阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
当ブロクの更新情報やコメントについては、当ブログ用ツイッターアカウントを
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関西空港関連

【関西空港】KIX-ITMカード「フライトポイント」取得方法変更。搭乗後72時間以内にWebで搭乗券のアップロードが必要に

関西空港等を運営する株式会社関西エアポートでは、「KIX-ITMカード」会員向けに対し関西空港発着便の利用で付与される「フライトポイント」の取得方法を変更することを発表しました。

【重要】 フライトポイント取得方法変更のお知らせ|関西エアポート

概要は以下の通りです。

【取得方法】
(変更前)
搭乗当日、「フライトポイント専用端末」のスキャナーで搭乗券をスキャンした後、端末画面上のアンケートに回答してポイントを取得

(変更後)
搭乗当日、「フライトポイント専用端末機」のアンケートに回答後、搭乗72時間以内に会員Webサイトにログインし、フライトポイント登録画面で搭乗券画像をアップロード

【変更日】
2022年3月1日(火)以降


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲関西空港国内線出発エリアに設置されているフライトポイント専用端末
(2016年6月撮影)

関西空港では以前から、同空港の出発・到着便を利用した際にポイントが加算されるサービスを実施しています。

現在では、端末に会員カード(KIX-ITMカード)を読み込み、画面上に表示されるアンケートに答えた後、搭乗券を端末に設置されているスキャナーで読み取ることでポイントが付与されます。

但し、この「スキャナーで読み取る」作業が意外と時間がかかり、(コロナ禍の現在では懐かしい話かも知れませんが)利用客が多い時には時間がかかるということもありました。

加えて、スキャナー部分の保守にもコストがかかることもあるのでしょうか、今回、「搭乗券をスキャンする」代わりに「搭乗券画像を送信する」ことになりました。

そのため、3月以降は「KIX-ITMカード」会員専用ページにログインすることが必要ですが、ログインの際には暗証番号が必要となりますので、3月以降に関西空港発着便を利用の際には、十分気をつけておく必要がありそうです。


コロナ禍に加えて仕事が多忙になったこともあり、私自身が直近で関西空港を利用したのは、一昨年の11月といった具合に、最近は本当に「フライトポイント」が貯まっていません。

しばらくは頻繁に利用できる見込みも無さそうですが、次回関空発着便を利用する際には、十分気をつけておきたいな、と感じたニュースでありました。




【関連ニュースサイト】
関西エアポート、KIX-ITMカードのフライトポイント取得方法を変更 - TRAICY(トライシー)



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【ジェットスター・ジャパン】関西〜下地島(宮古)線開設を発表(2019.7.3〜)

LCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンでは、この度関西空港と下地島(しもじしま)空港を結ぶ路線を開設することを発表しました。

関西空港から宮古地域への初のLCC直行便!ジェットスター・ジャパン、大阪(関西)=宮古(下地島)路線を開設

概要は、以下の通りです。

●運航開始日:
2019年7月3日(水)

●運航スケジュール(2019年7月3日〜2019年10月26日):
GK377便・・・大阪(関西)15:50発→下地島18:15発
GK378便・・・下地島18:55発→大阪(関西)21:15着

GK377便・378便ともに月・水・金・日の週4日運航。
(7月20日〜8月31日は毎日運航)

●片道運賃:
5,990円〜42,990円(税込)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下地島(しもじしま)空港とご紹介しても、航空ファン以外の方ではあまり聞いたことがない、と言う方も多いのかも知れません。
下地島空港とは、沖縄県の宮古島を中心とした宮古諸島のうちの一つである「下地島」に作られた空港で、国内でのパイロット養成のための訓練飛行場として開設されました。
かつては那覇空港からの定期便がありましたが、利用者の低迷から1994年に運休した後は、長らく定期便の運航はありませんでした。
参考:下地島空港|沖縄県

その下地島空港ですが、近年JALやANAといった国内大手航空会社の訓練飛行が撤退してきたことから、利活用が検討されてきました。
その結果、旅客ターミナルのターミナル建設による定期便を誘致することとなり、それに伴いこの3月30日からジェットスター・ジャパンが成田〜下地島線を運航することとなり、今回開設が発表された関西〜下地島線はそれに続くものであります。


