阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

鉄道(島原鉄道)

廃止後7年が経過した島原鉄道北有馬駅を訪問する

2008年3月末をもって、島原鉄道の島原外港〜加津佐間(いわゆる南目線)が廃止となり、早いもので7年が経過しました。

廃止直前に訪問した後、廃止後約半年後廃止後約二年半後に私の親戚宅の最寄り駅で、訪問の度に下車していた北有馬駅の廃線後の様子をご紹介しました。

前回訪問から約五年が経過し、今年で7年。
その後の変化がどうなったのか、この度現地を訪問する機会が得られましたので、このエントリーでご紹介したいと思います。

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【島原鉄道】南島原駅の駅舎を建て替えへ。大正時代がら現存してきた現駅舎は解体

島原鉄道といえば、個人的には両親の帰省先ということもあり、他の地方鉄道とは違う思い入れがあることは、時折このブログでもご紹介しているところです。

2008年3月末をもって島原外港〜加津佐間が廃止となったことから、現在の終点は島原外港となっていますが、この島原外港の一駅諫早方の南島原駅は、車庫等もある運転上の拠点駅として機能しています。
この南島原駅の駅舎ですが、1913年(大正2年)の開業時に建築された洋風木造建築物で、歴史的価値も高いものといえますが、この度、この南島原駅の駅舎が建て替えられることが発表されました。

南島原駅の建て替えについて(企業情報 ニュースリリース / 島原鉄道株式会社 ホームページ)
島原鉄道、南島原駅の駅舎を建替え…現駅舎は11月から解体へ | レスポンス
南島原駅が建て替えへ 大正2年建築、島鉄最古の駅舎 [長崎県] - 西日本新聞

この建て替えは、長崎県が整備する臨港道路が南島原駅構内を通ることとなったことから、同駅の鉄道施設のうち乗務区事務所、排水処理施設、揚水施設を移転する必要から生じたものです。
これら移転が必要な施設のうち、乗務区事務所の用地の確保が困難であったことから、南島原駅舎内に移転する必要が生じることとなりました。
その移転先となる南島原駅の駅舎ですが、現在の駅舎は先に触れたように歴史的価値のある建物であることから、島鉄では改修による対応も検討しました。
しかし、大正時代からの建物が故に老朽化とシロアリ被害が激しく、これらの補修を行うと建て替え以上に費用がかさむのに加えて、安全性にも不安が残るとの専門家の意見もあったことから、現在の駅舎の移設は断念し、新たに駅舎を建設した上で、乗務員区を駅舎内に移転することにした、とのことです。

スケジュールとしては、今年11月頃より現駅舎の解体工事を開始し、新駅舎の完成は来年3月の予定となっています。

新たな駅舎については、島鉄の厳しい経営環境から、道路建設に伴う用地買収および移転補償費の範囲内で建て替える必要があるため、現在の半分程度の大きさの建物になってしまうのが実情と、島鉄の発表資料でも触れていますが、大正時代から残ってきた現駅舎の雰囲気を残した建物にしたい、と島鉄では考えているとのことです。


運転上の拠点駅であることから、島原外港以南の廃止前から南島原始発・終着の列車が多く設定されていたものの、こと駅周辺に関しては、島原駅や島原外港駅のような観光や他交通との拠点でもないこともあってか、個人的には降りたことがありません。
それだけに、現駅舎の姿を記録しておきたい気持ちはあるのですが、今秋までに島原方面へ行く予定も今のところは無いので、惜しい話ではありますが、現駅舎の姿は見れないままとなってしまうのかな、と思います。

とはいえ、新駅舎は、大きさが半分程度になってしまうものの、レトロ調の雰囲気を残したものになることから、こちらの駅舎になってから訪問してみるのも面白そうかな、とも思いつつ、廃止後6年以上経った北有馬駅の様子も一緒にに見ることができればいいな、とも思ったニュースでした。


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ビコムより「島原鉄道 諫早〜加津佐間」ブルーレイ復刻版が発売。廃線跡の現在の姿を収録した映像特典も

2008年3月の廃止から5年が過ぎてしまった、島原鉄道の島原外港〜加津佐間。
私自身の鉄道趣味の原点の一つともいうべき区間だったので、廃止前に寝台特急「あかつき」の乗車と兼ねての乗車をしてきたことは、このブログでもご紹介しています。
また、この区間を含む、島原鉄道の諫早〜南島原〜加津佐の全区間の前面展望を収録したDVDが発売されたことも、こちらのエントリーでご紹介しました。

