阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
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鉄道(関西以外事業者)

【JR東日本】E653系「上沼垂(かみぬったり)色」登場(2024.4.21)かつての485系カラーが復活

JR東日本では、2024年5月に新潟駅開業120周年、そして7月に羽越本線全線開通100周年を迎えることに併せて、現在特急「しらゆき」(新潟〜上越妙高・新井)及び一部の「いなほ」(新潟〜酒田)で運用しているE653系(4両編成)の外観デザインを、いわゆる「上沼垂色」(かみぬったりしょく)と呼ばれる、485系特急形車両に用いられていたカラーに変更することを発表しました。

新潟駅開業120周年×羽越本線全線開通100周年 特急「しらゆき」「いなほ」 E653系“上沼垂色”Debut!|JR東日本

概要は以下のとおりです。

【E653系外観デザイン変更】
・対象車両:
E653系4両編成 1本

・運用路線、列車
信越本線:特急「しらゆき」(新潟〜上越妙高・新井)
白新線・羽越本線:特急「いなほ」3号・10号(新潟〜酒田)
(上沼垂色の車両を使用する列車は日々異なる)

・営業運転開始日・列車
4月21日(日) 特急「いなほ3号」(新潟10:48発→酒田13:01着)から営業運転開始

【E653系「上沼垂色」撮影会】
・開催日時:
2024年4月20日(土)
第1部は午前、第2部は午後の開催

・開催場所:
新潟車両センター(信越本線「越後石山」駅集合・解散)

・販売価格及び数両:
通常コース:
13,000円/名、各部30名

特別コース:
39,180円/名、各部1組(最大2名まで)

・販売期間:
2024年3月18日(月)12:30〜4月14日(日)23:59(売り切れ次第終了)

・購入方法:JRE MALL「JR東日本新潟支社店」で購入(会員登録が必要)
https://www.jreastmall.com/shop/c/cI3/


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR東日本のE653系は、常磐線特急「フレッシュひたち」に投入後、後継のE657系が投入された後、現在は新潟地区の特急「しらゆき」「いなほ」に使用されています。

一方で、交直流双方の区間を運行できる強みを活かしてか、様々な臨時列車や団体列車にも使用されており、こういった車両向けの編成については、「旧・国鉄特急色」や「フレッシュひたち時代になかったオリジナルカラー」に施されており、ファンの注目も高い車両となっています。
(参考)




そして今回、引き続き新潟地区で「しらゆき」「いなほ」として運行されているE653系のうち1編成が、「上沼垂色」というカラーに変更されることが発表されました。

この「上沼垂色」、かつて新潟地区を中心に運行されていた485系特急形車両に施されたデザインで、白色基調で、緑色と青色の帯が下部に施されたものとなっています。

「上沼垂」という、ある意味難読のカラーリングの名前の由来は、当時のJR東日本・上沼垂運転区に所属していた485系に実施されたデザインであることから、主にファンの間に名付けられました。
「上沼垂」という難読地名に加え、特急「北越」「いなほ」だけでなく「雷鳥」「白鳥」といった、新潟エリアを越え、北は青森、そして南は大阪まで運行されていた、という運用範囲の広さも相まって、ファンの間では今なお人気の高いカラーとなっているものと思われます。

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▲上沼垂色の485系「いなほ」(秋田駅)2013年撮影
上沼垂色末期でも、新潟〜秋田の「いなほ」として活躍し続けました。


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▲上沼垂色の485系「雷鳥」(大阪駅)1989年頃撮影
かつては、大阪〜新潟の「雷鳥」や、大阪〜青森の「白鳥」に、この「上沼垂色」の485系が投入されていました。
そのため、このように、遠く離れた大阪駅でも、毎日のようにこの「上沼垂色」が見られました。



このように、ファンの思い入れも大きい「上沼垂色」が、この度E653系に復活するとのことで、これまた注目のデザイン列車の運転と思われます。

また上記発表では、撮影会では「特急シンボルマーク」の掲出も行われるとのことですので、こちらも人気を集めるのではないのでしょうか。
撮影会の発売開始は明日12時半とのことですので、参加したい方は忘れずチェックしておきたいところです。


私自身、この「上沼垂色」の485系は、特急「白鳥」に乗車したことがありました。
1995年の7月、初めて北海道へ渡道する際に、前日の急行「きたぐに」が運休し、その代替として翌朝の大阪発「白鳥」を選んだ次第でした。
その際のきっぷは、下記過去記事でご紹介しています。
(参考)

この時は、本来乗車予定だった「きたぐに」が運休となったことに加え、乗車した「白鳥」も新潟駅での車両トラブルで約1時間遅れとなるという、まさにトラブルまみれの旅立ちでした。

ただでさえ、大阪〜青森の「白鳥」に乗り通すことに加え、前後にこのようなトラブルに見舞われたこともあり、この乗車は今でも即座に思い出せるくらいに、強く印象に残ったものでした。