そして、この下地島は、水路を挟んで隣接する伊良部島(いらぶじま)から伊良部大橋を経由して、宮古島まで地続きでアクセスすることができるようになっています。
そのため、この下地島空港が宮古島における第2空港としての機能を果たせることから、今回の発表資料でも「宮古(下地島)」と表記して、宮古島への観光アクセスとして売り出していることが分かります。


関西空港から先島諸島方面への路線としては、Peachの関西〜石垣便が現在も運航されていますが、こと宮古島方面への就航はこれまでありませんでした。

フルサービスキャリアを含めても、関西地区〜宮古はANAの1往復のみとなっており、Peachのほか、ANA・JTAを含めた3往復が就航する石垣線と比較しても便数そのものが少ないことから、今回の下地島線の開設により、より多くの観光客が訪問できるようになるのではないかと思われます。


こと離島に関しては、おいそれと訪問することも個人的には難しいのでありますが、とはいえ、鉄道路線の全線乗りつぶしを達成すれば、こういった関空からの離島路線にも乗ってみるのも面白そうだな、とも感じたニュースでした。



●関連ニュースサイト:
ジェットスター、関西−宮古島便就航=7月3日就航、8月は1日1往復 | 乗りものニュース



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【関西空港】9月9日(日)現在の関空アクセス状況についてまとめ

9月4日に上陸した台風21号の影響で、関西空港では高潮による浸水と、関西空港連絡橋にタンカーが衝突した影響により、一時は空港が完全に機能停止した状態となっていました。

その後、浸入した海水はポンプによる汲み上げつつ、影響の少なかった第2ターミナルを利用しての航空機の発着、また交通アクセスについては、タンカー衝突の影響を受けなかった連絡橋北側(関西空港→りんくうJCT方面)の橋を利用することで、一部ではありますが、既に航空機の発着やアクセス交通の運行が再開されています。

ここでは、本日(9月9日)現在の関西空港へのアクセス情報をまとめてご紹介しておきたいと思います。

●鉄道:
JR関西空港線・南海空港線は、りんくうタウン〜関西空港間で運転見合わせ
・JR「関空快速」は、りんくうタウン発着関空特急「はるか」は日根野発着で運転
・南海電鉄「空港急行」は、りんくうタウン発着で運転、空港特急「ラピート」は運休
・りんくうタウン〜関西空港間は臨時シャトルバスを運行
参考記事:
関西空港線の運転について:JR西日本
台風21号の影響による列車の運転状況について|南海電鉄
【JR西日本】【南海電鉄】日根野・泉佐野〜りんくうタウン間、9月8日(土)から運転再開。りんくうタウン〜関西空港間は臨時シャトルバス利用 : 阪和線の沿線から


●リムジンバス:
【9月8日〜10日の運行について】 リムジンバスの一部路線・便で運行を再開いたします | インフォメーション | 【公式】関西国際空港のエアポートリムジンバス・時刻表・のりば・運賃・全路線一覧(関西空港交通株式会社)

9月8日〜9月10日の運行状況は以下の通りです。
【全便運行】
・京都線、寝屋川枚方線、守口線、奈良線、近鉄学園前線、大和八木線、あべのハルカス線

【全便運休】
・尼崎線、西宮線、高松線、高野山線、徳島線、東大阪線、USJ線、茨木線、南海なんば線、スカイシャトル線

【本数を減らして運行】
・大阪駅前線、近鉄上本町線、大阪空港線、なんば(OCAT)線、神戸三宮線、姫路、加古川線、和歌山線、岡山線、泉北ニュータウン、河内長野線


●高速船(神戸−関空ベイ・シャトル):
神戸-関空ベイ・シャトル | 海上アクセス
通常運行中

以上のように、交通アクセスに関しては、鉄道がりんくうタウンまでの運行で、そこから関西空港は臨時シャトルバスに乗り換えとなることから、時間に相当の余裕をもって行動することが必要になりますので、この点十分注意しておく必要があるかと思われます。


一部報道によると、関西空港の鉄道復旧までは4週間程度の計画があるとのことです。
逆に行えば、このりんくうタウンでの乗り換えが少なくとも1ヶ月程度は続くことから、関空利用の際には、引き続き気をつけておきたいところです。

