阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

鉄道(関西地区事業者)

【JR西日本】和歌山線でもサイクルトレイン導入(2024.10.6〜)和歌山〜五条間の一部駅相互間で開始

JR西日本では、現在きのくに線(和歌山〜新宮)で運行している「サイクルトレイン」について、和歌山線(和歌山〜五条)でも実施することを発表しました。

和歌山線へサービス拡充! 「わかやま線サイクルトレインプラス」実証実験スタート:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【開始日】
2024年10月6日(日)

【実施区間】
和歌山線 和歌山〜五条間

【乗降可能駅】
和歌山、岩出、粉河、橋本、五条の5駅

【利用可能列車】
日曜・祝日限定
・五条行きは和歌山駅16:52〜18:00の3本を除く普通列車
・和歌山行きは和歌山着9:00〜11:34の4本を除く普通列車
・快速列車は除く

【利用方法】
・公式サイトで利用可能列車を確認
⇒スマホなどで事前に予約
⇒ホーム設置の乗車位置表示にて待機(2両編成では最後部車両1番後ろドア付近)
⇒車内では自転車を持参したゴムなどで固定

【予約サイト】
きのくに線 ・わかやま線サイクルトレイン:JRおでかけネット

【ポスター】
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240917_00_press_Wakayamalinecycletrainplus.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



和歌山県内のJRきのくに線(紀勢本線)では、2021年9月より「きのくに線サイクルトレイン」を開始し、その後順次時間帯・運行区間を拡大し、現在では和歌山〜御坊〜紀伊田辺〜新宮間でサービスを実施しています。
(参考)





サイクリング人口の増加と観光誘客促進、そして鉄道の新たな利用方法の提案として、和歌山県内のきのくに線沿線ではすっかり定着した感のある「サイクルトレイン」ですが、次なる展開として、和歌山線での導入が発表されました。

和歌山線沿線でも「紀の川サイクリングロード」といった、紀の川に沿って走るサイクルロードを用意しており、この地域でもサイクルトレインの需要は大きいものと推察されます。
(参考)


一方で、和歌山線の五条〜和歌山間の輸送密度(平均乗車人員)は3,774人(2022年度・データで見るJR西日本2023より引用)と、それなりの乗車密度があることや、沿線に高校も多く区間利用者も多いことから、他の乗客の支障にならないように自転車を車内に持ち込むためには、制度上の工夫が必要に感じていました。

この点、今回の「わかやま線サイクルトレイン」では、日曜日及び祝日に限定し、かつ利用者が多いと見込まれる列車は対象外とすること、そして乗降可能駅を有人駅等一部の駅に限定することで、サイクルトレインを実現しています。

これで、日曜日及び祝日に限定されますが、五条から新宮まで、自転車を列車に乗せて和歌山県を縦断することが可能となります。
秋の行楽シーズンも始まりますので、お手持ちの自転車を走らせながら、鉄道旅行も楽しんでみてはいかがでしょうか。

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▲橋本駅に停車中の和歌山線227系。
ここ橋本駅でもサイクルトレインの乗降が可能となります。




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【Osaka Metro】ICカードでの乗継割引を終了へ。「乗継ポイント」による還元へ移行(2025.4.1〜)

Osaka Metro(大阪メトロ)では現在、ICカードを用いて地下鉄(ニュートラムを含む)、バス、いまざとライナーを乗り継いで利用する際に適用される乗継割引について、一部カードをを除き終了するとともに、新たに「乗継ポイント」としてOsaka Pointを付与するサービスを実施することを発表しました。

Osaka Point新サービス「乗継ポイント」の開始とICカードでの地下鉄・バス・いまざとライナー乗継割引の終了について|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【「乗継ポイント」概要】
・サービス開始日:
2025年4月1日(火)利用分より

・ポイント付与対象券種
e METRO会員登録済みのPiTaPaまたはICOCA
(※)モバイルICOCA、Apple PayのICOCA、定期券利用(PiTaPaまたはICOCA)等は対象外