その時に乗車した485系「白鳥」の上沼垂色が復活するということなので、機会があれば是非現車を見てみて、その当時の記憶に改めて思いを馳せてみたいな、と感じました。




鉄道コム関連記事】
E653系 上沼垂色車両 運転(2024年4月21日〜) - 鉄道コム
北陸新幹線延伸の裏で、金沢でも見られた「懐かしの色」復活の発表 今週一週間の鉄道ニュース - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
特急「しらゆき」「いなほ」車両に「上沼垂色」復刻へ 往年の国鉄特急の色 | 乗りものニュース
JR東日本、485系「上沼垂色」をE653系に - 4/21デビュー、撮影会も | マイナビニュース
4月20日 JR東日本『E653系「上沼垂色」撮影会』を新潟車両センターで開催|鉄道イベント|2024年3月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp
キター!E653系が“上沼垂色”に!新潟駅開業×羽越本線全線開通の周年記念企画 | レイルラボ ニュース



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【のと鉄道】能登中島〜穴水間は2024年4月6日に運転再開。震災から3ヶ月で全線復旧に

令和6年1月1日に発生した能登半島地震により全線運休となった、石川県能登半島の第三セクター鉄道・のと鉄道。
震災直後はその被害の大きさから、復旧そのものの可能性も懸念されていました。

しかしその後、復旧工事が進み、去る2月15日には七尾〜能登中島間が復旧し、残る能登中島〜穴水間も、4月上旬の復旧を目指していることが、既に発表されていました。
(参考)


この度、のと鉄道及びJR西日本から、能登中島〜穴水間の運転再開について、両社より発表がありました。
全線運行再開のお知らせ – のと鉄道
のと鉄道七尾線の全線運行再開について:JR西日本

上記発表によりますと、同区間の運転再開は2024年4月6日(土)で、現在運行している代行バスは前日の4月5日(金)をもって運行終了となります。
なお、ダイヤは決まり次第別途発表とのことです。

また現在、七尾〜和倉温泉駅相互間において実施している、乗車券のみで特急列車に乗車できる特例についても、4月5日をもって終了することとしています。

詳細は、上記発表資料をご覧ください。




令和6年の正月のひとときに、突然襲ったこの地震。

震源地に近い能登半島北部では甚大な被害が発生し、また半島という地理的条件もあり、これまでの地震災害以上に復旧が難航していることは、様々なメディアで報じられていることは、既に多くの方がご存じのことだと思います。

能登半島を走る「のと鉄道」も例外ではなく、地震発生直後から全線運休し、被害の大きさが故に、鉄道・運輸機構の「鉄道災害調査隊(RAIL-FORCE)」による調査を受け、復旧方法の助言等を受けることとなりました。



その後2月15日には、比較的被害の軽い能登中島以南を運転再開し、そして今回、4月早々となる4月6日での運転再開が発表されました。

これにより、特に穴水町在住の高校生等の通学について、新学期からのと鉄道の利用が可能となり、生徒や保護者にとっても嬉しいことと思われます。


加えて、「能登さくら駅」こと「能登鹿島駅」の桜の見頃にも間に合うのではないか、とも思われます。

今回の地震の影響で、今年は見られないものと思われていた同駅の桜並木を列車が走るシーン。
桜の開花状況如何ではありますが、どうやら今年も見ることができそうな見込みで、地元の方やファンにとっては、大きな朗報といえるでしょう。
(参考)
下記日本気象協会の開花予想によりますと、金沢市での開花予想は3月28日、満開予想は4月2日となっています。
能登鹿島駅は、金沢市内よりも更に北にあることを考えると、もう少し満開時期は遅いものと思われますので、丁度満開頃に全線復旧となりそうな予想です。
2024年桜開花予想(第3回) 全国的に早い 東京は3月19日開花 満開は25日(気象予報士 石榑 亜紀子 2024年03月06日) - 日本気象協会 tenki.jp

勿論、現地は様々な社会インフラが復旧途上であり、訪問の際には現地の迷惑にならないように留意する必要があります。

とはいえ、「なりわい」の再建がこれまでの地震災害以上に課題となる今回の能登半島地震。
地域の主要産業の一つである観光産業で、このように人を呼び込めるきっかけが一つでも戻ってくることは、被災地にとって生活再建に向けて勇気づけられるものではないか、と感じたニュースでありました。

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▲穴水駅に停車中の、のと鉄道NT200形「花咲くいろは」ラッピング車両。
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▲穴水駅駅舎

あと一ヶ月ほどで、ここ穴水駅まで列車の運行が再開されます。
もっと長い道のりも十分予想できた全線再開ですが、間もなくこの駅にも再び列車が来る日がやって来ます。
復旧後の地域の復興は更に長い道のりになることは想像に難くないのですが、のと鉄道がその復興の一助となることを願いたいと思っています。




【関連ニュースサイト】
全線で運転再開へ ! 地震で被災の「のと鉄道」 バス代行輸送も終了 | 乗りものニュース
のと鉄道,4月6日に全線で運転再開へ|鉄道ニュース|2024年3月9日掲載|鉄道ファン・railf.jp
のと鉄道、4/6全線運転再開へ - 復旧工事が進捗、バス代行4/5終了 | マイナビニュース