また、様々な報道の陰に隠れてあまり注目されていない気もするのですが、関空と関西圏内の主要都市を結ぶリムジンバスも、一部路線ではありますが、既に運行を再開しています。
こちらは乗り換えの必要がないこともありますので、選択肢として考えておいて良いかも知れません。

加えて、神戸−関空ベイ・シャトルについては通常運行となっていますので、神戸方面からの場合は、こちらの選択肢もありますが、一部の神戸発の便については予約が満席ともなっていることから、利用の見込みがあるようでしたら早めの予約をしておくのも一つの手かも知れません。
参考:ご予約 | 神戸-関空ベイ・シャトル


浸水の被害については、損傷した機器の更新等に時間がかかることから、第1ターミナルまで含めた復旧はまだしばらく時間がかかるかと思われます。
加えて、関空連絡橋も、タンカーが衝突した南側の復旧には相当の時間がかかることから、しばらくの間は自家用車によるアクセスは難しく、公共交通機関の利用が避けられない状況ですので、しばらくの間は時間に更なる余裕をもって利用することが必要となることは、十分注意しておきたいところです。


ちなみに、現在、関西空港の利用は、航空機利用者および空港関係者のみとなっています。
参考:関西国際空港へのアクセスについて(09091100時点).pdf

関西空港の状況が気になる方もおられるかも知れませんが、上記関西国際空港の発表資料にあるとおり、現在見学目的で関西空港を利用するのは避けておいた方がよいかと思われます。
交通アクセスが安定化するまで、しばらくはこの制限は続くものと思われますが、事態が事態だけに、十分理解の上行動したいところですね。



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【デルタ航空】関空〜シアトル(アメリカ)線就航を発表(2019年就航予定)

アメリカの航空会社、デルタ航空は、大阪(関西空港)〜シアトル線を2019年に開設することを発表しました。

Delta to add Seattle-Osaka service in partnership with Korean Air in 2019 | Delta News Hub(英語)
デルタ航空、関西−シアトル19年就航へ
デルタ航空、大阪/関西〜シアトル線開設 香港〜シアトル線は運休 - トラベルメディア「Traicy(トライシー)」

上記発表資料及びニュースメディアによると、今回就航が発表された関空〜シアトル線の概要は以下の通りとなっています。


●就航予定:2019年

●使用機材:ボーイング767-300ER(定員225名)

●設定クラス:
ビジネスクラス(「デルタ・ワン」)25席
プレミアムエコノミークラス(「デルタ・コンフォートプラス」)29席
エコノミークラス(「メインキャビン」)171席

●機内設備:
全座席にWi-Fi、機内エンターテイメント、電源を設置

●運行ダイヤ等:
詳細は後日発表



なおデルタ航空では、関空〜ホノルル線を毎日就航しており、今回のシアトル線は関空発着としては2路線目になるとのことです。

詳細は、上記発表資料等をご覧下さい。


かつて、閑古鳥とまで言われていた状況からは様相が一変、近年では過去最高の利用者数を更新し続けている関西空港ですが、北米や欧州といった長距離路線に関していえば、かつてよりもむしろネットワークが縮小しているのも、これまた事実であります。

今回開設された北米大陸方面でみても、かつてはシカゴ、デトロイト、ミネアポリス、ニューヨーク、ダラス、トロントといった主要都市へのネットワークが構築されていましたが、航空業界の再編に加え、何より関西地区からの北米への需要の減退もあったことからこれらの路線は現在は全て姿を消し、現在ではロサンゼルス(日本航空)、サンフランシスコ(ユナイテッド航空)、バンクーバー(エアカナダ・ルージュ、季節運行)のわずか3路線という寂しいものとなっています。

そんな中で、今回発表された関空〜シアトル線の就航ですが、このシアトル線も、かつては関空から就航していた都市の一つで、今回のデルタ航空による就航により復活するものとなります。


以前この関空〜シアトル線を運行していたのは、今はなきノースウエスト航空で、当時はDC-10による運航だったように記憶しています。
というのも、私自身、初めてに海外旅行で、当時のノースウエスト航空による関空〜シアトル便に搭乗したことがあったので、自分の記憶にもある路線というわけです。

