阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

鉄道(関西地区事業者)

【南海電鉄】難波駅2階中央改札口コンコースのリニューアルを実施(南海線・2024.10.1〜2025.3)

南海電鉄では、難波駅2階中央改札口の改札内コンコースのリニューアル工事を実施することを発表しました。

当社最大のターミナル・難波駅の2階中央改札口 改札内コンコースにおいて10月1日から、開設以来初のリニューアル工事(第1期)を施工します | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【第1期工事期間(南海本線側)】
2024年10月1日(火)〜2025年3月(予定)
引き続き、第2期工事として高野線側のリニューアル工事を計画中

【リニューアルの内容】
・柱、床、壁、照明の改修:
ゆるやかな曲線がデザインされた柱や白色ベースで統一した床・壁で明るく近未来的な空間に改修。
・椅子の設置
利用者数が少なかったエリアに新たに椅子を設置し、改札口周辺の混雑の分散を図る。

【イメージ】
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▲リニューアル後のイメージ

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▲現在の難波駅2階中央改札口改札内
(いずれも上記発表資料(https://www.nankai.co.jp/news/240927.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



南海電鉄の難波駅は大阪市内のいわゆる「ミナミ」の地区の玄関口、また関西空港から入国した訪日外国人旅行者にとって、初めて降り立つターミナル駅の一つでもあります。

その難波駅のコンコースは、床面のタイルに加え、レンガの意匠が特徴となっており、駅開設時からの特徴となっていますが、今回近未来的な空間に生まれ変わるべく、リニューアル工事を実施することとなりました。

改修後は、白を基調とした明るい色調となり、現在の姿とはまた大きくイメージを変えるものになるかと思いますが、完成が楽しみであります。

工事のスケジュールは、来年春の万博開催までに南海本線の部分を完了させ、その後高野線の部分に着手するとのことですので、万博来訪の外国人にも、この新しい難波駅の内装を目にすることができそうです。

残念ながら、駅構内の写真はあまり撮影しておらず、柱に設えられた化粧レンガの様子などを記録していないように思えるので、機会があれば暫く残る高野線の部分だけでも記録に残しておかなければ、と感じたニュースでありました。



【関連ブログ】
【南海】難波駅の中央改札口、リニューアルへ | 鉄道プレス



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【京都鉄道博物館】近江鉄道100形特別展示(2024.10.29〜11.25)

京都鉄道博物館では、JR西日本の営業路線と繋がった引込線を活用して現役車両を展示していますが、今回、近江鉄道の100形電車を特別展示することを発表しました。

「近江鉄道100形」特別展示 :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【展示期間】
2024年10月29日(火)〜11月25日(月)

【展示場所】
本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリア

【展示車両】
近江鉄道100形電車(モハ102号車、モハ1102号車)
(※)11月14日(木)以降は、同館収蔵のクハ117-1とオハ25-551も併せて同エリアで展示


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭に記したように、京都鉄道博物館では営業線と接続した引込線を活用して様々な車両を展示しています。
JR西日本に限らず、JRグループを中心とした様々な車両が展示されていましたが、今回はお隣・滋賀県を走る民鉄・近江鉄道の100形電車が展示されることとなりました。

これまでの展示では、JRグループの車両や、JRグループに乗り入れる第三セクター鉄道など、JR線と何らかの形で恒常的に乗り入れている会社の車両が主体となっていましたが、今回の近江鉄道は、線路の幅こそJRグループと同じ狭軌(1067ミリ)であるものの、JR線との乗り入れているわけではないので、本当に意外な展示、といえるでしょう。

加えて、展示期間後半の11月14日以降は、クハ117とオハ25と並べて展示されることから、これまた決して見られない並びを、ここ京都鉄道博物館で見ることができそうで、ファンの注目も集めそうです。

約1ヶ月間と、これまでの展示に比べると比較的余裕のある期間ですので、個人的に見に行けるかどうかは微妙ですが、機会があれば是非、日頃こんなところでなかなか見ることができない近江鉄道の車両の姿をじっくり眺めることができればいいな、と思っています。