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【JR東日本】オフピーク定期券の利用率は8.3%(2024年1月)今年10月には更に値下げを発表

JR東日本では、昨年3月18日より、首都圏の朝のピーク時間帯前後にシフトして利用する代わりに、現行より割安となる「オフピーク定期券」を導入しました。
(参考)


発売開始から間もなく1年となりますが、本日同社より、この「オフピーク定期券」のポイント還元や値下げなどの利用促進策が発表されました。

「オフピーク定期券」が今よりさらにおトクに!|JR東日本

まず値下げについては、2024年10月より実施で、現在通常の通勤定期券より10%割安となっている「オフピーク定期券」の価格を、同15%割安な価格に改定し、値下げを実施します。
2024030522-20-132
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20240305_ho01.pdf)より引用)


その他、「オフピーク定期券」購入時のJRE POINTの還元や駅ナカ店舗での特典など、様々な利用促進策を実施することが発表されています。


その「オフピーク定期券」の利用率ですが、2024年1月現在でみますと、全通勤定期券の発売枚数のうち8.3%を占めているとのことです。
2024030522-20-292
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20240305_ho01.pdf)より引用)


個人的には「ピーク時間帯が使えない割には、意外と利用されているのではないか?」という感想を持ったのですが、当のJR東日本では、「2023年度末時点の目標は17%」(下記記事より引用)と示しており、それに比べるとまだ半分程度の普及状況、といったところでしょうか。
(引用元)
JR東日本の「オフピーク定期券」を利用するのはどんな人? 年度下期にあわせ利用促進キャンペーンも | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル

今回のキャンペーンや値下げも、この「オフピーク定期券」の利用率を高めるための利用促進策、といえますが。
今後運転士等の要員が不足することが見込まれる中、ピークシフトを積極的に進めることで、労働力不足を克服いく必要があるものと考えられます。
今回の値下げなどの利用促進策も、そういった将来を見据えつつ、対応策の一つである「オフピーク定期券」の浸透を、地道に、確実に図っていこう、ということなのかな、と感じたニュースでありました。



【関連ニュースサイト】
「オフピーク定期券」値下げへ JR東日本の「時差通勤策」ジワジワ普及 10月価格改定でさらに強化 | 乗りものニュース
JR東日本「オフピーク定期券」で「JRE POINT」当たるキャンペーン | マイナビニュース
JR東日本、オフピーク定期券の購入で5%ポイント還元。モバイルSuicaとビューカードで最大11%に JRE POINTに登録したSuicaが対象 - トラベル Watch
JR東、オフピーク定期券を値下げ JRE POINT還元も - Impress Watch
JR東、「オフピーク定期券」で5%ポイント還元 10月には値下げも 普及目指し“割安感”アピール - ITmedia NEWS
JR東日本「オフピーク定期券」値下げへ - 通常の定期券より15%割安 | マイナビニュース



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【スカイレールサービス】2024年5月1日付けで廃止。4月30日12:00発が最終列車に

国土交通省中国運輸局では、スカイレールサービス株式会社から申請のあった広島短距離交通瀬野線の機動運輸事業廃止について、軌道法第22条の2の規定に基づき、2024年2月29日付けで許可されたことが発表されました。

スカイレールの廃止を許可しました|中国運輸局

概要は以下のとおりです。

【スカイレールの廃止について】
・廃止区間:
広島短距離交通瀬野線 みどり口〜みどり中央間:1.3km

・廃止予定日:
2024年5月1日

・運行終了日時:
2024年4月30日の、みどり口発12:00発、みどり中央発12:00発をもって運行終了

【代替バスについて】
・運行事業者:
芸陽バス株式会社

・運行開始予定:
2024年3月30日(土)
みどり中央発10:06発より運行開始


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



このブログでも近年度々ご紹介してきた、広島県広島市で運行している「スカイレールサービス」。

瀬野駅に隣接した「みどり口」駅から、住宅地を眺めながら登って「みどり中央」駅に至る、1.3kmの路線であります。
軌道法に基づく、鉄道の仲間でありますが、はたからその様子を見ると「スキー場のゴンドラ」というイメージがピッタリでしょうか。


そのスカイレールサービス、一昨年の11月に「2023年末目途に運行終了」と報道されたことを気に、急に注目を集めることとなりました。
(参考)


その後、代替手段となるEVバスへの転換手続きが遅れていたことから、運行終了を4ヶ月延期することが報じられました。
(参考)


若干は生き延びた、このスカイレールサービスですが、再度の運行延長にはならず、報道のとおり、約4ヶ月遅れの4月30日をもって運行終了(廃止日は翌5月1日)となることが、正式に発表されました。


お名残乗車の客も相当来ている模様のスカイレールサービスですが、最終日はお昼12時の両端駅発車の列車をもって、運行が終了となることに留意が必要です。
一般的な線区廃止のように、運行終了日の最終列車まで運行するわけではありませんので、最終日の様子を見にいこうと思っている方は、この点十分注意しておきたいところです。