・ポイント付与条件及び付与数
[地下鉄⇔バス]
90分以内:120ポイント
90分超:60ポイント

[バスまたはいまざとライナー⇔バスまたはいまざとライナー]
90分以内の異なる系統:230ポイント
(90分超は対象外)

[地下鉄⇔いまざとライナー]
90分以内:180ポイント
90分超:90ポイント

【乗継割引の終了】
・サービス終了日:
2025年3月31日(月)
但し「敬老優待乗車証」、「特別割引用ICカード」、「回数カード」(発売終了済み)については現行の乗継割引を継続

・現行の制度概要:
[地下鉄⇔バス]
100円割引

[バスまたはいまざとライナー⇔バスまたはいまざとライナー]
90分以内の乗継で210円割引

[地下鉄⇔いまざとライナー]
160円割引


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在大阪メトロ及び大阪シティバスで実施されているICカード利用での地下鉄・バス乗継割引は、大阪市交通局時代から実施されてきた、歴史のある制度でありました。

いずれも、ICカード導入前から実施されており、地下鉄・バスの乗継割引は、乗継乗車券を購入(バスの場合は車内で購入)することで、バスの運賃が半額となるもので、またバスどうしの割引は、降車時に発行されたバス乗継券を利用して、乗継先のバスが無料で利用することができる、というものでした。

現在はいずれも、ICカードで乗り継いで利用することで自動的に乗継割引が適用されるという、便利なものとなっていますが、今回この乗継割引について、ポイント制にするとともに、乗継時間によってポイント付与が変化することとなったのが、今回発表の趣旨であります。


元々、大阪メトロの乗継割引は、バスどうしを除いて、乗継の時間制限が無かったことから、乗継駅での買い物や仕事等、本来の乗継以外の目的であっても適用されていました。

乗り方を考えれば、実質的には乗継でなくとも割引が適用されることから、利用者に取ってはおトクな一方で、本来の制度趣旨にもとる利用方法であったことも確かといえました。

そこで今回の「乗継ポイント」では、現在のバスどうしの乗継で適用される「90分」の時間を境に、それ以内での乗継利用には従来よりも多くのポイントを付与する一方、90分を超える乗継利用の場合は半分のポイントを付与することとしました。
これにより、乗継利用による付与であるという制度趣旨を明確化するとともに、これまで割引適用されていた一部の利用者の急激な負担増を緩和させることを両立させることとなった、といえるでしょう。

登録には、予め「e METRO」会員に登録し、利用するICOCAまたはPiTaPaを登録しておく必要がありますので、乗継利用が見込まれる方は、予め登録・アプリのインストールをしておいた方がよいでしょう。

大阪メトロでは、既に回数カードの新規発売を終了し、ICOCAプリペイド利用によるポイントサービスを今年3月から実施していますが、これに加え、乗継割引もポイント付与に移行することとなりました
(参考)
ICOCAでの新ポイントサービス開始と回数カード及び北急連絡回数券の発売終了について|Osaka Metro
回数カード|Osaka Metro

既に回数割引などが廃止となっている他事業者に比べると、ポイント制度に移行したとはいえ、制度そのものを残していることは、素直に評価できれば、と思っていますし、個人的には本来の乗継利用にポイントを厚く付与することによる、制度趣旨の明確化も評価したいと思っています。

逆に言えば、ポイント制度等を導入することで、従前よりもより柔軟な割引設定が可能となっているのも、時代の流れ、ともいえますね…

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▲中央線・弁天町駅に到着する大阪メトロ400系。
ここ弁天町駅からも大阪シティバスが発着していますが、これらに乗り継ぐ場合、現在はICカード利用で100円が割り引かれますが、来年4月以降は、e METRO会員登録が必要となります。




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【南海電鉄】NANKAIオンデマンドバスの実証実験第三弾を泉北ニュータウンで実施(2024.10.1〜2025.2.28、2025.11.1〜2026.10.31)

南海電鉄、南海バス、ネクスト・モビリティ及び堺市では、泉北ニュータウン地域における住民の移動課題の解決と利便性向上に向けた新たな移動手段を検討するため、AIオンデマンドバスの第三弾実証実験を実施することを発表しました。