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▲近江鉄道100形。
彦根駅で何気なく撮影した一枚ですが、この形式が京都鉄道博物館で見られるとは、この時は想像だにできませんでした。




【関連ブログ】
【速報】近江鉄道の電車が京都鉄博で展示へ!初の甲種輸送 | 鉄道プレス



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【Osaka Metro】中央線・コスモスクエア〜夢洲間に適用する加算運賃詳細を発表。1日乗車券は当該区間利用不可に

Osaka Metro(大阪メトロ)では、2024年5月17日に中央線延伸部(コスモスクエア〜夢洲間)の加算運賃の認可を国土交通大臣から受けたことに基づき、適用する加算運賃の詳細を近畿運輸局宛てに提出したことを発表しました。

中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)に適用する加算運賃について|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【加算開始予定日】
2025年1月19日(日)

【主な運賃】
・普通旅客運賃(大人)
2区(7km以下):330円(90円)
3区(13km以下):380円(90円)
4区(19km以下):430円(90円)
5区(19km超):480円(90円)

【その他注意事項】
・1日乗車券(エンジョイエコカード)は夢洲駅で乗降不可
企画乗車券についても、夢洲駅で乗降できない種類あり。
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加算運賃案内リーフレット(https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20240906_chuo_line_enshin_kasanunchin/kasanunchin.pngより引用)

・共通定期券については、夢洲駅で乗降できる「共通定期券(夢洲版」を新たに発売。
これまでの共通全線定期券「共通定期券」として引き続き発売。
2024092422-05-152
加算運賃案内リーフレット(https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20240906_chuo_line_enshin_kasanunchin/kasanunchin.pngより引用)

・PiTaPa利用額割引「マイスタイルプレミアム」は加算4区相当のみ設定
(夢洲駅が端部に位置し、限定的なエリアとなるため、大エリア(加算4区相当)のみの設定)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



来年1月19日に開業予定の大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜夢洲間については、当区間の利用について90円(普通乗車券・大人)の加算運賃を適用することが、既に認可されており、今回この認可に基づく運賃の詳細が発表されています。
(参考)


加算運賃の額は上述のとおりですが、今回の発表で留意しておきたいのは、「1日乗車券(エンジョイエコカード)」が夢洲駅で利用不可であることでしょうか。

上記発表資料内のリーフレットの説明によれば、「1日乗車券(エンジョイエコカード)の価格には加算運賃を含めておらず、夢洲駅で乗降いただけません」とのことです。

仮に1日乗車券で夢洲駅まで利用するとなると、コスモスクエア〜夢洲間(330円)が別途必要となるものと思われます。
1日乗車券で夢洲駅が利用できないことは、券面に記載を予定しているとのことですが、実際に利用する際にも十分注意しておきたいものです。

万博期間中には多数の利用者が見込まれるこの延伸部ですが、特に一日乗車券が利用できないことは、実際には広く周知される必要もでてくるのではないのかな、とも感じたニュースでありました。

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▲大阪メトロ中央線・夢洲駅への乗り入れが予定されている400系電車。
当該区間は加算運賃が適用されることから、1日乗車券が利用できない等、他の線区とは異なる扱いがありますので、注意が必要です。




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【JR西日本】山陽新幹線と特急列車の乗継キャンペーンを実施。抽選で在来線特急列車料金分のWESTERポイントを還元(2024.10.1〜11.30乗車分)

JR西日本では、インターネット予約(e5489、EXサービス)で山陽新幹線とJR西日本の特急列車を同日に乗り継いで利用した人を対象に、抽選で在来線特急列車料金分のWESTERポイントを還元する「山陽新幹線×特急乗継キャンペーン」を実施することを発表しました。

山陽新幹線×特急乗継キャンペーンを実施します!:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【エントリー期間】
2024年9月19日(木)〜2024年11月30日(土)
(WESTERポータル上の専用サイトでのエントリーが必要)

【対象乗車期間】
2024年10月1日(火)〜2024年11月30日(土)