その当時の旅程は、関空〜デトロイト〜ニューヨーク(ラガーディア)〜デトロイト〜シアトル〜関空だったと記憶しており、その最後にシアトル〜関空線を利用しました。
2月の平日だったこともあり、機内は空いてはいたものの、利用者が皆無というわけでもなく、それなりに搭乗客はいたように記憶しています。

その後、このシアトル路線もご多分に漏れず廃止となり、当時運航していたノースウエスト航空も合併により会社が消滅することとなりました。
とはいえ、そのノースウエスト航空と合併したのが、今回関空〜シアトル線に就航するデルタ航空なわけで、これは文字通りの「復活」といっても差し支えないのではないかと思われます。


私が初めての海外旅行で搭乗した路線が復活ということで、個人的な思い入れもご紹介しましたが、ともあれ、今回開設される関空〜シアトル線が、関西地区のみならず西日本各地から北米方面への利用者への選択肢として定着して欲しいな、と思ったニュースでした。




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【淡路関空ライン】洲本〜関空航路の休止を発表(2018.7.13まで運航)

こちらのエントリーでご紹介したように、昨年7月から関西空港〜洲本港(淡路島)間での航路を運航している淡路関空ラインですが、この度同路線の運航を2018年7月14日(土)より休止することを発表しました。

航路休止のお知らせ – 株式会社 淡路関空ライン

淡路島(洲本港)・関西空港航路を御利用いただき誠にありがとうございます。昨年7月より1年間、無事故運航をしてまいりましたが、弊社の都合により下記の期日より運航を休止いたします。お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、1日も早い運航再開に向けて取り組みますのでご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

   記

運航休止日:平成30年7月14日(土)より
※7月13日(金)最終便まで運航致します。

上記Webサイト(http://ak-line.co.jp/?p=1608より引用、下線部は管理人による)



この航路ですが、昨年7月9日に運航を開始し、下記エントリーでは運航開始直後の様子を実際に乗船してご紹介しました。
淡路関空ライン(洲本〜関西空港)に乗船する(2017.7.14) : 阪和線の沿線から

この時乗船したのは、洲本18時05分発でしたが、乗客はわずか6名でした。
とはいっても、私が乗船したのが、比較的利用者のつきにくい洲本発の夕方の便であったことに加え、就航開始直後でまだ周知が行き届いていなかったであろうことから、今後の利用者増加に期待をしていましたが、やはり状況は厳しかったようで、運航開始後わずか1年にして休止ということとなりました。

今回の発表では「廃止」ではなく「休止」となっていること、また発表内容では「1日も早い運航再開に向けて取り組」むことが明記されていることから、状況次第での再開に含みを持たせた発表となっています。

このあたりの事情については、地元誌・神戸新聞が下記のように報じています。
同社(管理人注:淡路関空ライン)の吉村静穂会長は神戸新聞社の取材に「航路廃止とは考えていない。燃料費の高騰も足かせとなったので、現行より小型の船での運航など、3市(管理人注:淡路島内の洲本市・淡路市・南あわじ市の3市)と協議して再開の道を模索する」と話した。

2018年6月13日付け 神戸新聞Webサイト(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201806/0011349193.shtml)より引用。下線・太字は管理人による。


洲本港(兵庫県洲本市)−関西空港間の定期航路を来月で休止すると国土交通省神戸運輸監理部に届け出た淡路関空ライン(同)が15日、運航継続を視野に同部と協議を始めたことが分かった。乗客数低迷による経営難から事業存続をいったん断念したが、島内3市などからの強い継続要望を受け、早期の事業再開の道を探っている。

 現在使用している217人乗りの船から63人乗りの小型船に切り替え、便数を減らしての運航継続を検討している。小型船を定期運航する場合、現在の洲本港の設備では着岸が許可されないといい、事業再開の手法を同部と協議する。

2018年6月16日付け 神戸新聞Webサイト(https://kobe-np.co.jp/news/sougou/201806/0011358047.shtml)より引用。下線・太字は管理人による


