でも旧社名に関わらず沿線を表す地名を採用しており、今回もそれに倣ったものともいえるでしょう。

一方、車両については、両社の発表資料には記載が無いものの、千葉県の地方新聞「千葉日報」では、車両デザインについては「合併後から順次、京成電鉄のイメージカラーを使ったデザインに刷新する」(同新聞記事より引用)としており、近年ピンク色にリニューアルされた新京成電鉄のカラーは、今後見納めになるものと思われます。
(参考)
【速報】新京成は「松戸線」に 京成との合併、国承認 運賃変更せず、車両デザインは刷新 | 千葉日報オンライン



いわゆる「準大手私鉄(民鉄)」の一社であった新京成電鉄の合併は、発表された際に大きなニュースとなりましたが、それに続き、これまた準大手私鉄の一社であった泉北高速鉄道も、南海電鉄に吸収合併されることとなり、来年には準大手私鉄が二社姿を消すこととなります。
(参考)


今後、泉北高速鉄道の合併が正式に決定されれば、勿論当ブログでもご紹介することとなりますが、その際には今回の新京成電鉄との合併と比較してみるのも、面白そうだとも感じました。

ともあれ、新京成線については既に乗車済みではありますが、手元に車両の画像等が無いので、上京する際に機会を見つけて、残り少ない「新京成線」の様子を記録しておきたいところであります。

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▲来年4月より新京成電鉄を吸収合併し、同線を「松戸線」として運営していく京成電鉄。
ピンクが主体の新京成の車両も、上記画像の3700系のような京成のカラーに今後変更されていくものと思われます。




【関連ブログ】
新京成線は「松戸線」に改称、ピンク色の電車は見納めへ | 鉄道プレス



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【JR東日本等】磁気乗車券からQR乗車券への置き換えを発表(2026年度末以降)

JR東日本や東武鉄道などの鉄道事業者8社(※)(以下、「鉄道8社」)では、磁気乗車券からQRコードを使用した乗車券(以下、「QR乗車券」)への置き換えを順次実施することを発表しました。
(※)京成電鉄、京浜急行電鉄、新京成電鉄、西武鉄道、東京モノレール、東武鉄道、JR東日本、北総鉄道の8社。

鉄道事業者8社による磁気乗車券からQRコードを使用した乗車券への置き換えについて|JR東日本
鉄道事業者 8 社による磁気乗車券から QR コードを使用した乗車券への置き換えについて |東武鉄道

概要は以下のとおりです。

【QR乗車券への置き換え目的】
・持続可能なシステムへの移行
(磁気乗車券用の機構の煩雑さ、鉄道固有の専門性の高さから、中長期的に維持していくために、持続可能なシステムへ移行。)

・より環境にやさしい用紙への置き換え
(磁気乗車券の用紙は金属を含んでいるため、リサイクルにあたり磁気層の分離・廃棄が必要であり、一定の環境負荷を与えている。QR乗車券では、よりリサイクルが容易な用紙に変更可能・)

・利用者サービスの向上
(機器の不具合による券詰まりなど、利用者に不便を与える状況が発生している。非接触による処理が可能なQR乗車券により、メンテナンス性の向上や故障率の低減を図る。)

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(上記発表資料(https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202405291150160CBBRsoa38jKVbdWopmmKA.pdf)より引用)


【QR乗車券の概要】
●対象:
自動券売機から発見する普通乗車券(近距離券)をQR乗車券に置き換え。
その他詳細については、決定次第発表。

●利用方法:
磁気乗車券を出改札機器へ投入する方式から、QR乗車券のQRコードを出改札機器のQRリーダーにタッチする方法へ変更。
2024052920-44-472
(上記発表資料(https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202405291150160CBBRsoa38jKVbdWopmmKA.pdf)より引用)


【システム】
鉄道8社共用のQR乗車券管理サーバーで管理。
8社が同一のシステムを使用することで、会社間にまたがるQR乗車券の発券が可能。
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(上記発表資料(https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202405291150160CBBRsoa38jKVbdWopmmKA.pdf)より引用)