【対象となる予約】
以下の区間の、新幹線とJR西日本の在来線特急を同日に乗車する予約
・新幹線:一部でも山陽新幹線を含む区間
・在来線特急:姫路・新大阪・京都発着の区間

【対象商品】
・新幹線:EXサービス・e5489の商品(EX旅パック商品やフリータイプのきっぷを除く)
・在来線特急:e5489の対象商品(上記発表資料参考)

【特典内容】
抽選で在来線特急料金分のWESTERポイント(基本)を還元。
一予約に対する当選確率は以下のとおり。
・特急「くろしお」「こうのとり」「まほろば」:50%
・上記以外の在来線特急列車:30%
(※)WESTERポイントの還元は2024年12月下旬以降の予定

【キャンペーン対象列車イメージ】
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240919_00_press_noritsugicampaign.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



新幹線と在来線特急等を乗り継ぐ場合に適用されていた「乗継割引」ですが、近年段階的に縮小され、2024年3月に完全に廃止されました。
(参考)



そんな中今回、過去の「乗継割引」を彷彿とさせるキャンペーンが実施されることとなりました。
今回のキャンペーンでは、「ネット予約限定」で「抽選で特急料金分のポイント還元」ということですが、特に「抽選でポイント還元」という仕組みが、既にヒットしている「サイコロきっぷ」にも通じる、一種のゲーム感覚を取り入れている、といえるでしょうか。

またこの当選確率も、他の特急列車は30%のところを、「くろしお」「こうのとり」「まほろば」では50%となっており、これら3列車については、更なる利用促進策のひとつ、と捉えることもできそうです。


私自身は、この期間に特急「くろしお」等と山陽新幹線を乗り継いで利用する機会は無さそうですが、この手の乗継キャンペーンは初耳ですので、今後定着していくのかどうか、注目していきたいと思います。

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▲新大阪駅に停車中の特急「くろしお」283系(上)、287系パンダくろしお(下)。
今回の乗継キャンペーンで「くろしお」と山陽新幹線を乗り継いで利用すると、50%の確率で「くろしお」特急料金相当分のWESTERポイント(基本)が還元されます。




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【能勢電鉄】運賃改定(値上げ)を申請(2025.1.19実施予定)1700系とみられる高経年車両の更新も明記

能勢電鉄では、9月20日(金)に国土交通省近畿運輸局に鉄道旅客運賃の上限変更認可申請(値上げ)を行ったことを発表しました。

鉄道旅客運賃の改定申請について |能勢電鉄

概要は以下のとおりです。

【実施予定日】
2025年1月19日

【改定率】
・定期外:11.8%
・通勤定期:18.0%
・合計:13.4%
(通学定期は改定せず)

【普通旅客運賃の比較(現行⇒申請)】
・0.0km〜2.0km:160円⇒180円
・2.1km〜4.0km:190円⇒220円
・4.1km〜6.0km:230円⇒260円
・6.1km〜8.0km:270円⇒300円
・8.1km〜10.0km:290円⇒320円
・10.1km〜12.0km:320円⇒350円
・12.1km〜:330円⇒360円

【サービス向上のための今後の取り組み内容、費用及び期間】
・駅施設のバリアフリー・美装化
約8億円(2024年度〜2027年度)

・車両のリニューアル
製造から60年を超えた高経年の車両を更新することにより、省エネルギー化、二酸化炭素の排出量を抑えるとともに、信頼性を高め、輸送の安全性向上およびお客様の快適な車内環境を提供
約8億円(2023年度〜2025年度)

・継続的な安全対策
約1億8千万円(2024年度〜2027年度)

・サービス改善及び老朽機器の更新
約1億6千万円(2024年度〜2027年度)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



このところ、関西民鉄でも運賃改定の動きが進んでおり、大手の中では近畿日本鉄道や南海電鉄、その他の事業者では泉北高速鉄道、水間鉄道、叡山電鉄が既に運賃改定を実施しています。
(参考)