「NANKAIオンデマンドバス」の実証事業(第三弾)を実施します | 南海電鉄
NANKAIオンデマンドバス(公式サイト)

概要は以下のとおりです。

【運行期間】
2024年10月1日(火)〜2025年2月28日(金)、2025年11月1日(土)〜2026年10月31日(土)の1年半

【運行時間】
午前8時〜午後6時

【運行エリア】
14地区81停留所
(一部利用区間に制限あり)

【運賃】
大人・小児ともに1乗車300円

【予約方法】
スマートフォンアプリ(「のるーと」)、パソコン(Webサイト「のるーと」)、電話で予約

【各種割引施策】
・運賃100円割引券15枚つづりを1,000円で発売
・オンデマンドバスの乗車回数に応じて「泉ヶ丘ひろば専門店街ギフト券」プレゼント

【運行車両】
ワンボックス車両(座席8名)2台
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(上記発表資料(https://www.nankai.co.jp/news/240911_1.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



私が大学卒業まで住んでいた泉北ニュータウンですが、現在では高齢化が進んでおり、また商業施設がニュータウン外にも多く出来てきたことから、高齢者の外出や買い物が不便となる課題があるように見受けられます。

そういった課題を解決するために、南海電鉄や堺市などでは、「AIオンデマンドバス」を使用した実証実験を実施してきていますが、今回この10月から3回目となる実験を実施することとしました。

今回の実証実験では、万博期間による運休期間を挟んで合計1年半と長期で運行するとともに、停留所の数も、商業施設、病院及び子育て関連施設等を中心に大幅に増やして運行することとなりました。

この手の「AIオンデマンドバス」は、既存のコミュニティバスでは補えなかった需要を、より少ないドライバー等で補う仕組みとして、利用者の予約に応じてAIを活用して効率的な配車を行うサービスとのことで、全国でも実証実験を中心に徐々に増えているようです。

そんな中、この泉北ニュータウンの「NANKAIオンデマンドバス」は、2022年から実証実験を続けてきており、この手のAIオンデマンドバスの中では割と長期に渡る運行を行ってきているように思えますが、今回は更に長期に運行することで、新たな移動手段に関して実証していくこととしています。


このオンデマンドバスの運行開始となる来月には、下記記事でご紹介したように泉北高速鉄道の光明池車庫で「せんぼくトレインフェスタ」が開催されます。
(参考)


仮に「せんぼくトレインフェスタ」入場抽選が当選すれば、この「NANKAIオンデマンドバス」も併せて乗車してみたいな、と思ったりしていますので、実現すれば当ブログでもその様子をご紹介できればと思っています。



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【山陽電鉄】別府(べふ)駅が特急停車駅に格上げへ(2025年以降の次期ダイヤ改正以降)

山陽電鉄(兵庫県)では、加古川市の別府(べふ)駅で、混雑緩和等を目的としてホームの延伸改良工事を実施しており、工事が完成後の時期ダイヤ改正より、直通特急及び特急列車を終日停車させることを発表しました。

別府駅が次期ダイヤ改正から特急停車駅に 〜特急列車の停車に向けて、別府駅のホーム改良工事を実施しています〜|山陽電鉄

上記発表資料によりますと、別府駅は加古川市の南の玄関口として多くの住民が利用しているほか、多数の企業や大型商業施設が立地するなど、山陽電車で6番目に乗降客数が多い駅となっているとのことです。

また、順調にホーム改良工事が進捗すると、2025年(令和7年)早々にはホーム改良工事が完了するとのことで、工事完了後に実施予定のダイヤ改正で、特急停車駅に格上げとなる予定とのことです。

加えて、加古川市では、今年度から同駅前広場のリニューアルに向けた検討を始めている上、神姫バスでは、JR東加古川駅から別府駅のアクセス強化を目的として、10月1日(火)からバス路線の新設を予定しているとのことです。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



「別府」と書いて「べふ」と読める鉄道ファンは、ある一定以上の年齢の方に多いのではないか、と思えます。
かつてこの地には、「別府鉄道」(べふてつどう)というローカル鉄道が、山陽本線の土山駅と、高砂線(廃線)の野口駅を、丁度「V」の字に結んでいましたが、国鉄貨物列車の大幅削減を受け、1984年(昭和59年)に廃止となりました。