上記報道によれば、運航再開の手法として、船舶のダウンサイジングと便数の削減による運航コスト削減が主眼となっていますが、一方で洲本港の設備では小型船の着岸が許可されないことから、その手法を神戸運輸管理部と協議することとしています。

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▲淡路関空ライン「まりーんふらわあ2」(2017年7月、洲本港にて管理人撮影)
定員217名は、需要に対して供給過大ではないかと感じましたが、小型船の着岸が洲本港では不可という理由があったとのことです。

私が乗船したときも、定員220名の船に10名に満たない乗客であったことから、どうしてこんなに大きな船をいきなり就航させたのか、少し疑問に感じたところはあったのですが、そもそも小型の船舶では就航自体が難しいというのがその理由だったとのことでした。

とはいえ、この一年間(正確には5月末までの11ヶ月間)の利用者数は約1万6千人だったとのことで、一日あたりで換算すれば約50人、一便あたりでは約5名という、船舶のサイズ云々以前に、航路を維持させるにはあまりにも少ない利用者数であったとのことで、仮に運航再開となったとしても、相当のテコ入れを行わないと、再び運航休止の憂き目に遭うことも容易に想像がつくのではないかとも思われます。

それだけに、運航再開したとすれば、更なる利用者拡大に向けた営業施策といった、路線を継続的に維持するための方策がどんなものになるのかが問われてくるのかな、とも感じたニュースでした。

関空−洲本間の航路廃止: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」




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【淡路関空ライン】洲本〜関西空港の定期航路復活(2017.7.9〜)

少し前、こちらのエントリーで洲本〜関西空港間の航路復活について、泉州地区のミニコミ誌掲載の情報をご紹介しました。

当時の記事では今年4月に就航の予定としていましたが、その後音沙汰もなく、この計画が立ち消えになってしまったりしたのか、危惧していたのですが、この度突然ではありますが、同航路の就航が発表されましたので、ご紹介したいと思います。

淡路島・関西国際空港間の定期航路が10年ぶりに復活 高速船により1時間でのアクセスが可能に(関西エアポート|ニュースリリース)
株式会社 淡路関空ライン – Awaji Kanku Line

上記発表資料等によれば、洲本〜関西空港間航路の概要は、以下の通りとなっています。

●就航日:
2017年7月9日(日)

●運航会社
淡路関空ライン

●運行ダイヤ:
・洲本発関西空港行き
4:45発・8:15発・11:45発・15:05発・18:05発
・関西空港発洲本行き
6:40発・10:10発・13:25発・16:40発・19:40発

●所要時間:65分(上下便とも)

●運賃:
片道 大人2,800円・小児1,400円
往復 大人5,300円・小児2,700円

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


その後の情報がないまま、少し気になっていたこの洲本〜関西空港の航路ですが、この度ようやく運行開始が発表が行われました。
就航開始日が7月9日(日)ですが、その直前の報道発表というのも、何やらドタバタ感も感じられたりしないこともないのですが、考えようによっては、当初4月就航が延期となり、ようやく就航の目処が立ったことから、なるべく早く就航したいという現れ、ともいえるのかも知れません。

この洲本・関空航路の特徴ですが、やはり早朝便(洲本4:45発)の設定が注目でしょうか。
この便に乗船すると、関西空港着は5時50分で、LCCを含む早朝便の搭乗にも十分間に合うことができます。
淡路島から関空を介して各地へのLCCを使った旅行は勿論、早朝に多い関空→羽田便を利用したビジネス等の利用にとっても、利便性の高いダイヤ設定といえるでしょう。

一方、ダイヤを見ると1日5往復や、大人片道運賃が2,800円といったところに、強気の設定を感じなくもないのですが、国内外のLCC就航等で関空の旺盛な利用が続く状況もあり、相応の利用者が定着すればいいな、とも感じています。


ともあれ、今回関空〜洲本の航路が復活したことにより、こちらのエントリーでご紹介した深日〜洲本航路と併せて、9月までの期間限定ですが関西空港〜洲本〜深日という航路乗り比べが可能となります。

両航路の時刻表により、乗り比べのパターンをご紹介すると、このような感じでしょうか。
●関空→洲本→深日
関空6:45発→洲本7:45着/9:40発→深日10:35着
関空10:10発→洲本11:15着/13:00発→深日13:55着
関空13:25発→洲本14:30着/16:30発→深日17:25着
関空16:40発→洲本17:45着/19:10発→深日20:05着