今回の能勢電鉄は、これに続くものとして申請されており、予定ではら来年の1月19日に実施することとしています。
この日は大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜夢洲間が開業し、それに併せて北大阪急行電鉄でも乗継割引運賃制度の改定が実施されることとなっていますが、この日に併せて、能勢電鉄でも運賃の改定が実施される、ということになりそうです。
(参考)


発表資料の「申請理由」をみますと、「1995年より現在に至るまで・・・現行の運賃水準を約30年にわたり維持」してきたのですが、輸送人員は「1995年度のピーク時に比べ54%程度に減少」していること、そして「この傾向は今後もつづくもの」であることに加え、「電気料金や資材の価格高騰に加え、金利の上昇など、少子高齢化以外にも、当社を取り巻く経営環境はさらに厳しいものとなることが予測」しており、流石に30年前の運賃水準を維持するわけにはいかない、というのは素人目にも分かります。

一方、運賃値上げ申請を行うことによるサービス向上の今後の取り組みの中では「車両のリニューアル」が目を引きます。
発表内容によりますと、「製造60年を超えた高経年の車両を更新」とあることから考えると、下記特別サイトにもある1700系(元・阪急2000系)を来年度にも置き換えることが考えられます。
(参考)
能勢電鉄1700系誕生60周年記念|ファンページ|鉄道情報|のせでん【能勢電鉄】

となれば、1700系が能勢電鉄で見られるのも、長くてあと1年半程度になりそうですので、半世紀に渡り阪急グループ両社で運行し続けた歴史を記録するのも、今のうちになるものと見込まれるのではないでしょうか。

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▲能勢電鉄1700系(1755F)。
デビューから60年が経過した歴史ある車両ですが、運賃改定の資料によりますと、来年度中の更新が計画されています。
記録や乗車は今のうちに済ませておきたいものですね。




【関連ブログ】
能勢電鉄 運賃改定を申請 | 旅するマネージャーのブログ



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【JR西日本】SMART ICOCAの発売終了(2024.12.12限り)今後は「モバイルICOCA」へ移行

JR西日本では、同社の発行する「SMART ICOCA」(スマートICOCA)について、モバイルICOCAの利用拡大が進んでいることを踏まえて、発売を終了することを発表しました。

SMART ICOCAの発売終了について:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【発売終了時期】
・紙の申込書による申込:2024年12月12日(木)到着分をもって終了
・Webによる申込:2024年12月12日(木)申込分をもって終了

【今後のSMART ICOCAのサービス】
・既存会員については、SMART ICOCAのサービスをこれまでどおり利用可能。
・但し、2026年度中を目途に、SMART ICOCAへのクイックチャージ(クレジットカードによるチャージ)等の一部サービスを終了予定


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



SMART ICOCAは、クレジットカードと紐付いてチャージのできるICOCAとして登場しました。
当初はJR西日本が取り扱うクレジットカード「J-WESTカード」のみと紐付け可能でしたが、その後主要クレジットカードブランドでも取り扱いが可能となりました。

現金でチャージできる「ICOCA」に対し、クレジットカード支払いで、券売機等からクイックチャージできる「SMART ICOCA」という棲み分けで、長らく発行され続けましたが、2023年3月に「モバイルICOCA」サービスが開始され、ICOCAにクレジットカードでチャージするという使い方は、こちらのモバイルICOCAを利用することでも可能となりました。
(参考)


上記記事でも、「SMART ICOCA」を利用していた方の乗り換え先、と書いていたところ、本当に移行が進んでいるようで、今回長らくサービス提供し続けた「SMART ICOCA」の新規発行終了が発表されました。

新規発行終了後も、既に発行済みのSMART ICOCAは引き続き利用できますが、再来年(2026年)を目途に、クレジットカードカードからのクイックチャージの終了が予定されているとのことですので、引き続きクレジットカードからのチャージ利用を予定されている方は、モバイルICOCAに移行する必要があります。

当ブログでも、割と初期の頃から使用し始めた「SMART ICOCA」。
(参考)