そんな加古川市別府地区ですが、周囲に企業や大型商業施設が立地していることもあり、利用者数は山陽電鉄で第6位のことです。
ちなみに上位5駅は、下記山陽電鉄サイトによりますと、山陽明石、山陽姫路、板宿、荒井、山陽垂水の順となっており、この次に別府駅がランクインするとすれば、他の特急停車駅を差し置いて、普通列車(当駅前後では各駅に停車する「S特急」も含む)のみ停車が上位にランクインしている状況であります。

地元の加古川市も、この別府駅を「副都心」として位置づけており、駅前広場のリニューアルをはしりに、副都心機能を備える方針を目指しているとのことですので、今回の特急停車により、この別府地区がより発展していくものとも思われます。

山陽電鉄では、上述の「荒井」駅でも通勤客の取り込みに成功し、利用者を大幅に増やした実績がありますので、今回の別府駅での特急停車により、こちらでも利用者増に結びつくことができればいいな、と感じたニュースでありました。

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▲山陽電鉄5030系(阪神線内で撮影)
上記の直通特急も、次期ダイヤ改正後は別府(べふ)駅に停車することになります。




【関連ブログ】
【山陽】別府駅に特急・直通特急が終日停車へ | 鉄道プレス



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【JR西日本】紀勢本線・和歌山〜箕島間開業100周年を記念して227系にヘッドマーク掲出(2024.10.14〜12.1)

JR西日本では、紀勢本線・紀和〜和歌山〜箕島間が開業100周年を迎えたことを記念して、記念イベント第2弾として、「記念ヘッドマークシール」列車の運行を発表しました。

紀勢本線 和歌山〜箕島駅間「開業100周年」 記念イベント第2弾開催!:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【記念ヘッドマークシール列車】
・掲出期間:
2024年10月14日(月・祝)〜12月1日(日)

・使用車両:
227系2両・2編成

・運行路線:
紀勢本線(和歌山〜新宮間、和歌山〜和歌山市間)
(※)和歌山線、万葉まほろば線(桜井線)の一部区間でも雲濃くします。

・デザイン:
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240909_1100_press_Kiihonsen100thevents.pdf)より引用)

【ヘッドマークシール列車 運行開始記念イベント】
・日時:
2024年10月14日(月・祝)10時〜10時25分頃

・場所:
和歌山駅4・5番のりば

・対象列車:
上り普通列車(和歌山10時22分発・箕島行き)

・内容:
和歌山大学吹奏楽部による生演奏
ヘッドマークシール列車のお見送り


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭に記したように、紀勢本線の紀和〜和歌山〜箕島間は、今年(2024年)に開業100周年を迎え、この3月から記念イベントが実施されています。
(参考)


この第2弾として、ヘッドマークシール列車の運行が発表されました。
シールが装着されるのは、227系で、2編成に2種類のヘッドマークが掲出されることとなります。
和歌山地区の227系に、このようなヘッドマークシールが掲出されるのは、恐らく初めてではないかと思いますので、是非とも見ておきたいものと感じています。

ただ、車両の運用が、紀勢本線の和歌山市〜和歌山〜新宮は勿論、和歌山線(和歌山〜王寺)や桜井線(奈良〜桜井〜高田)と、かなり広範囲に渡るため、追いかけるのも難しいかも知れません。
また、運行期間も約2ヶ月と割と短めなので、運用がはっきりしている初日(10月14日)にどこかで撮影するのがいいのかも知れません。

私自身は、通勤で和歌山駅を利用するので、機会があればきのくに線や和歌山線等のホームも覗いてみて、このヘッドマークシール編成を見つけてみようかな、とも思っています。



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【泉北高速鉄道】「せんぼくトレインフェスタ2024」開催(2024.10.12)