また、軌道法に基づく乗り物ではあるものの、普通の鉄道車両とは異なり、定員25名のゴンドラで運行されていますので、廃止直前には乗車制限がかかるものと思われます。
お名残乗車は、早めに行っておくのがいいのではないのでしょうか。



既にこのブログでもご紹介してきたように、私はこのスカイレールサービスには乗車済みではありますが、完乗するにあたって、一筋縄ではいきませんでした。

その経緯は、下記の2件のブログ記事にまとめていますので、こちらもご覧ください。



完乗に難儀し、都合2回訪問することとなった、このスカイレールサービス。
運行終了の時期が明らかになり、乗りつぶしに苦労しただけに、やはり寂しさを感じずにはいられません。
最後の列車まで、安全に運行されることを願いたいと思います。

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▲スカイレールサービスの終点、「みどり中央」駅。

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▲スカイレールサービスの車内。
繰り返しになりますが、「スキー場のゴンドラ」と言うべき乗り物です。
この乗り物が住宅街を走るのも、あと2ヶ月ほどとなりました。




鉄道コム関連記事】
珍しい鉄道「スカイレール」、5月1日付で廃止へ - 鉄道コム
スカイレールサービス 営業終了(2024年4月30日) - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
世界唯一の公共交通「スカイレール」2024年5月1日廃止決定! 運行終了は異例の真っ昼間 | 乗りものニュース
スカイレール廃止、4/30の12時発が最終運行に - 代替交通はEVバス | マイナビニュース



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【宇都宮ライトレール】ダイヤ改正実施(2024年4月1日)朝の下りで快速運転開始

栃木県の宇都宮市と芳賀町を走る「宇都宮ライトレール」では、来る2024年4月1日(月)よりダイヤ改正を実施することを発表しました。

春のダイヤ改正について | 宇都宮ライトレール

概要は以下のとおりです。

【改正日】
2024年4月1日(月)

【改正ポイント】
●宇都宮駅東口〜芳賀・高根沢工業団地間の所要時間を短縮
平日の各駅停車の所要時間が、約48分⇒約44分に短縮

●通勤・通学需要に対応した増便等を実施。
朝ピーク時間帯(始発〜8:30)の運転本数を18本⇒20本に増発。
帰宅時間帯(18時台〜20時台)上り(芳賀・高根沢工業団地発)の運転本数を13本⇒17本に増発。

●下りの快速運行を実施
下りの6時台後半〜7時台に、所要時間42分の快速電車を運行。
停車駅は「宇都宮大学陽東キャンパス」「平石」、「清陵高校前」以東の停留所


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



昨年8月に開業した「宇都宮ライトレール」。
予想を上回る利用実績で、すっかり地域の足として定着したこの路線ですが、昨年10月に続き、この4月に再びダイヤ改正が実施されることとなりました。
(参考)


この4月のダイヤ改正では、以前より予定されていた「快速運転」が実施されることとなります。
既に下記「乗りものニュース」の記事でも触れられているように、開業翌年以降のダイヤ改正で快速運転自体は予定されていましたが、新年度に併せて快速運転がスタートすることになります。
(参考)
宇都宮のLRT「最終形」はどうなる? ダイヤも路線も開業時は「仮の姿」 | 乗りものニュース

設備についても、既に快速運転に対応できるよう、「平石」「グリーンスタジアム前」の各停留所では、列車の追い越しが可能な構造となっています。
(参考)


その設備がいよいよ本領を発揮することになる今回のダイヤ改正。
新設LRTの成功例として、全国的に注目を集め続けている宇都宮ライトレールが、今回の快速運転で更に、LRTの本領を発揮して、混雑を緩和しつつ、より多くの方に利用してもらえるようになればいいな、と感じたニュースでありました。

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▲宇都宮駅東口に入線する宇都宮ライトレールHU300形

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▲宇都宮駅東口停留所の発車案内。
現行のダイヤでは「各停」のみですが、このように種別表示枠が用意されています。
この4月からは、ここに「快速」も表示されることになります。





鉄道コム関連記事】
宇都宮ライトレール ダイヤ改正・快速運転(2024年4月1日) - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
宇都宮LRT「快速」ついに運転開始へ 増便ダイヤ改正でいよいよ本領発揮 どれだけ時短に? | 乗りものニュース
宇都宮ライトレール、2024年4月ダイヤ改正実施 最混雑時間帯に下り「快速」運行 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
宇都宮ライトレール,4月1日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2024年2月22日掲載|鉄道ファン・railf.jp



【関連ブログ】
[宇都宮LRT]いよいよ快速運転開始!朝の下りのみ。2024年4月1日にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
ライトライン、4月1日改正で快速登場: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【JR四国】ハイブリッド式気動車の導入を発表(2025年12月完成予定)

JR四国では、老朽化したローカル気動車の置き換えとして、ハイブリッド式車両の導入を発表しました。

ハイブリッド式ローカル車両の導入について|JR四国

概要は以下のとおりです。

【外観イメージ】
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(上記発表資料(https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2002%2014%2003.pdf)より引用)

