長崎県内の諫早〜島原港間を運行する島原鉄道では、鉄道運転士の急な退職に伴い、平日ダイヤの一部列車を減便することを発表しました。
鉄道ダイヤの一時減便について | 新着情報 | 島原鉄道
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
このブログでも時折ご紹介している島原鉄道(島鉄)の話題。
管理人の親族も沿線地域に多いことから、自然と同社の話題には敏感になるのですが、今日発表されたのは、「運転士不足による減便」でありました。
既にバス事業者では、運転士の不足による減便改正などが多く実施されており、また、下記記事でご紹介した大阪府南東部をエリアとする「金剛自動車」(金剛バス)では、赤字経営に加え運転士の確保がままならないことから、今年12月20日をもってバス事業を廃止することを発表しています。
では、鉄道事業者の従業員の確保は安泰か、というと決してそうではなく、少子高齢化による労働力人口の減少や、地方圏では若年世代の転出増、そして「動力車操縦者運転免許」という資格取得に時間とコストを要することから、こちらも人手不足の影響を受けていることは、既に報じられているとおりです。
そんな中、今回島鉄では、今月になって運転士が急遽退職したことから、現行の運行本数を維持できなくなったことから、一時的な運休を発表したものであります。
運休となるのは、上記の3往復ですが、このうち2往復は諫早〜島原港間の通し運転、そして昼間時間帯に運休となる列車もあり、通常1時間間隔のところ、運休にともない2時間間隔となる時間帯も出てきますので、利用の際には十分注意が必要です。
地方鉄道路線の存廃を議論する際、鉄道維持を支持する理由の一つに、「バス運転士の確保」を挙げている言説を時折目にします。
しかし、先に挙げた少子高齢化の進展や若年層の都会への転出などを考えると、バス運転士が不足しても鉄道従事者の確保は難しくない、というのは机上の空論でしかないことは明らかなのですが、どうもその現実を直視しない論者もおられるようです。
しかし今回の島鉄のケースでも明らかなように、鉄道事業者であっても人手不足は共通して課題であり、このような「減便」という形で露呈することもあり得ることは十分に理解しておく必要があります。
とはいえ、この手の人手不足に特効薬があるわけでのないので、事業者は賃金や労働時間などの従業員の待遇改善、そして利用者は人員確保の為の値上げや、働き方改善のための減便などへの理解を地道に進めていくしかないのかな、とも感じたニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
●島原鉄道 ダイヤ変更(2023年10月16日) - 鉄道コム
●島原鉄道、運転士の急遽退職で「本数を維持することが困難」減便へ | マイナビニュース
●島原鉄道「退職者が出たので運行できません」昼夕の3往復を運休へ 運転士不足が深刻化 長崎 | 乗りものニュース
●島原鉄道、運転士足りず...平日ダイヤ一時減便へ 10月16日から | レイルラボ ニュース
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鉄道ダイヤの一時減便について | 新着情報 | 島原鉄道
概要は以下のとおりです。
【減便期間】
2023年10月16日(月)〜12月15日(金)の平日のみ
【運休列車】
<下り>
諫早13:29発→本諫早13:32着
諫早13:48発→島原港15:10着
諫早18:16発→島原港19:41着
<上り>
島原港12:04発→諫早13:19着
本諫早13:38発→諫早13:40着
島原港16:38発→諫早18:01着
【減便理由】
鉄道運転士の退職に伴う慢性的な人員不足が続く中、新規運転士の養成を行いながら補充してきたが、10月に入り急遽退職者が出たため、現在の運行本数を維持することが困難となったため。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
▲島原鉄道・南島原駅(現・島原船津駅)構内の島原鉄道の車両
このブログでも時折ご紹介している島原鉄道(島鉄)の話題。
管理人の親族も沿線地域に多いことから、自然と同社の話題には敏感になるのですが、今日発表されたのは、「運転士不足による減便」でありました。
既にバス事業者では、運転士の不足による減便改正などが多く実施されており、また、下記記事でご紹介した大阪府南東部をエリアとする「金剛自動車」(金剛バス)では、赤字経営に加え運転士の確保がままならないことから、今年12月20日をもってバス事業を廃止することを発表しています。
では、鉄道事業者の従業員の確保は安泰か、というと決してそうではなく、少子高齢化による労働力人口の減少や、地方圏では若年世代の転出増、そして「動力車操縦者運転免許」という資格取得に時間とコストを要することから、こちらも人手不足の影響を受けていることは、既に報じられているとおりです。
そんな中、今回島鉄では、今月になって運転士が急遽退職したことから、現行の運行本数を維持できなくなったことから、一時的な運休を発表したものであります。
運休となるのは、上記の3往復ですが、このうち2往復は諫早〜島原港間の通し運転、そして昼間時間帯に運休となる列車もあり、通常1時間間隔のところ、運休にともない2時間間隔となる時間帯も出てきますので、利用の際には十分注意が必要です。
地方鉄道路線の存廃を議論する際、鉄道維持を支持する理由の一つに、「バス運転士の確保」を挙げている言説を時折目にします。
しかし、先に挙げた少子高齢化の進展や若年層の都会への転出などを考えると、バス運転士が不足しても鉄道従事者の確保は難しくない、というのは机上の空論でしかないことは明らかなのですが、どうもその現実を直視しない論者もおられるようです。
しかし今回の島鉄のケースでも明らかなように、鉄道事業者であっても人手不足は共通して課題であり、このような「減便」という形で露呈することもあり得ることは十分に理解しておく必要があります。
とはいえ、この手の人手不足に特効薬があるわけでのないので、事業者は賃金や労働時間などの従業員の待遇改善、そして利用者は人員確保の為の値上げや、働き方改善のための減便などへの理解を地道に進めていくしかないのかな、とも感じたニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
●島原鉄道 ダイヤ変更(2023年10月16日) - 鉄道コム
●島原鉄道、運転士の急遽退職で「本数を維持することが困難」減便へ | マイナビニュース
●島原鉄道「退職者が出たので運行できません」昼夕の3往復を運休へ 運転士不足が深刻化 長崎 | 乗りものニュース
●島原鉄道、運転士足りず...平日ダイヤ一時減便へ 10月16日から | レイルラボ ニュース
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