泉北高速鉄道では、「鉄道の日」記念行事として、毎年恒例の「せんぼくトレインフェスタ」を開催することを発表しました。

「せんぼくトレインフェスタ2024」を開催します[事前申込・抽選制] | 泉北高速鉄道

概要は以下のとおりです。

【開催日時】
2024年10月12日(土) 10:30〜15:30

【会場】
泉北高速鉄道 光明池車庫
(光明池駅下車徒歩約10分)

【主な内容】(抜粋)
・電車の運転体験(事前申込)
・ピットで電車くぐり体験(事前申込)
・電車に乗って洗車体験
・電車と綱引き
・車両と記念撮影
3000系、ラッピング電車、12000系泉北ライナー
・トイトレイン展示コーナー
・ステージショー
・物品販売
泉北高速鉄道、南海バス、阪堺電気軌道が出店

【応募方法】
・申込期間:
2024年9月9日(月)〜9月18日(水)17時

・募集人数:
4,000人

・申込方法:
専用サイト(https://sbkevent.wixsite.com/torefes2024-toppage)より申込

・当選発表
当選者のみ2024年9月20日(金)以降メールで連絡


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



毎年「鉄道の日」に近い10月中旬に開催されてきた「せんぼくトレインフェスタ」(トレフェス)ですが、今年もまた、開催の発表をご紹介する季節となりました。

今回のトレフェスでは久々に「ピットで電車くぐり体験」が復活するとのことで、電車の床下を点検時のようにくぐることができます。

そして展示車両は、「泉北ライナー12000系」「ラッピング電車(5000系?)」「3000系」の3編成が用意されることとなっています。
既に復刻デザインの編成も運用されている中、そう遠くないうちの完全引退も予想される3000系が注目を集めていることが、トレフェスでの展示編成にラインナップされていることからもわかります。
(参考)



そして今回のトレフェスは、「泉北高速鉄道(株)として開催する最後のトレインフェスタ」の可能性が高いと考えられます。

というのも、下記記事でご紹介した容易に、2025年度の早期にも、南海電鉄と泉北高速鉄道との経営統合が予定されており、この統合で泉北高速鉄道が吸収合併により消滅する予定となっているからであります。
(参考)


経営統合後も「トレインフェスタ」が光明池車庫で実施される可能性も決して低くはないかと思われますが、一方で上記経営統合が2025年度上半期に実施されることとなれば、「泉北高速鉄道としての」トレインフェスタは、今回が最後となります。

そういう意味でも、記録に残るトレフェスになるかも知れないな、と感じていますので、個人的には応募に当選して、是非訪問したいな、と思っています。


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▲「せんぼくトレインフェスタ2024」で展示予定の12000系「泉北ライナー」

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▲「せんぼくトレインフェスタ2022」での展示車両。
この時は、南海7100系「めでたいでんしゃ かしら」も展示されていました。




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【Osaka Metro】中央線延伸部(コスモスクエア〜夢洲間)開業は2025年1月19日(日)に

Osaka Metro(大阪メトロ)では、大阪・関西万博のアクセスとして建設中の中央線・コスモスクエア〜夢洲間について、2025年1月開業を目標としていました。
(参考)


この度、同区間の開業日について、2025年1月19日(日)と決定したことを発表しました。

Osaka Metro 中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)が2025年1月19日(日曜日)に開業します|Osaka Metro

冒頭の過去ブログ記事でもご紹介したように、大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜舞洲間は、万博関係者の通勤車両削減に寄与できるよう、万博開会の2025年4月よりも2ヶ月以上前の2025年1月に開業できるよう取り組むことが示されていました。

今回、目標の1月末よりも更に半月ほど早い、2025年1月19日(日)の開業が発表されました。
なお、開業時の運行形態やイベント等については、今回は発表されておらず、追っての発表になるかと思われますので、こちらも発表あり次第、当ブログでもご紹介したいと思います。


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▲弁天町駅で発車を待つ大阪メトロ中央線400系・コスモスクエア行き。
来年1月19日に、コスモスクエア〜夢洲間が開業することが決定しました。
これにより、この「コスモスクエア」も目にする機会がぐっと減る可能性がありそうです。