【エクステリアデザインコンセプト】
煌めきがうつろうステンレスボディを、四国の海や空をイメージした同社のコーポレートカラー「ライトブルー」で塗分けたエクステリアデザイン。
ライトブルーを縁取るゴールドのラインや、側面のストライプは、青い空から碧い海や川面にふりそそぐ光をイメージしたデザインで、四国の豊かな自然、澄み切った空気や水を表現。

【車両概要】
・2両1編成
・駆動システム:ハイブリッドシステム
・最高運転速度:100km/h

【導入計画】
2025年12月に量産先行車4両(2編成)が完成し、性能確認試験を実施したのち、営業運転を開始。
量産車は2027年度から順次導入を予定。

【製造メーカー】
近畿車輛株式会社


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR四国のローカル気動車として、民営化後「1000型」「1500型」を新製投入してきましたが、今なおキハ40系やキハ32系・キハ54系といった国鉄時代から引き継いだローカル気動車が残っています。

特にキハ40系は昭和50年代前半に製造された車両でもあり、老朽化による置き換えが差し迫っている状況にありました。

今回投入される新型ハイブリッド式ローカル車両は、キハ40系をはじめとした国鉄時代からの車両を置き換えるべく、集中的に投入されるようで、2025年に量産先行車を導入、各種試験の後2027年度から量産車を順次投入としています。

車両デザインをみますと、前面等は1500系に近いイメージではありますが、一方でJR四国のコーポレートカラー「ライトブルー」が久々に採用された車両としても、注目のデザインでありましょうか。


ところで、この新型車両の投入規模については、下記「Stella Rail Side」さんの記事によりますと、「58両(29編成)〜70両(35編成)」であることが明らかになっています。
(引用元)


また、下記朝日新聞記事によりますと、キハ40系だけでなく、国鉄末期に投入されたキハ32系、キハ54系も置き換えられる予定とのことです。

導入によって、同地区に残る国鉄形のキハ40、47形ディーゼル車との置き換えを最優先に進めるという。30年度までに計58〜70両を導入し、キハ40、47だけでなく、キハ32、54など1976〜89年に製造されたディーゼル車86両と置き換える予定。
JR四国、ハイブリッド車両導入 26年度から徳島の国鉄形置き換え:朝日新聞デジタルより引用


このように、この先、これまで長らく四国の非電化地区の鉄道風景で見られてきた、国鉄型一般気動車が一気に置き換えられることとなりそうです。
新しいハイブリッド気動車の登場を期待する一方、これら長年活躍してきた気動車も、今のうちにしかり記録してきたいところであります。

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▲徳島駅構内に停車中のキハ185系、キハ47型、1500型。
現在も徳島地区で現役のキハ40系ですが、そう遠くないうちに置き換えられることとなり、こういった景色も変化していくものと思われます。




鉄道コム関連記事】
JR四国、新型ハイブリッド式車両の導入計画を発表 量産先行車は2025年12月に落成 - 鉄道コム



【関連ブログ】
【JR四国】新型ハイブリッド式気動車のデザインが公開(導入は2025年12月以降) | Stella Rail Side
【JR四国】ハイブリッド式の新型気動車を発表!2025年に登場予定 - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
JR四国,ハイブリッド式のローカル用車両を導入へ|鉄道ニュース|2024年2月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp
JR四国の新型車両あきらかに 青基調デザインのハイブリッド式 キハ40系など置き換えへ | 乗りものニュース



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【JR東海】新しい荷物輸送サービス「東海道マッハ便」開始。「こだま」号の業務用室を活用して輸送

JR東海及びジェイアール東海物流では、法人向けの即日荷物輸送サービス「東海道マッハ便」の提供を開始することを発表しました。

新しい荷物輸送サービス「東海道マッハ便」の開始について|JR東海

概要は以下のとおりです。

【サービス名】
東海道マッハ便
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▲「東海道マッハ便」ロゴ
(上記発表資料https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043170.pdfより引用)

【サービス概要】
・東京駅・名古屋駅間、東京駅・新大阪駅間において、「こだま号」の11号車にある「業務用室」を活用して荷物を運ぶ、法人向けの即日荷物輸送サービス。
・1回あたり、概ね段ボール40箱相当まで輸送可能。
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(上記発表資料https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043170.pdfより引用)

【サービス開始時期】
2024年4月以降、準備でき次第開始


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲新大阪駅に停車中の東海道新幹線「こだま」。
この「こだま」を利用した、法人向け荷物輸送サービス「東海道マッハ便」がスタートします。

新型コロナウイルス感染症の影響で利用者が激減したことを期に、より収益を安定させることも目的として、旅客列車で荷物を輸送する「貨客混載輸送」に取り組む鉄道事業者が増えてきました。