【サービス開始時期】
2026年度末以降、順次実施予定


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



これまでの磁気乗車券に替わって、地方鉄道事業者での導入事例も既にある「QR乗車券」ですが、近年、JR各社や大手民鉄などで、導入を進めていく動きが出てきています。

ここ関西地区では、大手民鉄事業者等で構成する「スルッとKANSAI協議会」が、QRコードを活用したデジタル乗車券サービスの開始を、またJR西日本が周遊券等のQRチケットのサービスを開始することを発表しています。
(参考)




一方、東日本地区の鉄道事業者を見てみますと、JR東日本では2024年下期にQRコードを使用した新たな乗車サービス導入を発表しているほか、東武鉄道では2024年度までの4カ年を期間とする「中期経営計画2024〜2027」において、QR乗車券の導入による磁気乗車券の全廃を発表しています。
(参考)




このように、QR乗車券の仕組みが徐々に導入されていくなか、現在発売されている磁気乗車券をどのように扱っていくのか気になっていましたが、今回発表のあった8社では、2026年度末以降に現在の磁気乗車券をQR乗車券に置き換えていくことが発表されました。


思えば、磁気乗車券を使用した自動改札機は、ここ関西の阪急電鉄が嚆矢だったかと記憶しており、その後、1980年代にかけて関西地区の鉄道事業者を中心に普及が広がりました。
1990年代に入ると、これまで磁気乗車券の導入が進まなかったJR各社や首都圏の鉄道事業者でも導入が進み、大都市圏では当たり前のように磁気乗車券が利用されたのが、1990年代後半から2000年代にかけてでしょうか。

その後、交通系ICカードの普及により、磁気乗車券の利用割合は減少していき、現在では1割にも満たなくなりました。
将来的にこの磁気乗車券をどうしていくのか、というのは、新たにQRコードの技術が普及してきたこともあって、個人的に気になっていましたが、今回首都圏の8社では、磁気乗車券を廃止していくという、思い切った方向性が示されることとなりました。


今後、どのようなスケジュールで磁気乗車券をQR乗車券に置き換えていくか、また普通乗車券以外のきっぷをどのようにQR乗車券に対応させていくのか等、詳細は気になるところです。
ともあれ、技術の進化により、きっぷの形も変化していくことを、リアルタイムで体験していくことになりそうですので、その様子を逐次このブログでもご紹介していければと思っています。




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【名鉄】9500系・9100系の前面デザインを一部変更して投入へ。2024年度設備投資計画で明らかに

名古屋鉄道(名鉄)では、去る5月10日(金)に2024年度設備投資計画を発表しました。
2024 年度 名古屋鉄道 設備投資計画|名古屋鉄道

この中で、通勤型車両9500系・9100系について、16両新造することとしていますが、今年度より正面貫通扉を正面に配置し、将来的に連結運転時に常時通り抜けが可能な構造にすることとしています。

【デザイン】
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(上記発表資料(https://www.meitetsu.co.jp/ir/reference/investment_plan/__icsFiles/afieldfile/2024/05/10/24-05-10setsubitoushi2024_1.pdf)より引用)


この9500系・9100系は、2019年より投入されている、名鉄の最新型の通勤車となっています。
車両詳細|車両一覧|名鉄ライブラリー|名古屋鉄道

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(上記Webサイト(https://www.meitetsu.co.jp/library/rolling_stock/detail_exp/9500.html)より引用)


これまで投入されてきた9500系・9100系は、運転席に向かって中央より少し右に貫通扉が寄せられている位置どりとなっています。

しかし、今年度から投入されてきた9500系・9100系では、この貫通扉が正面中央に配置されることとなり、従来の同系式からイメージの変化がみられることとなります。

貫通扉を中央に寄せる理由としては、「昨今の鉄道車両内での異常事態発生を受けて、避難誘導の円滑化を図るため」(同社発表資料より引用)とのことで、将来的には常時通り抜け可能とする旨も発表しています。

これまでも名鉄では、6000系などで貫通扉が中央に配置された系式が無かった訳ではなかったのですが、一方で非貫通や、これまでの9500系・9100系のように、中央よりズレた位置に配置されているケースも多い模様ですが、今後は時間をかけて貫通扉が中央に配置されるデザインに切り替わっていくものと考えられます。