●深日→洲本→関空
深日8:30発→洲本9:25着/11:45発→関空12:50着
深日11:40発→洲本12:35着/15:05発→関空16:10着
深日15:00発→洲本15:55着/18:05発→関空19:10着


いずれのパターンも、洲本で約2時間〜2時間半程度の乗り継ぎ時間があるので、その間に食事や喫茶、洲本市内の街歩き、といったように、ちょっとした休憩が可能な感じなので、深日航路が就航中にこのような乗り継ぎを試してみることができればいいな、とも感じたニュースでした。

洲本〜関空間の航路、10年ぶり復活 1日5往復、早朝便にも対応 | 乗りものニュース



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南海バス・関西国際空港第2ターミナル線の連節バスに乗車する

こちらのエントリーでご紹介したように、南海バスでは去る4月28日より関西国際空港第2ターミナル線(エアロプラザ〜第2ターミナル間)において、連節バスを導入しています。

大阪府内初の連節バスということで、これは是非とも乗りに行かなくてはと思っていたところ、丁度連休中の昼過ぎに見にいく時間があったので、早速関西空港に出向いて乗車することにしました。

車で直接第2ターミナルに乗り入れ、連節バスが到着するのを待っていると、10分もしないうちに到着しました。
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到着すると、早速大量の乗客が降車していきました。
通常のバスの1.5倍の長さに3枚の扉という収容力の高い連節バスは、荷物の多い旅客の多い関空内のターミナル連絡バスとしては最適な車両であることが分かります。

側面はこんな感じです。
DSC09295_R
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続きを読む

【バニラエア】大阪(関西)〜奄美大島線を開設(2017.3.26〜)

日本系のLCC(格安航空会社)の一つのバニラエアでは、この度大阪(関西)〜奄美大島線を開設することを発表しました。

大阪(関西)=奄美大島線開設 | バニラエア Vanilla Air - 国内 海外 レジャー・リゾート路線のLCC 格安航空券の検索・予約

上記発表資料によると、バニラエアの大阪(関西)〜奄美大島線の就航日は2017年3月26日(日)で、運行スケジュールは下記の通り1日1往復を予定しているとのことです。
・3/26〜4/5:
JW873便・関西12:25発→奄美大島14:10着、JW874便・奄美12:25発→関西13:50着
・4/6〜6/30:
JW873便・関西12:15発→奄美大島14:00着、JW874便・奄美14:40発→関西16:05着


また運賃は、コミコミバニラ(片道)が6,780円〜、シンプルバニラ(片道)が4,780円〜となっています。
(ピーク時は+1,100円〜)
加えて、新規路線開設記念「わくわくバニラ」として、片道1,980円〜の記念セールも実施するとのことです。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

こちらのエントリーで、バニラエアの関空〜成田・関空〜函館線の開設をご紹介したばかりですが、それに続くバニラエアの関空発着国内線として、今度は奄美大島線の就航が発表されました。
奄美大島に関しては、バニラエアは成田〜奄美大島線を就航してから二年半が経ちましたが、利用状況は順調に推移しているようで、バニラエアの就航で奄美大島を訪問する旅行者も増えている模様です。
今回の関西〜奄美大島線の就航により、関東に加えて関西地区からも奄美大島をこれまで以上に気軽に訪問することが可能となるとともに、関西地区にも多いと考えられる奄美群島の出身者の帰省等の手段としての利用が期待されるものと思われます。

先の成田〜奄美大島線の就航の際のエントリーでも記しましたが、私自身大学時代に一度奄美群島(奄美大島・沖永良部島)を訪問したことがあります。
当時は往復ともに関西〜奄美大島の日本エアシステム(JAS)の便をスカイメイトで利用しましたが、当時の運賃でも14,000円程度していたかと記憶しています。
加えて、12月の平日ということもあり、往復ともにかなりの空席があったように記憶していて、シーズンにより利用率に大きな差が出る離島路線の厳しさを感じた旅行でもありましたが、その路線に今度はLCCというスタイルの航空会社が就航することから、これまた注目と感じました。
採算に乗せるためにはレガシーキャリアよりも高い搭乗率が求められるLCCにおいて、季節波動の大きい関西〜奄美大島線でどのような利用促進策を打ち出してくるのか、といった点も個人的には気になるところといえるでしょうか。