このブログでもそのいくつかの事例をご紹介してきましたが、今回日本の大動脈である東海道新幹線において、この貨客混載輸送が正式実施されることが発表されました。

「東海道マッハ便」と名付けられたこのサービスは、「こだま」号の11号車にある業務用室を利用して荷物を運ぶものです。
対象列車は、東京〜名古屋・新大阪を運行する「こだま」で、東京〜名古屋間は26本、東京〜新大阪間は22本(いずれも上下計)となっています。

「のぞみ」「ひかり」に比べると、「こだま」は各駅に止まることから所要時間はかかるのですが、かたや荷物輸送に関していえば、トラックよりも断然速いことは確かといえます。

そういったスピードを求める法人向け荷物として、医療関係品、精密機器部品、生鮮食品などを想定していますが、このビッグデータ時代、既設の通信インフラでは送受信に時間のかかる大量なデータを輸送する手段としても、活用されることもあるかも知れません。


かつて、東海道新幹線には「新幹線レールゴー・サービス」というものが存在していました。
新幹線を活用した荷物輸送サービスで、国鉄時代末期からJR化後もサービスが提供されていました。

「こちらは個人でも利用できましたが、その後の時代の変化により廃止となり久しいわけですが、そんな「レールゴー」サービスが、「マッハ便」と名を変えて、そして需要の安定している法人向けに特化したサービスとして、再び東海道新幹線で展開されるのは、歴史は変化しながら繰り返すものだな、としみじみ感じたニュースでありました。



鉄道コム関連記事】
JR東海ら、東海道新幹線で「東海道マッハ便」提供へ 法人向けの即日荷物輸送サービス - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
JR東海など「東海道マッハ便」新幹線貨客混載輸送「こだま」で実施 | マイナビニュース
JR東海,新しい荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を4月以降順次開始|鉄道ニュース|2024年2月16日掲載|鉄道ファン・railf.jp
東海道新幹線でついに「貨客混載」正式スタート その名も「東海道マッハ便」 将来は全国即日配送!? | 乗りものニュース



【関連ブログ】
東海道新幹線でも荷物輸送: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【京王電鉄】2024年3月16日(土)ダイヤ改正実施。「京王ライナー」土休日に朝の新宿発橋本行きが新規設定

京王電鉄では、2024年3月16日(土)に京王線・井の頭線でダイヤ改正を実施することを発表しました。

2024年3月16日(土)始発から京王線・井の頭線でダイヤ改正を実施します|京王電鉄

主な概要は以下のとおりです。

【京王ライナー】
<平日>
・朝の京王多摩センター始発新宿行き(京王多摩センター9:54発)を1本増発
・夕夜間の新宿橋本行き(新宿発17:20、21:40)を2本増発

<土・休日>
朝の橋本発新宿行き(橋本11:05発)、新宿発橋本行き(新宿10:15発)を各1本増発

【夜間の高幡不動以西での種別・運行形態見直し】
<平日、土・休日共通>
高幡不動21:30以降発車の京王八王子、高尾山口方面の「特急」「急行」を、高幡不動から各駅停車として運行。
(上記時間帯の各駅停車は、新宿〜高幡不動間の運行(一部除く))



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2018年2月22日に運行開始した、京王電鉄の座席指定列車「京王ライナー」。
間もなく運行開始から5年を迎えますがその間、運行時間帯の度重なる拡大や、高尾山方面への行楽需要を対応した「Mt. TAKAO号」の新設、そして井の頭線との乗り換え駅である「明大前」駅での停車など、様々な拡充が実施されてきました。

今回のダイヤ改正では、「京王ライナー」に関しては、相模原線方面が拡充されることになりますが、その中でも注目したのは、土・休日の朝の時間帯に、新宿発(10:15)橋本行きという、これまでに設定の無かった時間帯・方面に新たに「京王ライナー」が設定される点であるといえます。

これまで「京王ライナー」に関しては、有料着席サービスを提供する観点から、利用者の多い「朝の京王八王子・橋本発⇒新宿行き」「夕方・夜の新宿発⇒京王八王子・橋本行き」が設定されてきました。

しかし、今回の新宿10:15発・橋本行きの「京王ライナー」は、「朝の新宿発⇒橋本行き」という、これまでと逆方向の列車として設定されることとなります。

「果たしてこの時間の京王ライナー、どんな需要に対応するのか?」という点で気になるところですが、これを紐解く一つの鍵が「サンリオピューロランド」なのではないか、と感じています。

「サンリオピューロランド」とは、京王多摩センター駅にほど近い場所に位置する、サンリオのテーマパークで、主に幼児やその保護者がターゲットと考えられますが、それ以外にも幅広い年齢層に人気のテーマパークといえます。

主たるターゲットである親子連れが、都心から周囲に気兼ねなくゆったりと「京王ライナー」に乗って、多摩センターまで向かい、「サンリオ・ピューロランド」にストレスなく入園できるようなアクセス、と考えると、今回の「京王ライナー」新規設定も、合点がいくように感じます。