クレジットカードチャージができることが利点で使っていましたが、その後「モバイルSuica」、「モバイルICOCA」に移転したことから、管理人自身は現在「SMART ICOCA」は使用していません。
ただ、一時期ポイントサービスの恩恵にもあずかっただけに、新規発行の終了は時代の節目かな、と感じたニュースでありました。

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▲SMART ICOCAは、かつて「ICOCAポイント」(現在のWESTERポイント(チャージ専用))が導入されるまでは、ポイント還元が可能なICOCAとして、各種ポイントキャンペーンの対象として活用されていました。

画像は、2009年に実施された「SMART ICOCA早起きキャンペーン」の参加端末で、平日早朝に天王寺駅及び大阪駅に設置されたこの端末にSMART ICOCAで受付すると、参加日数に応じてポイントが付与されるといったものでした。
今や交通系ICカードとポイントサービスとの連携は当然のようにされていませひたが、そのはしりの一つがこの「SMART ICOCA」だった、という歴史の証となる一枚、といえるでしょう。
(参考)




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【JR西日本】和歌山線でもサイクルトレイン導入(2024.10.6〜)和歌山〜五条間の一部駅相互間で開始

JR西日本では、現在きのくに線(和歌山〜新宮)で運行している「サイクルトレイン」について、和歌山線(和歌山〜五条)でも実施することを発表しました。

和歌山線へサービス拡充! 「わかやま線サイクルトレインプラス」実証実験スタート:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【開始日】
2024年10月6日(日)

【実施区間】
和歌山線 和歌山〜五条間

【乗降可能駅】
和歌山、岩出、粉河、橋本、五条の5駅

【利用可能列車】
日曜・祝日限定
・五条行きは和歌山駅16:52〜18:00の3本を除く普通列車
・和歌山行きは和歌山着9:00〜11:34の4本を除く普通列車
・快速列車は除く

【利用方法】
・公式サイトで利用可能列車を確認
⇒スマホなどで事前に予約
⇒ホーム設置の乗車位置表示にて待機(2両編成では最後部車両1番後ろドア付近)
⇒車内では自転車を持参したゴムなどで固定

【予約サイト】
きのくに線 ・わかやま線サイクルトレイン:JRおでかけネット

【ポスター】
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240917_00_press_Wakayamalinecycletrainplus.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



和歌山県内のJRきのくに線(紀勢本線)では、2021年9月より「きのくに線サイクルトレイン」を開始し、その後順次時間帯・運行区間を拡大し、現在では和歌山〜御坊〜紀伊田辺〜新宮間でサービスを実施しています。
(参考)





サイクリング人口の増加と観光誘客促進、そして鉄道の新たな利用方法の提案として、和歌山県内のきのくに線沿線ではすっかり定着した感のある「サイクルトレイン」ですが、次なる展開として、和歌山線での導入が発表されました。

和歌山線沿線でも「紀の川サイクリングロード」といった、紀の川に沿って走るサイクルロードを用意しており、この地域でもサイクルトレインの需要は大きいものと推察されます。
(参考)


一方で、和歌山線の五条〜和歌山間の輸送密度(平均乗車人員)は3,774人(2022年度・データで見るJR西日本2023より引用)と、それなりの乗車密度があることや、沿線に高校も多く区間利用者も多いことから、他の乗客の支障にならないように自転車を車内に持ち込むためには、制度上の工夫が必要に感じていました。

この点、今回の「わかやま線サイクルトレイン」では、日曜日及び祝日に限定し、かつ利用者が多いと見込まれる列車は対象外とすること、そして乗降可能駅を有人駅等一部の駅に限定することで、サイクルトレインを実現しています。

これで、日曜日及び祝日に限定されますが、五条から新宮まで、自転車を列車に乗せて和歌山県を縦断することが可能となります。
秋の行楽シーズンも始まりますので、お手持ちの自転車を走らせながら、鉄道旅行も楽しんでみてはいかがでしょうか。

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▲橋本駅に停車中の和歌山線227系。
ここ橋本駅でもサイクルトレインの乗降が可能となります。