ちなみにこのJASによる関西〜奄美大島便ですが、その後伊丹発着に切り替えられ、更には運行会社も日本エアシステムの合併により日本航空(JAL)の運行となり、現在に至っているわけですが、そこに今回、バニラエアが当時のJASと同じく関西〜奄美大島便として就航することとなり、関空〜奄美大島線という括りでみると、およそ10年以上ぶりの直行便復活といえるでしょう。

個人的に機会があれば1泊2日でもいいので利用してみたいな、とも思うのですが、これまた鉄道のない奄美大島だけに、訪問順序の優先度は下がってしまうわけですが、それでも機会を見つけて訪問できればいいな、とも思ったニュースでした。



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【バニラエア】関空〜成田・函館線就航を発表(成田線:2017.2.18〜、函館線:2017.3.18〜)

LCC(格安航空会社)のバニラエアでは、この度大阪(関西)〜成田・函館線を就航することを発表しました。
東京(成田)、大阪(関西)=函館線、東京(成田)=大阪(関西)線就航決定 | バニラエア Vanilla Air - 国内 海外 レジャー・リゾート路線のLCC 格安航空券の検索・予約

上記発表によると、今回開設となる「関西〜成田」「関西〜函館」の各路線の運行内容は以下の通りとなっています。
  • 大阪(関西)〜東京(成田)
    就航日:2017年2月18日(土)(関西発は2月19日(日))
    運行便数:1日2往復
    運賃:コミコミバニラ・・・4,650円〜、シンプルバニラ・・・3,650円〜

  • 大阪(関西)〜函館
    就航日:2017年3月18日(土)
    運行便数:1日1往復
    運賃:コミコミバニラ・・・7,890円〜、シンプルバニラ・・・5,890円〜

その他詳細は、上記発表資料をご覧ください。


関西空港を発着する国内線LCCに関しては、同空港を拠点とするピーチ・アビエーションの他、ジェットスター・ジャパンに加えて、こちらのエントリーでご紹介した春秋航空日本が既に就航しており、今回のバニラエアの就航により、関空発着の国内線LCC、そしてその中でも関空〜成田線については4社が競合する路線となります。

今回のバニラエアの発表での注目は、やはり関西〜函館線といえるでしょうか。
既に札幌(新千歳)へは関空からピーチ、ジェットスターともに就航しているのですが、今回のバニラエアの函館就航により、北海道方面へのLCCを使った旅行のバリエーションが増えることになり、北海道や東北方面への旅行を計画されている方にとっては朗報と言えるでしょう。
具体的には、単純な函館方面への往復は勿論のこと、函館から北上して札幌・小樽の観光を楽しんで新千歳から関西へ戻る、というルートや、函館から北海道新幹線を利用して青森・仙台を経由して仙台空港からLCCを利用して関西へ戻るといったように、LCCだけを利用した旅行でも、今回の函館就航により行程のバリエーションが増えることとなり、これまた楽しみな就航といえるでしょう。

また、バニラエアの関空発着国内線が就航することにより、関西地区からも国内旅行でバニラエアを利用することが可能となるわけで、ピーチやジェットスターとはまた違うであろう、バニラエアを選ぶのも、これだけLCCが増えてきた時代の旅行の楽しみ方の一つかな、とも言えるだけに、機会があれば是非とも利用できればいいな、とも思ったニュースでした。

バニラ・エア、成田、関空から函館に航空便を開設: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【関西空港】(報道記事)国際線手荷物の南海難波駅で受取サービスの開始の報道。「ラピート」荷物室を活用か?