加えて、これに関連する施策として、京王電鉄ではこれまで、土休日の「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」について、子供連れの利用者対象に、割安な座席指定料金(2席で500円)で、かつ周囲に気兼ねなく利用できる専用車両を設定した「こどもといっしょ割 座席指定券」を、土休日のシーズン限定で発売しています。
(参考)
春の行楽シーズンの土・休日に期間限定で 「こどもといっしょ割 座席指定券」を販売します|京王電鉄

この「こどもといっしょ割」、この3月から「京王チケットレスサービス」での購入が可能となり、より気軽に購入できるようになりますが、今回上記でご紹介した新宿午前発の「京王ライナー」の新規設定も加えると、上述「サンリオ・ピューロランド」向けの利用者を狙った一連の施策、といえるのではないのでしょうか。


京王電鉄では、去る2022年度の設備投資計画で、「京王ライナー」に関しては、「一部座席指定列車の導入等による終日運行の検討を進める」ことを掲げていました。


今回のダイヤ改正をみますと、この「座席指定列車の終日運転」への第一歩として、既存施策と整合性のあり、ターゲットも明確なところから手がけてみよう、というのが垣間見えるのかな、と感じたダイヤ改正ニュースでありました。


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▲高幡不動駅構内に停車中の京王5000系。
「ロング・クロス車両」の構造を活かし、「京王ライナー」の増発に柔軟に対応してきていますが、今回「朝の新宿発」という新たな時間帯での運行が、利用者にどのように受け入れられるか、引き続き注目していきたいと思います。




鉄道コム関連記事】
京王 ダイヤ改正(2024年3月16日) - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
「京王ライナー」新宿〜橋本間で増発、土休日午前中に下り列車新設 | マイナビニュース
京王線・井の頭線,3月16日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2024年2月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp
短い!「多摩センター始発の京王ライナー」新設 相模原線系統を上下とも増発、“異色の時間帯に運行”も 京王ダイヤ改正 | 乗りものニュース



【関連ブログ】
京王電鉄・都営新宿線 2024年春ダイヤ改正詳報 | 旅するマネージャーのブログ
夜間の特急、急行は高幡不動から各停に: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【のと鉄道・JR西日本】七尾〜能登中島間は2月15日(木)運行再開。七尾〜和倉温泉間は乗車券で特急列車普通車自由席に乗車可能に【令和6年能登半島地震】

令和6年能登半島地震により大きな被害を受けたJR七尾線及びのと鉄道線ですが、既に「金沢〜七尾間は運転再開済み」「七尾〜能登中島間は2月15日運転再開予定」「能登中島〜穴水間は概ね4月中の運転再開を目指す」ことが、発表されています。
(参考)


今回、2月15日(木)に運転再開となるJR七尾線及びのと鉄道線について、ダイヤ等の詳細が発表されました。

七尾線の今後の運転計画について(2月9日現在)|JR西日本
2月15日、七尾−能登中島間運行再開について – のと鉄道

2月15日(木)以降の運転計画は以下のとおりです。

【JR西日本(七尾〜和倉温泉間)】
・七尾〜和倉温泉間で運転再開。
・特急「能登かがり火」「サンダーバード」は全列車運転再開。
但し、「能登かがり火」2号(七尾7:00発)、7号(金沢18:35発)は七尾〜和倉温泉間運休
・特急「花嫁のれん」は当面の間運転取り止め。

【のと鉄道(七尾〜能登中島間)】
・2月15日より七尾〜能登中島間で運転再開。同区間で8往復運転。
・能登中島〜穴水間の代行バスは、列車に合わせて8往復運行。
・能登中島〜穴水間は、4月上旬の運行再開を目指して復旧工事を進める

【七尾〜和倉温泉間の特急列車に関する特例】
・七尾〜和倉温泉間の普通列車本数が少ないため、当面の間七尾〜和倉温泉間で、乗車券(定期券含む)のみで特急列車自由席が利用可能
・和倉温泉〜羽咋・金沢方面をまたがって乗車する場合は、全区間の特急料金が必要


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



令和6年能登半島地震により被害を受けた、JR七尾線やのと鉄道については、既にこのブログでも、その復旧状況を逐次お伝えしてきましたが、今回2月15日の七尾〜和倉温泉〜能登中島間での運転再開に関する詳細が発表されました。

震災から一ヶ月半がたち、ようやくのと鉄道の一部区間で運転が再開されることになります。
被害の大きさが故に、廃止もあり得るのでは?という最悪のシナリオも考えられただけに、今回一部区間であっても、運転再開は本当に喜ばしいことと感じています。


そして今回の運転再開では、「七尾〜和倉温泉間の特急列車に関する特例」が設けられたのが、興味深いところです。

震災前の通常ダイヤでは、この区間では17往復の普通列車が運転されていましたが、今回の運転再開では、8往復に限られることとなりました。
そのため、減便分を補うべく、特急「能登かがり火」「サンダーバード」についても、同区間内で利用する場合に限り、乗車券のみで利用可能、とする特例が設けられることとなりました。