【関連ブログ】
wap ONLINE:JR西日本、和歌山線でもサイクルトレイン実証実験実施へ



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【Osaka Metro】ICカードでの乗継割引を終了へ。「乗継ポイント」による還元へ移行(2025.4.1〜)

Osaka Metro(大阪メトロ)では現在、ICカードを用いて地下鉄(ニュートラムを含む)、バス、いまざとライナーを乗り継いで利用する際に適用される乗継割引について、一部カードをを除き終了するとともに、新たに「乗継ポイント」としてOsaka Pointを付与するサービスを実施することを発表しました。

Osaka Point新サービス「乗継ポイント」の開始とICカードでの地下鉄・バス・いまざとライナー乗継割引の終了について|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【「乗継ポイント」概要】
・サービス開始日:
2025年4月1日(火)利用分より

・ポイント付与対象券種
e METRO会員登録済みのPiTaPaまたはICOCA
(※)モバイルICOCA、Apple PayのICOCA、定期券利用(PiTaPaまたはICOCA)等は対象外

・ポイント付与条件及び付与数
[地下鉄⇔バス]
90分以内:120ポイント
90分超:60ポイント

[バスまたはいまざとライナー⇔バスまたはいまざとライナー]
90分以内の異なる系統:230ポイント
(90分超は対象外)

[地下鉄⇔いまざとライナー]
90分以内:180ポイント
90分超:90ポイント

【乗継割引の終了】
・サービス終了日:
2025年3月31日(月)
但し「敬老優待乗車証」、「特別割引用ICカード」、「回数カード」(発売終了済み)については現行の乗継割引を継続

・現行の制度概要:
[地下鉄⇔バス]
100円割引

[バスまたはいまざとライナー⇔バスまたはいまざとライナー]
90分以内の乗継で210円割引

[地下鉄⇔いまざとライナー]
160円割引


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在大阪メトロ及び大阪シティバスで実施されているICカード利用での地下鉄・バス乗継割引は、大阪市交通局時代から実施されてきた、歴史のある制度でありました。

いずれも、ICカード導入前から実施されており、地下鉄・バスの乗継割引は、乗継乗車券を購入(バスの場合は車内で購入)することで、バスの運賃が半額となるもので、またバスどうしの割引は、降車時に発行されたバス乗継券を利用して、乗継先のバスが無料で利用することができる、というものでした。

現在はいずれも、ICカードで乗り継いで利用することで自動的に乗継割引が適用されるという、便利なものとなっていますが、今回この乗継割引について、ポイント制にするとともに、乗継時間によってポイント付与が変化することとなったのが、今回発表の趣旨であります。


元々、大阪メトロの乗継割引は、バスどうしを除いて、乗継の時間制限が無かったことから、乗継駅での買い物や仕事等、本来の乗継以外の目的であっても適用されていました。

乗り方を考えれば、実質的には乗継でなくとも割引が適用されることから、利用者に取ってはおトクな一方で、本来の制度趣旨にもとる利用方法であったことも確かといえました。

そこで今回の「乗継ポイント」では、現在のバスどうしの乗継で適用される「90分」の時間を境に、それ以内での乗継利用には従来よりも多くのポイントを付与する一方、90分を超える乗継利用の場合は半分のポイントを付与することとしました。
これにより、乗継利用による付与であるという制度趣旨を明確化するとともに、これまで割引適用されていた一部の利用者の急激な負担増を緩和させることを両立させることとなった、といえるでしょう。

登録には、予め「e METRO」会員に登録し、利用するICOCAまたはPiTaPaを登録しておく必要がありますので、乗継利用が見込まれる方は、予め登録・アプリのインストールをしておいた方がよいでしょう。

大阪メトロでは、既に回数カードの新規発売を終了し、ICOCAプリペイド利用によるポイントサービスを今年3月から実施していますが、これに加え、乗継割引もポイント付与に移行することとなりました
(参考)
ICOCAでの新ポイントサービス開始と回数カード及び北急連絡回数券の発売終了について|Osaka Metro
回数カード|Osaka Metro