【関連ブログ】
【速報】中央線の夢洲延伸日が1月19日に正式決定!! | Osaka-Subway.com
大阪メトロ中央線「夢洲駅」開業日が決定!! | 鉄道プレス



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【JR西日本】JALダイナミックパッケージ商品できのくに線・白浜〜新宮間を利用できる商品を企画(2024年9月〜2025年2月)

JR西日本と日本航空(JAL)は、紀伊半島地域の振興と活性化を目的とした新たな取り組みとして、羽田空港〜南紀白浜空港までの航空券と、白浜駅〜新宮駅の鉄道乗車券をセットにした「JALダイナミックパッケージ商品」を共同で企画したことを発表しました。

JR西日本とJALは紀伊半島地域の振興と活性化に向け 新たな取り組みを開始します :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【商品名】
JALダイナミックパッケージ「アドベンチャーワールドへ行こう!入場券+ミールクーポン+JR 券付きコース」

【出発・予約期間】
・出発期間:2024年9月18日〜2025年2月27日※年末年始等設定除外日あり
・予約期間:2024年9月2日〜2025年2月11日

【商品構成】
・航空:羽田空港―白浜空港 往復
・宿泊ホテル:アドベンチャーワールド特集設定ホテル(紀南エリア)
・鉄道:
JR 特急くろしお号 白浜駅〜新宮駅(普通車指定席)往復
新宮行:くろしお 1・17号 白浜行:くろしお 22・26号

・アドベンチャーワールド 1 日入場券


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



鉄道と航空は、ある区間では競合関係となることもありますが、一方で相互が協働関係となる場合もあります。
今回のJR西日本とJALの発表では、JALの羽田〜南紀白浜線と現地宿泊・アドベンチャーワールド入園に加え、JRきのくに線の特急「くろしお」を白浜〜新宮間を利用できる商品となっています。

現地の移動手段として、きのくに線を利用し、なおかつ人気の「パンダくろしお」も利用できる商品というのは、あまり聞いたことがなく、そういう意味では非常に面白い取り組みと感じました。


今回の商品で利用できるきのくに線・白浜〜新宮間は、輸送密度2,000人以下という利用の少ない線区であり、今後の路線維持には、より一層の利用が欠かせない状況となっています。
昨年度(2023年度)のこの線区における輸送密度は935人と、前年度より増加している一方、2,000人は勿論、コロナ禍前(1,085人)にも届いていない状況です。
(参考)


今回の「ダイナミックパッケージ」による連携により、少しでも利用者が増加することを期待したいな、と思っています。



ところで今回のダイナミックパッケージ商品をつぶさに見ますと、特急「くろしお」が白浜〜新宮間で利用できるのは「6号車」の9番・10番の各座席となっています。
(参考)
【アドベンチャーワールド特集限定】〔アドベンチャーワールド特集JR組み込みコース〕特急くろしお号
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(上記発表資料(https://domdp-option.jal.co.jp/info/contents/HTML/JALT/B2C/MZ/24DP/KAS/MZ2142AB0001.html)より引用)


この6号車ですが、通常期は自転車を分解せず持ち込める「くろしおサイクル」として設定されている車両であります。
(参考)


今回のダイナミックパッケージでは、上述「くろしお」各列車の「くろしおサイクル」の座席を一部、このダイナミックパッケージに転用しているものと考えられます。

そのため、実際に利用の際には、「くろしおサイクル」車両に乗車することや、自転車の利用者と同じ車両となることに、予め気をつけておく必要がありそうです。

「ダイナミックパッケージ」に転用していることを考えると、もしかしたら「くろしおサイクル」の利用は、そこまで多くない、のかも知れませんね…


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▲きのくに線・紀伊日置〜周参見間を走る特急「くろしお」287系「パンダくろしお」編成。
今回の「ダイナミックパッケージ」商品では、この特急「くろしお」を利用することが可能となっています。
またその際、通常は「くろしおサイクル」として設定されている「6号車」の一部座席が充てられています。




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【Osaka Metro】森之宮に未来モビリティ体験型テーマパークを開設。中央線20系車両を活用したアトラクションも展示(2025年1月〜10月)