この七尾〜和倉温泉間は、ざっくり言えば特急列車は「JR西日本」、普通列車は「のと鉄道」が運行するという、一種特異な運行形態であります。
そのため、この区間だけが復旧された場合、そもそも特急(JR)・普通(のと鉄道)のどちらの列車を走らすことになるのか、少し気になっていました。

ただ、七尾〜和倉温泉〜能登中島間がまとめて部分復旧されることが分かった時点で、特急・普通両方が走ることになり、震災前の形で運行されることになるものと思っていました。

そんな中、今回普通列車の減便(恐らく穴水からの車両が手配できない都合でしょう)による救済措置として、特急列車の特例乗車が認められることとなりました。
運行できる車両が限られる中、関係者の調整の賜物と感じた次第です。


そしてもう一つの注目点が、「4月上旬の全線運転再開」が目標として示されたことです。
これまで、全線運転再開の目標時期は「4月中」とアナウンスされていましたが、これが更に半月程度前倒しになった、ということになります。

4月上旬、となると、桜の咲く季節。
こののと鉄道の「能登鹿島駅」は、通称「さくら駅」または「能登さくら駅」と称され、「春になると上下線路を挟んで数十本のソメイヨシノが両ホームから構内を覆うように咲き、見事なサクラの花のトンネルができる」(下記Webサイト引用)名所となっています。
(引用元)
能登さくら駅|スポット|【公式】石川県の観光/旅行サイト「ほっと石川旅ねっと」

今後の工事の進捗にもよりますが、>順調にいけば、この能登鹿島駅の「さくらのトンネル」が、今年も見られるのではないか、という期待が持てます。

もっとも、現地はまだインフラの復旧が不十分でありますので、実際訪問できた際も、復旧の支障にならないように訪問する必要がありますが、様々な生活基盤に被害が及んだ今回の震災で、少なくとも外から来てもらえる希望が灯ることは確かといえるでしょう。

実際、能登鹿島駅で桜が見られるかは、上述した工事の進捗に加え、桜の開花状況(今年は全般的に暖冬ですし…)にも依ってくるのですが、ともあれ、大きな被害を受けたのと鉄道にとっては、少しでも希望になるニュースなのではないか、と感じた次第です。

20231118_154450_R
▲和倉温泉駅を発車するのと鉄道車両。
2月15日より、のと鉄道による普通列車は、1日8往復運転されます。


20231118_155930_R
▲和倉温泉駅に到着した特急「能登かがり火5号」。
上述の普通列車の本数減をカバーするべく、七尾〜和倉温泉間では当面の間、乗車券のみで特急「能登かがり火」「サンダーバード」に乗車することが可能となっています。




【関連ブログ】
七尾線七尾−和倉温泉間は特急料金0円: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【令和6年能登半島地震】七尾線・のと鉄道の運転計画が発表。七尾〜能登中島間は2月15日運転再開予定、能登中島〜穴水間は概ね4月中の運転再開を目指す。

JR西日本及びのと鉄道では、令和6年能登半島地震の影響により現在も運転見合わせが続いている、七尾〜穴水間について、今後の運転計画を発表しました。

七尾線運転計画の今後の運転計画について(1/31現在)|JR西日本



上記発表資料によると、今後の運転計画は以下のとおりとなっています。

【JR七尾線・七尾〜和倉温泉間】
・2月15日(木)から運転再開予定。

【のと鉄道】
・七尾〜能登中島間は2月15日(木)運転再開予定。
能登中島〜穴水間は4月中の運転再開を目指す



明日で発災から1ヶ月となる令和6年能登半島地震。
未だ水道も多くの地域で使用できず、避難生活でもただならぬ苦労が続いています。

鉄道路線についても、現在七尾線が金沢〜七尾間で運転再開しているものの、それから先の復旧には時間がかかることが見込まれていました。

そんな中、本日発表された内容によりますと、七尾〜能登中島間は2月15日の運転再開予定、そしって、能登中島〜穴水間は、4月中の運転再開を目指すこととされています。


線路への土砂流入など、大きな被害を受けたのと鉄道で、被害の大きさによっては、長期の運転見合わせが考えられただけに、4月中の復旧見込みが発表されただけでも、個人的には大いに安堵しました。
20231118_150336_R
▲西岸駅に到着したのと鉄道NT200形。
現在運転見合わせが続いているこの区間についても、4月中の復旧目標が示されました。


とはいえ、4月中であっても、被災地の生活が元に戻るのには、まだまだ時間がかかると思いますが、復旧から復興支援への段階が切り替わる中、のと鉄道の全線再開は地域の経済にとっても復興の大きな助けになるのではないか、と感じました。

政府では復興支援として「北陸応援割」の実施を計画していますが、その北陸応援割でのと鉄道に乗って支援、というのも大いにあり得る支援だけに、まずは無事に全線での運転再開が果たせるよう、引き続き応援していきたいと思います。



【関連ニュースサイト】
JR西日本「能登かがり火」2/3に全列車の運転再開、七尾駅まで運転 | マイナビニュース
のと鉄道、能登中島駅まで2/15再開 - 穴水駅まで4月中の再開めざす | マイナビニュース



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