既に回数割引などが廃止となっている他事業者に比べると、ポイント制度に移行したとはいえ、制度そのものを残していることは、素直に評価できれば、と思っていますし、個人的には本来の乗継利用にポイントを厚く付与することによる、制度趣旨の明確化も評価したいと思っています。

逆に言えば、ポイント制度等を導入することで、従前よりもより柔軟な割引設定が可能となっているのも、時代の流れ、ともいえますね…

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▲中央線・弁天町駅に到着する大阪メトロ400系。
ここ弁天町駅からも大阪シティバスが発着していますが、これらに乗り継ぐ場合、現在はICカード利用で100円が割り引かれますが、来年4月以降は、e METRO会員登録が必要となります。




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【Osaka Metro】大阪・関西万博の教育旅行に向けて子ども列車を運行(2025年4月〜7月)

Osaka Metro(大阪メトロ)では、大阪・関西万博の期間中、同社中央線を利用して子ども列車の運行具体案を検討し、この度「子ども専用・優先列車」の運行内容を策定しました。

2025年大阪・関西万博の日帰り教育旅行の輸送のためのOsaka Metro 中央線における子ども列車の運行について|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【運行予定期間】
2025年4月中旬〜7月の平日(夏休み以降は除く)

【運行内容】
(1)子ども専用列車
・森ノ宮発夢洲行き
・客扱いは森ノ宮、弁天町のみ。残りは通過
・夢洲方前方(最大4両)が「子ども専用車両」、後方は一般乗客乗車可能。
・弁天町では後方の車両に一般客乗降可能。
・森ノ宮〜夢洲間は所要25分。
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(2)子ども優先列車
・長田発夢洲行き
・各駅で、学校からの団体利用に乗車(森ノ宮駅を除く)。一般利用者は乗車を控えるよう案内。
・長田〜夢洲間は所要35分。
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(3)子ども専用優先列車の運行順序
2分30秒間隔で運転する列車を、森ノ宮発9:30〜以下の列車種別で運行。
(最大、夢洲駅着11:30まで)
子ども専用一般⇒子ども優先一般⇒子ども専用一般⇒子ども優先一般⇒子ども専用(以下繰り返し)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



来年4月に開催する大阪・関西万博ですが、地元・大阪府では、学校行事での無料招待や、それとは別に大阪府及び各市町村では子ども対象にした招待入場券ID配布などを実施し、次世代を担う子ども達に、この時にしか体験できない「万博」を直接感じ取ってもらおうという事業を実施しています。
(参考)
万博子ども招待事業について/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]

この際、特に学校行事では子ども達が団体で地下鉄を利用することから、一般利用者との混乗に加え、ただでさえ一般入場者で混雑する地下鉄中央線が更に混雑する恐れがあることから、安全・安心な移動環境を実現することを目的に、「大阪・関西万博 日帰り教育旅行の輸送に関する検討会」が開催されています。
(参考)
大阪・関西万博 日帰り教育旅行の輸送に関する検討会を開催 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
日帰り教育旅行の輸送に関する検討会(第2回)を開催 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト

このうち、第2回の検討会で大阪メトロにおける専用列車等の検討が課題として示されたことを受け、今回「子ども専用列車」「子ども優先列車」が発表されました。


概要は上記のとおりですが、ポイントとしては、
・子ども専用列車は森ノ宮・弁天町のみで客扱い
・子ども優先列車は長田始発、森ノ宮は専用列車を使用
・一般列車に「専用」「優先」を組み合わせることで、一般列車も5分間隔の運行を確保

といったところでしょうか。

特に子ども専用列車は、森ノ宮と弁天町に乗車を限定し、なおかつ森ノ宮では「専用ホーム」で子どもと一般客を分離するなど、大量の輸送を安全に実施する工夫が見られます。

このため、学校団体に対しても、大阪メトロ他路線からの乗り継ぎの場合は、長堀鶴見緑地線を利用して森ノ宮駅まで向かうことも同時に推奨することとしています。

実際の運行開始となると、例えば途中駅(特に各列車が同じ場所に停車する弁天町)での案内や、列車の案内表示(行先表示に「子ども専用」「子ども優先」等表示されるのか)等、気になる点も色々でてきます。