さて、このDVDですが、この度同内容のブルーレイ版が発売されることとなりましたので、ご紹介したいと思います。
島原鉄道 ブルーレイ復刻版【ブルーレイ】 - ビコム製品データベース

Amazon.co.jp: 島原鉄道 ブルーレイ復刻版 諫早~南島原~加津佐(Blu-ray Disc): ビコムブルーレイ展望: DVD

今回の復刻版ですが、DVDからブルーレイとなったため、画質の向上等があり得ますが、それ以上に、特典映像として廃止区間の2013年現在の様子が収録されている点が重要かと思われます。
この区間の廃止後の様子は、私自身も現地を訪問することがある際に、二回(2008年10月2010年9月)訪問しているのですが、その後の様子は訪問していないので、現状がどのようになっているのか、気になっているだけに、少し購入してみたい、という気持ちもなくはありません。

そんなユーザーを狙ってのことでしょうか、既にこの商品のDVD版購入者向けに、DVD版を送付することで、ブルーレイ版を40%割引で購入できることとなっています。
ビコムダイレクト・Webページ
このキャンペーンは、電話でのみ申し込みの上、DVD版の送料は購入者の負担となりますが、一方のブルーレイ版の送料は無料となるので、既にDVD版を所有している人にとってはお得に購入することができるものと思われるので、検討の余地は十分にある商品、といえるのかな、と思った情報でした。


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廃線から2年半経った島原鉄道北有馬駅を訪問する

2008年3月末をもって廃止となった島原鉄道南目線(島原外港〜加津佐)

その沿線の北有馬駅の廃止後半年経った様子をこちらのエントリーでご紹介したのははや二年前。
その時に、五年後、あるいは十年後の北有馬駅(跡)の姿をフォローしていくことが出来ればいいなと思っている旨は、上記のエントリーでも述べたとおりです。

そして、再訪問の機会は意外と早くやってきて、こちらの乗車記録でもご紹介したように長崎県南島原市へ再度訪問する用事があったので、ついでに北有馬駅の跡を確認するべく寄ってみることにしました。

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廃止後半年経った北有馬駅(島原鉄道)を訪問してみる

今年の3月31日をもって廃止となった島原鉄道の島原外港〜加津佐間。
通称、「南目線」と呼ばれていたこの区間は、私の両親の出身地を通る路線でもあったことから、殊更個人的な思いが深い路線でした。
それだけに、この区間の廃止は、他の路線以上に寂しい思いを抱かざるを得ませんでした。

それから半年。

先日の乗車記録でもちらっとご紹介したとおり、急遽南島原市まで行かなければならない用件が発生しましたが、その用件も滞りなく済ますことができ、帰阪日の早朝、ちょっと時間があったので、廃止となった島鉄の路線でも見に行ってみようとふと思い、早朝から出かけてみることとしました。
なお、今回は急な用事と言うこともあり、デジカメを持参していなかったため、携帯電話のカメラ機能を使った撮影となっている旨、あらかじめお知らせします。

向かった先は、旧北有馬駅。

島原鉄道 北有馬駅 駅舎(1)
旧北有馬駅駅舎。

島原鉄道 北有馬駅 駅舎(2)
駅舎そのものは現存していますが、出入りする人は皆無。当然です。
廃止前のダイヤでは、15分ほどすれば加津佐行きの列車が入線する時刻ですので、きっと廃止前には、何人かの高校生や地元の人が列車を待っていたのではないのでしょうか。

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「ありがとう南線 思い出をつないだ20の駅」を読む

去る3月31日限りで廃止となった、島原鉄道の島原外港〜加津佐間。
「南線」や「南目線」と呼ばれていたこの区間が廃止となり、まもなく2ヶ月が経とうとしています。

その南線の廃止記念誌として、次の書籍が島原鉄道より発売されています。

ありがとう南線 思い出をつないだ20の駅(島原鉄道Webページ)

島原鉄道自身が作成・発売しているこの記念誌。
発売箇所が島鉄の鉄道・バス沿線のみということもあり、私のような遠方の人間は、島鉄に直接申し込んで郵送により手に入れる事ができました。