Osaka Metro(大阪メトロ)では、森之宮車両工場跡地の暫定利用として、期間限定で未来モビリティを体験型テーマパーク「e METRO MOBLITY TOWN」(以下、「モビリティタウン」と称します。)を開設することを発表しました。

未来の交通を体験!森之宮に期間限定で未来モビリティ体験型テーマパークを開設します〜合わせて将来の自動運転レベル4走行を見据え森之宮エリアを周遊する自動運転バスを運行します〜|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【施設名称】
e METRO MOBILITY TOWN(読み:イーメトロ モビリティ タウン)

【開業期間】
2025年1月中旬から2025年10月下旬まで
(プレオープンとして、2024年11月30日(土)に一部エリアを先行オープン)

【施設概要】
(1)ミライ体験エリア
2024年3月に引退した中央線20系車両を活用し、5つのバーチャル体験アトラクションで未来の暮らしとモビリティが体感。

(2)EV・自動運転バスエリア
最新技術を駆使した自動運転バスに実際に乗車し、未来の交通システムを快適で安全な移動とともに楽しめる。

(3)EVカートサーキットエリア
環境にもやさしく騒音も少ないEVカートで、本格的なレーシングを体験。

(4)空飛ぶクルマエリア
空飛ぶクルマの世界が体験(委細調整中)

【入場料】
有料(詳細決定次第発表あり)

【施設全容】
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(上記発表資料(https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240830_morinomiya_taikenthemepark.php)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



大阪メトロ中央線・森之宮車両工場の跡地については、森ノ宮駅から分岐する新線の開業が2028年4月開業予定で軌道事業特許が行われています。
(参考)


この「森之宮新駅」を含む一帯のまちづくりについては、この新駅設置と同時に発表された「森之宮新駅構想」で記されており、ここでは 「大阪城東部のまちづくり」として、大阪公立大学のキャンパスを中心としたイノベーションを推進するまちづくりの方向性が策定され、その計画が進んでいるところです。
(参考)


まちづくりと新駅設置との間に、大阪・関西万博への輸送もあることから、万博期間を前に森之宮検車場内に留置線を整備することとしていますが、その間、大阪メトロが開発を進める用地については、暫定利用が予定されていました。

今回発表された「モビリティタウン」は、その「暫定利用」として活用するもので、内容は未来のモビリティを体験できるものとなっています。

「未来のモビリティ」として用意されているのは、「EV・自動運転バス」や「EVカート」、そして「空飛ぶクルマ」といったものですが、鉄道ファン的にはむしろ、「未来」よりも「過去」のモビリティとしての中央線20系車両が目を惹くところでしょうか。

この20系車両ですが、森之宮検車場内に既に並べられているのが、下記「Osaka-Subway.com」さんの記事でも紹介されていました。
(参考)


この時には、「モビリティタウン」の内容は勿論発表されていませんでしたが、まさか本当に引退後の中央線20系がアトラクションとして活用されることとなりました。

ただ、上記発表によりますと、中央線20系車両では「バーチャル体験アトラクションで未来の暮らしとモビリティが体験」できることから、外装はともかく、内装は相当手を入れられることとなりそうです。

とはいえ、万博期間中、役割を終えた中央線の車両がこういった形で目にすることができるというのも面白いな、と感じましたので、開催期間中に是非訪問したいな、と思ったニュースでありました。

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▲大阪メトロ中央線20系車両。
既に引退したい20系車両が、テーマパークのアトラクションとして、万博期間中に活用されることとなりました。




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【JR西日本】有料座席サービス「うれしート」大拡大。JR神戸線、奈良線に加え、広島地区でも新規設定(2024.10.5〜)

JR西日本では、現在大和路線及びおおさか東線で設定している有料座席サービス「うれしート」の設定線区拡大を発表しました。

有料座席サービス拡大のお知らせ 〜「快速 うれしート」の線区を拡大し、「Aシート」を臨時設定します!〜:JR西日本
2024年10月5日ダイヤ修正について 〜 有料座席サービス「快速 うれしート」導入 〜 :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【近畿地区】
●新規設定区間:
JR神戸線:(平日)網干・姫路⇒大阪(快速)朝4本
奈良線:(平日)奈良⇒京都(区間快速、快速)朝3本
大和路線:(平日)JR難波⇒奈良(快速)夕方5本
おおさか東線〜大和路線:(平日・土休日)大阪⇒奈良(直通快速)平日夕方4本、土休日朝2本・夕方2本
2024082221-08-271
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/2024/08/page_25913.html)より引用)