昨日の産経新聞で報じられているニュースですが、関西空港を運営する「関西エアポート」では、関空到着の国際線利用者を対象に、航空機に預けた手荷物を南海難波駅で直接受け取れるサービスを導入する方針を固めたことが報じられています。
(記事執筆時点では、南海電鉄・関西エアポート等から上記サービスの導入について正式の発表はありません。)

国際線の手荷物を南海「難波駅」で受け取りOK 関西国際空港が導入方針、訪日客の利便性向上(1/2ページ) - 産経WEST

上記報道によれば、サービス導入は平成32年(2020年)の東京五輪開催までの導入を予定しているとのことで、実現すれば日本国内では関西空港だけのサービスになる模様です。

サービスの流れとしては、海外の空港で搭乗手続きの際に預けた手荷物を、関西空港で受け取ることなく南海難波駅で受け取ることができることとなり、利用者にとってはスーツケースなどの大きな手荷物を大阪市内へ自分で運ぶ手間を省くことができることとなっています。
関西空港から難波駅の間は、特急「ラピート」などで難波駅に輸送することとしています。

その他の内容は、上記報道記事をご覧下さい。


昨今の訪日外国人の増加、また関西空港を発着するLCC(格安航空会社)の増加から、関西空港の利用者は増加の一途となっています。
特に大阪ミナミの中心地の難波と関西空港を直結している南海線・空港線の利用者も大きく増加していますが、それ故混雑の緩和も喫緊の課題となっている模様で、こちらのエントリーでご紹介した「特急チケットレスサービス」「定期特急券」利用者向けのスーパーシートへのグレードアップキャンペーンも、その一環として比較的余裕のあるスーパーシートへ利用者を誘導することで混雑を緩和する施策といえます。
また、もう一つの空港アクセス列車である空港急行についても、こちらのエントリーでご紹介した8300系の今年度導入車両より、ドア付近の座席を削ってスーツケース等の大型荷物用のスペースを設置していることから、利用者そのものの増加と、それに付随する手荷物の問題について、できる範囲の対応を行ってきていていることが分かります。

そんな中で、今月10日には、この空港急行の車内で、日本人乗客の1人が車内で『外国人が多く邪魔だ』との内容を大声で言ったのを聞き、乗客間のトラブルを避けるため、『本日は外国人のお客さまが多く乗車し、ご不便をお掛けしております』とアナウンスしたところ、別の日本人女性が関西空港の駅員に「社内ルールに定められた放送なのか」と問い合わせたことから、南海電鉄が不適切な案内放送を行った旨のお詫びを発表する、という事態が発生したことは、記憶に新しいところです。
「外国人多くご不便を」 南海電鉄40代車掌が不適切アナウンス…乗客クレーム発端 「差別の意図なかった」と釈明 - 産経WEST
車掌の不適切な案内放送について(お詫び)|南海電鉄

この事象については、この乗客クレームについてあれこれツイッター上では意見があったみたいですが、今回のエントリーの本題ではないので割愛させていただきます。
それ以上に気になったのは、上記南海電鉄のお詫び発表の最後の段落の『また、昨今のインバウンドのお客さまの急増による車内混雑については、大きな課題と認識しており、早急に対策を進めてまいります。』という一文でした。

正直これ以上の混雑緩和の対策とすれば、空港急行の増結や8300系の投入ペースのアップに加えて、今は使っていないラピートの荷物室の活用くらいしか思いつかなかったのですが、その「荷物室の活用」はやはり検討されていたのだな、という感を抱きました。

この荷物室ですが、冒頭の産経新聞の記事にもあるように、平成6年の関空開港から平成13年まで開設されていた南海難波駅構内のCAT(シティエアターミナル・空港外でチェックインや手荷物を預けることができるカンター)の手荷物輸送用として使用されていましたが、CAT閉鎖以降は特に使われていないままでしたが、今回のサービスが実現すれば、およそ20年ぶりにこの荷物室が日の目を見ることになりそうです。
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50000系「ラピート」の4号車難波方に設置されている荷物室。
「ガンダムラピート」特別装飾の際には、このようなステッカーが貼られていたりしていました。

ラピートの運行開始当初とは、逆方向に、そして違う目的で使用されることとなりそうなこの荷物室ですが、一時期のラピートの低迷期でも(手間がかかるというのもあったのでしょうが)改造等の手を加えずそのまま残していた甲斐があったのかな、という感じでしょうか。

今後、サービスの概要が正式発表されれば、改めてご紹介していきたいと思います。



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