内容は、この度廃止となった区間の20の駅を、それぞれ見開き2ページの写真とエッセイで紹介しているのが主ですが、その他、南線の歴史や、その中でも特に影響の大きかった雲仙普賢岳の災害による被害とその復旧を年表でまとめられていたり、南線で活躍した車両や、駅で実際に発売されていたきっぷ(国鉄との連絡運輸の乗車券も掲載されています)などが掲載されていました。

ページ数にして64ページということもあり、「読む」書籍というよりか「見る」そして「保存する」書籍のような意味合いでしょうか。
各々の駅が美しい写真で紹介されていて、資料的な価値もありますが、とはいえもうこれらの駅には列車そのものがやってこない現実には複雑な気持ちを抱かざるを得ません。
それでも、最後にこういう写真集を作成して頂けただけでも(しかも鉄道会社自身が)まあ良かったのかな、とも思います。

勿論、南線に幼少の頃からお世話になった私としては、記録を残しておこうという観点から今回購入しましたが、そのついでに、残された北線も同じ運命をたどって廃止となって欲しくないこともあり、島鉄に対して、ささやかではありますが、経営維持の一助となればな、と思いました。

廃止記念として発売されましたが、現在もまだ発売中のようですので、購入されたい方は、早めに申し込まれた方が良いかと思います。

<データ>
題名:ありがとう南線 思い出をつないだ20の駅
発行元:島原鉄道株式会社
価格:2000円+税

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島原鉄道南線、廃止後の踏切は・・・

長崎県の島原半島を走る島原鉄道。
今年3月末までは、島原半島を「半周」する鉄道でしたが、ご存知の通り島原外港〜加津佐間が3月末をもって廃止となった事から、現在は島原半島を「4分の1周」する鉄道となってしまいました。

私自身は、南線最後の訪問記(その1その2その3)でご紹介したとおり、廃止前の南線に一度乗車してきました。
過去のエントリーでもご紹介しているとおり、私の親戚がこの沿線に住んでいることもあることもあり、幼少の頃からお世話になってきた路線が廃止された事に寂しい気持ちをぬぐい去る事は、廃止からまもなく2ヶ月経とうとしていますが、まだできないのが正直な気持ちです。

さて、そんな気持ちを持ちながら、久しぶりに南島原市役所のWebページを覗いてみると、こんなページに出くわしました。
島原鉄道南線廃止に伴う踏切の通行方法について(南島原市役所Webページ)

実は、鉄道路線が廃止されたからと言って、自動的に「踏切」が消滅するわけではないようです。
しかも「踏切」が「踏切」である以上は、「一時停止」義務は免除されるわけではないとのことです。
決して列車が来ない踏切を、列車が来る前提の法令に基づき一時停止しなければならない・・・何だか滑稽でもあり、逆に虚しいとも思えた内容でした。

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島原鉄道南目線、最後の訪問記(その3)

その2からの続きです。乗車記録はこちらに対応しています。

養老鉄道・寝台特急あかつき・島原鉄道南目線と続いてきた今回の旅行記もこれが最後。
とりとめもない旅行記ではありますが、もうしばらくのご辛抱を。

10時52分、1両編成のキハ20形の座席が半数程度埋まった状態で、加津佐駅を出発し、一路島原外港へ向かいます。

先ほど写真を撮影した海岸には、いつの間にかファンが数名陣取っていました。恐らく先ほどの加津佐行きに乗車していたのでしょうか。

キハ20形は、ワンマン運転に対応していないため、必ず車掌が乗務していますが、加津佐駅は無人駅。車内で乗車券を購入する必要があります。
発車後しばらくしてから車掌がやってきたため、加津佐〜島原外港の片道乗車券を購入。
渡されたのは、駅名・金額等があらかじめ印刷されていて、該当する箇所をパンチで穴を開けるタイプの乗車券でした。

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車内で購入した乗車券
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島原鉄道南目線、最後の訪問記(その2)

その1からの続きです。

10時15分過ぎ、南島原方よりディーゼルのエンジン音を奏でて、加津佐行きの普通列車が近づいてきました。
今回の旅行における島鉄沿線での撮影は、この1回きりなので、シャッターを切る指にも緊張が走ります。