【広島地区】
●新規設定区間:
<平日>
快速「通勤ライナー」(1本)
岩国6:48発⇒五日市7:17着

<土休日>
快速「シティライナー」(2本)
岩国15:39発⇒広島16:20着
岩国16:39発⇒広島17:20着
2024082221-09-342
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240822_00_press_ureseat.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



昨年10月23日に設定が開始された有料座席サービス「うれしート」。
大和路線及びおおさか東線の一部列車において、最後尾の車両の一部を座席指定としたサービスで、サービス実施時には自由席との区画を判別するための「のれん」が設置されることが特徴となっています。
(参考)


この「うれしート」ですが、今年3月のダイヤ改正では、先に開始された平日朝に加え、土休日の運行も追加設定されたところです。
(参考)


221系の最後尾の車両に「のれん」を掲げるだけで設定できる簡便さと、何より専用の車両が不要で、需要が見込まれる時間帯に柔軟に設定できるというメリットもあり、今後の展開が楽しみなところでありました。

当ブログでも、昨年10月の設定時に、下記のとおり奈良線での運行も考えられるのではないか、と記したところですが、まさにその「奈良線」を含む各線で新規設定が発表されました。
現在、JR西日本の近畿圏線区で、「特急」や「有料着席サービス」が運行されていない転換クロスシート車両導入線区とすれば、「奈良線」が思いつきますが、他の線区でも、既存の特急等の補完として、今回の「うれしート」のようなサービスを実施する余地がありそうです。

阪和線の沿線から : 【JR西日本】大和路線・おおさか東線快速に有料座席サービス「快速 うれしート」導入(2023.10.23〜)より引用、太字下線は管理人による。



そして今回の発表では、広島地区でもこの「うれしート」が新規設定されるという、これまた驚きの発表がありました。

広島地区でも朝の通勤ラッシュは利用者が多く、JR山陽本線と併走する広島電鉄2号線では、朝の時間帯の混雑率が164%(2023年度)と、首都圏並みの混雑率の数字が発表されています。
(参考)
報道発表資料:三大都市圏の平均混雑率が増加<br>〜都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和5年度実績)〜 - 国土交通省

勿論、連接車であるとはいえ、1編成の輸送力が小さい路面電車が為に混雑率が高くなるというのはありますが、ともあれ広島都市圏でも朝の通勤ラッシュはそれ相応に混雑するという事情は共通であるといえます。

そんな広島都市圏に、今回初めて有料座席サービス「うれしート」が設定されることとなりました。
平日は朝の岩国発広島行きの設定は朝ラッシュ時対応ですが、面白いのは土休日の夕方に設定されている岩国発広島行きの列車であります。

「どうしてこんな時間帯の広島行きに『うれしート』が設定されているのか?」と疑問に思う向きもあるかも知れませんが、よく考えるとこの時間帯、宮島口から広島方面への宮島観光の客が多く利用することが考えられることから、それを見込んだ設定、といえるでしょうか。


ともあれ、デビュー1周年となるこの10月に大拡大を行う「うれしート」。
今回新たに設定される線区は、どれも利用が見込まれそうなものとなっていますので、これらの利用状況如何では、更なる拡大があり得るのかも知れませんので、今度はどこの線区に「うれしート」がやって来るのか。
近畿地区では例えば嵯峨野線やJR宝塚線など、広島地区では呉線なんかが考えられそうですが、果たして拡大するとなればどの線区となるのか、楽しみにしておきたいところです。

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▲岩国駅に停車中の快速「シティライナー」227系。
土休日・夕方の広島行き2本に「うれしート」が設定されることとなりました。
設定時間帯から推測するに、宮島観光帰りの利用者向けと考えられます。




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