この5月10日(金)には、ここで挙げた名鉄以外にも、「近鉄8A系」、「京王2000系」の新造発表、そして泉北高速鉄道「泉北ライナー」のデザインリニューアルと、大手・準大手民鉄から新車両・新デザインにまつわる発表が立て続けに行われました。
(参考)




これだけ各社発表が重なるのも、レアケースではないかと思います。
まさに「祭」のような週末の発表ラッシュでしたが、何にせよ、このように新型車両・新デザイン車両が出てくるのは、ひと頃のコロナ禍のことを思えば、嬉しい動向といえるのではないのでしょうか。




【関連ブログ】
【名鉄】9500系マイナーチェンジ車を発表!貫通扉を中央に新設 - 鉄道プレス



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【京王電鉄】新型車両「2000系」導入を発表(2026年初め予定)

京王電鉄(東京都)では、京王線に新型通勤車両「2000系」を導入することを発表しました。

2026年初め、新型通勤車両「2000系 」を導入します〜安心 して、ずっとのっていただける、やさしさを運ぶ車両を〜|京王電鉄

概要は以下のとおりです。

【車両形式】
2000系

【導入両数】
40両(10両固定×4編成)

【運行開始】
2026年初めを予定

【外観イメージ】
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(上記発表資料(https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2024/nr20240510_shingata.pdf)より引用)

【内装イメージ】
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(上記発表資料(https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2024/nr20240510_shingata.pdf)より引用)

【大型フリースペース】
・子育て世代やシニア世代など、あらゆる乗客が安全・快適に利用できるための大型フリースペース(仮称)を導入。
・座席を廃止し、ベビーカーや車いす利用者にとって利用しやすいエリアとする。
・設置号車は、車両乗降時にエレベーターに近い5号車とする。
・イメージ
2024051111-05-283
(上記発表資料(https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2024/nr20240510_shingata.pdf)より引用)


その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



京王電鉄では、2018年より「5000系」を導入し、座席指定列車「京王ライナー」等を運行してきています。
5000系はロング・クロス転換座席を導入し、「京王ライナー」等以外でも一般の列車に充当されていますが、一方でロングシート車両の置き換えについては、近年行われてきてなかったようにも思われます。

今回新たに発表された「2000系」は10両固定編成・ロングシートの車両で、7000系を中心に置き換えていくものと考えられます。
注目はそのデザインで、同社によりますと、「車両前面、側面ともに円をモチーフにしたラウンド型とすることで、多くの人が優しさを感じ、安心できる車両を表現」(同社発表資料)したものとしていますが、その顔つきが、古生代魚の「サカバンバスピス」に似ていると、ネットメディアの「ねとらぼ」で取り上げられるなど、強烈なインパクトを与えている模様です。
(参考)
「完全にサカバンバスピス」「サカバンバスピスにしか見えない」 京王電鉄の新車が古生代魚に似ていると話題(1/3 ページ) - ねとらぼ

その愛らしいといいましょうか、そんなデザインの一方で、5号車には初めての試みとして「大型フリースペース(仮称)」を設置しています。
西武40000系京都市交通局20系のように、車両の一部区間の座席を撤去し、車いすやベビーカー等でも利用しやすい区画を設けるのは、既に実例がありますが、今回の京王2000系では、編成中央付近の5号車に設けられているのが特色といえるでしょう。

この理由については、同社では「車両乗降時にエレベータに近い」(同社発表資料)ことを挙げており、先頭車両に設けている先例と異なる方針となっています。

確かにベビーカーにしろ車いすにしろ、ホームへの移動はエレベーターを利用することが基本と考えられますので、そこにフリースペースを寄せるのは、理にかなったものであります。
逆にいえば、京王線に関しては、エレベーターの位置がある程度揃えて整備できている、ということになりますでしょうか。


ともあれ、外観は何とも奥ゆかしい表情を見せている2000系。
再来年の2026年から導入が始まるとのことですので、機会があればその顔を拝むことができればいいなと思っています。


DSC_1024_R
▲京王電鉄7000系(東府中駅)
競馬場線等の支線での運用もある7000系ですが、同社京王線系統の車両としては最古参となっています。
2000系の登場により、今後置き換えが進められるものと考えられます。




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