タイミングを計ってシャッターを切った一枚がこれ。

kazusa_seaside_dc20

デジカメのディスプレイで写真の出来を確認し、満足して先ほど来た道を戻って、加津佐駅へと向かいます。
加津佐駅の構内には、先ほどのキハ20が折り返しのために小休止していました。
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駅構内では、先ほどの列車に乗車していたファンが既に写真撮影に勤しんでいました。
私もそれに混じって停車中のキハ20の写真をおさめます。

kazusa_st_dc20_2

kazusa_st_dc20_3

島原鉄道キハ2008。
元をたどると国鉄キハ20 295で、昭和60年に国鉄より島鉄が譲渡を受け、現在に至っています。
車両カラーは近年、旧の国鉄カラーである朱1色のいわゆる「首都圏色」に塗り替えられています。

ところで、島鉄南目線には通常キハ2500系のみの入線ですが、週末を中心にキハ20形が入線しています。
そのスケジュールはこちらより確認ができます。

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ついでに、手差し式のサボも撮影。これも来年3月末で見納め。

車内に入ります。既に車内に落ち着いている人もいますが、まだ構内で撮影に勤しんでいるファンもいました。

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中吊り広告を見ると、以前紹介した島原鉄道全区間の前面展望DVDの広告がありました。
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このDVDの発売後しばらく経っていますが、他に島鉄関係のDVDがない事から、やはり廃止記念に1枚は買っておいた方が良いかも知れません。
Amazon.co.jp: 島原鉄道 諫早~加津佐間 [ビコムワイド展望] [DVD]: ビコムワイド展望: DVD

進行方向右側、つまり海側のボックスシートに席を取り、発車を待ちます。

島原鉄道南目線、最後の訪問記(その1)

こちらの乗車記録こちらの乗車記録でも触れたとおり、来年3月31日をもって廃止となる島原鉄道の島原外港〜加津佐間へ、最後の訪問をしてきました。

寝台特急「あかつき」を諫早で降りて、その足でタクシー乗り場に向かいます。
告げた行き先は、「諫早郵便局」

日曜朝の通行量の少ない諫早市内をタクシーはすいすい走り、「諫早局前」バス停に到着したのは8時20分ジャスト。これなら間に合います。

諫早駅前発加津佐方面行きのバスは、「あかつき」に近い時間帯だと8時15分発というものがあります。
しかし、諫早駅よりバスターミナルは徒歩で数分かかる上に、階段の上り下りが必要な浩三となっているため、あかつき到着後2分で乗り換えるのには少々無理があります。
それならば、駅舎の目の前から乗れるタクシーでいくつか先のバス停まで先回りして、諫早駅前8時15分発のバスを捕まえよう、というわけで、敢えてタクシーに乗車しました。

結果的には、交通量の少なさとタクシーの運転手の経路選択のうまさに助けられ、バスに間に合う事ができましたが、必ずしもこれで間に合うというわけではないので、同様の乗り継ぎを考えている方は、乗り継ぎ失敗時でもリカバリーできるような計画した方が良いかと思います。

8時22分、加津佐方面、口之津・大屋行きの島鉄バスが到着。
やってきたのは和歌山市内でも毎日のようにお世話になっているノンステップバス。
ノンステップで加津佐まで約1時間20分も揺られるのか、と思うとちょっと残念な気がしました。(島鉄には観光バスタイプの路線車もあるので、こちらがきて欲しかった・・・)
とはいえ、交通バリアフリー法が施行され、基本的に新車はノンステップ車となっている昨今、仕方がないのかも知れません。

バスは数人の乗客を乗せ、愛野から小浜へ向かい、途中小浜バスターミナル(昔は県営バスターミナルであったが、県営バスの撤退により、現在は島鉄小浜バスターミナルとなっている)で若干の入れ替わりがあった他は、基本的にさほど混雑していない状況のまま、9時45分頃に加津佐駅前に到着。

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ノンステップバスに揺られて1時間20分、加津佐駅前下車。

バスを降車し、まずはこれから列車に乗る加津佐駅の駅舎を撮影。
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諫早行きの列車までしばらく時間があるので、線路沿いに歩いてみると、すぐそばに海岸がありました。
この海沿いを走る島鉄の風景を一枚写真に収めようと思い、誰もいない海岸を歩き、場所を定めます。

大体このあたりから線路に向けてカメラをセッティングして、加津佐行きの列車が来るのを待ちます。

(その2へ続く)
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