とはいえ、この万博期間中に多くの子ども達に万博の雰囲気を体感してもらうのは、貴重な体験になるかと思いますので、今後も更に安全・確実な輸送ができるよう関係者で検討していただければいいな、と考えています。

また会期中には、この「専用」「優先」列車の様子も実際に現地で確認できればいいな、とも思っていますので、その際には当ブログでご紹介できればいいな、と思っています。

20230811_123255_R
▲大阪メトロ30000A系。
万博期間中は「子ども専用列車」「子ども優先列車」にも充当されることから、行先表示等がどのようになるのかも、ファンとしては気になるところです。




【関連ブログ】
【万博】中央線「子供専用列車」の計画発表!通過運転も実施へ | Osaka-Subway.com



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【南海電鉄】NANKAIオンデマンドバスの実証実験第三弾を泉北ニュータウンで実施(2024.10.1〜2025.2.28、2025.11.1〜2026.10.31)

南海電鉄、南海バス、ネクスト・モビリティ及び堺市では、泉北ニュータウン地域における住民の移動課題の解決と利便性向上に向けた新たな移動手段を検討するため、AIオンデマンドバスの第三弾実証実験を実施することを発表しました。

「NANKAIオンデマンドバス」の実証事業(第三弾)を実施します | 南海電鉄
NANKAIオンデマンドバス(公式サイト)

概要は以下のとおりです。

【運行期間】
2024年10月1日(火)〜2025年2月28日(金)、2025年11月1日(土)〜2026年10月31日(土)の1年半

【運行時間】
午前8時〜午後6時

【運行エリア】
14地区81停留所
(一部利用区間に制限あり)

【運賃】
大人・小児ともに1乗車300円

【予約方法】
スマートフォンアプリ(「のるーと」)、パソコン(Webサイト「のるーと」)、電話で予約

【各種割引施策】
・運賃100円割引券15枚つづりを1,000円で発売
・オンデマンドバスの乗車回数に応じて「泉ヶ丘ひろば専門店街ギフト券」プレゼント

【運行車両】
ワンボックス車両(座席8名)2台
2024091323-11-321
(上記発表資料(https://www.nankai.co.jp/news/240911_1.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



私が大学卒業まで住んでいた泉北ニュータウンですが、現在では高齢化が進んでおり、また商業施設がニュータウン外にも多く出来てきたことから、高齢者の外出や買い物が不便となる課題があるように見受けられます。

そういった課題を解決するために、南海電鉄や堺市などでは、「AIオンデマンドバス」を使用した実証実験を実施してきていますが、今回この10月から3回目となる実験を実施することとしました。

今回の実証実験では、万博期間による運休期間を挟んで合計1年半と長期で運行するとともに、停留所の数も、商業施設、病院及び子育て関連施設等を中心に大幅に増やして運行することとなりました。

この手の「AIオンデマンドバス」は、既存のコミュニティバスでは補えなかった需要を、より少ないドライバー等で補う仕組みとして、利用者の予約に応じてAIを活用して効率的な配車を行うサービスとのことで、全国でも実証実験を中心に徐々に増えているようです。

そんな中、この泉北ニュータウンの「NANKAIオンデマンドバス」は、2022年から実証実験を続けてきており、この手のAIオンデマンドバスの中では割と長期に渡る運行を行ってきているように思えますが、今回は更に長期に運行することで、新たな移動手段に関して実証していくこととしています。


このオンデマンドバスの運行開始となる来月には、下記記事でご紹介したように泉北高速鉄道の光明池車庫で「せんぼくトレインフェスタ」が開催されます。
(参考)


仮に「せんぼくトレインフェスタ」入場抽選が当選すれば、この「NANKAIオンデマンドバス」も併せて乗車してみたいな、と思ったりしていますので、実現すれば当ブログでもその様子をご紹介できればと思っています。



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