阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

鉄道(関西以外事業者)

【相鉄】いずみ中央駅開業35周年記念記念入場券発売。南海電鉄「和泉中央駅」、仙台市交通局「泉中央駅」とのコラボきっぷ(2025.4.4〜)

相模鉄道では、同社いずみ野線の「いずみ中央駅」が開業35周年を迎えることを記念して、「いずみ中央駅開業35周年記念入場券セット」を発売することを発表しました。

いずみ中央駅開業35周年記念券セット発売 | 相鉄グループ
相鉄いずみ野線 いずみ中央駅開業35周年記念「いずみ中央駅開業35周年記念入場券セット」を発売 | 南海電鉄
仙台市交通局 「いずみ中央駅開業 35 周年記念入場券セット」を発売【相模鉄道・南海電気鉄道・仙台市交通局】

概要は以下のとおりです。
【商品内容】
・B型硬券普通入場券
いずみ中央駅(相模鉄道)入場券1枚
和泉中央駅(南海電気鉄道)入場券1枚
泉中央駅(仙台市交通局)記念券1枚

・D型硬券普通入場券
いずみ中央駅(相模鉄道)入場券3枚
和泉中央駅(南海電気鉄道)入場券1枚
泉中央駅(仙台市交通局)記念券1枚

【販売期間・場所】
○いずみ中央駅での発売:
・期間:2025年4月4日(金)〜4月30日(水)

○通信販売:
・期間:
2025年4月4日(金)〜6月30日(月)
・Webサイト:
https://marche.kipputotetsukomono.com/

【販売価格】
1セット1,000円(税込)

【販売数量】
1,500セット(内訳:いずみ中央駅1,000セット、通信販売500セット)

【イメージ】
2025040222-50-541
(上記発表資料(https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2025/pressrelease/pdf/r25-62-g35.pdf)より引用)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



相模鉄道の「いずみ中央駅」は、4月4日(金)に開業35周年を迎え、また同駅の駅ナンバリングが「SO35」であることから、35周年記念入場券が発売されることとなりました。

…これだけですと、よくある記念きっぷの発売発表ということですが、今回の発表では、それに加え、同じ読み方をする「和泉中央」駅(南海電鉄)及び「泉中央」(仙台市交通局)とのコラボ入場券セットとして発売されることが特筆、といえるでしょう。

加えて、「いずみ中央」駅は勿論、「和泉中央」「泉中央」の各駅についても、硬券入場券(泉中央駅は記念券)として発売されるのも注目といったところでしょう。
硬券のデザインを見ますと、D型硬券の券面には、南海電鉄「泉北ライナー」の写真もデザインされており、相鉄ファンのみならず、南海電鉄及び泉北線ファンにとっても、ぜひ購入しておきたいきっぷ、といえるでしょう。

以前から三つの「いずみちゅうおう」駅の存在は知ってはいて、「いつか3つの『いずみちゅうおう駅』でコラボができるといいな」と漠然と思っていましたが、まさかそんな、些細な望みのコラボ入場券が発売されるとは、嬉しい気持ちでありますので、是非購入したいと思います。


ところでこの記念入場券ですが、発売は相鉄「いずみ中央」駅及びネット販売のみとなっています。
「和泉中央駅」や「泉中央駅」では発売がありませんので、ご留意ください。

DSC01163-2_R
▲和泉中央駅に停車中の泉北高速鉄道(現・南海電鉄泉北線)9300系。
相鉄とのコラボ入場券セットに、この「和泉中央駅」の入場券もセットされています。

【JR東日本】E3系を荷物輸送専用車両に改造、盛岡・東京間で定期運行を実施(2025年秋)

JR東日本では、鉄道ネットワークを活用した荷物輸送サービス「はこビュン」を事業化することを発表しましたが、その中でE3系新幹線1編成の全号車を荷物輸送専用車両として改造することを発表しました。

鉄道ネットワークを活用した荷物輸送サービス「はこビュン」を事業化し様々な社会課題解決に貢献します〜新幹線荷物専用車両による高速・大口輸送を実現します〜|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【E3系改造概要】
・改造対象:
E3系新幹線1編成全号車

・改造内容:
荷物輸送専用車両として床面をフラット化

・改造後の運用:
2025年秋に東北新幹線盛岡〜東京間の上り列車で平日定期運行を開始
その後、車両基地を活用(※)した100箱単位、最大1000箱程度の大口輸送を定期化
(※)E5系「やまびこ」と連結し、正午前に盛岡新幹線車両センターを発車、午後に東京新幹線車両センターに到着するダイヤを検討中

・イメージ:
2025030521-31-354
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho02.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



山形・秋田新幹線で活躍してきたE3系ですが、秋田新幹線では既にE6系に置き換えられ、山形新幹線についても後継のE8系の投入が進んでいます。

一方、コロナ禍以降、新幹線車両を用いた荷物輸送の実証運行を進めてきたJR東日本では、荷物輸送サービス「はこビュン」を事業化し、定期的な輸送を実施することとしました。
その定期輸送に充当されるのが、現在山形新幹線で運用が続いているE3系。
このE3系の座席を撤去し、荷物を置くスペースに転用するものであります。

「貨物新幹線」という構想が、新幹線開業当初にはあったように記憶していますが、「貨物」とまでいかなくとも、「荷物」新幹線の車両が、コロナ禍を経てまさか実現するとは、つい一昔までは想像外、ともいえるのではないかと思います。

そして今回「荷物新幹線」の改造に供されるのが、このE3系。
考えてみればこのE3系、「こまち」「つばさ」で活躍しただけでなく、車内に美術館を設けた「現美新幹線」、そして車内に足湯を設けた「とれいゆ」としても充当されました。

通常の新幹線車両のみならず美術館、足湯、そして荷物列車と、数ある新幹線車両の中でもその活躍の「多彩さ」は群を抜くものとなるのではないのでしょうか。

ファン的には、荷物専用車両のE3系の塗装や車両番号等も気になるところですが、ともあれことし秋の営業開始時の姿がどんなものになるのか、今から楽しみなニュースであります。

【JR東日本】次期東北新幹線車両「E10系」開発を発表(2030年度営業運転開始目標)

JR東日本では、E2系及びE5系新幹線車両の後継となる次期東北新幹線車両の設計に着手することを発表しました。

次期東北新幹線車両(E10系)を開発します|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【車両形式】
E10系新幹線電車

【最高営業運転速度】
320km/h

【編成両数】
10両

【イメージ】
2025030423-17-041
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho03.pdf)より引用)

【主な特徴】
●「TRAIN DESK」を発展させたサービス:
シート配列を2列+2列とし、現在のTRAIN DESKに比べ隣席とのスペースにゆとりを創出
2025030423-17-192
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho03.pdf)より引用)

●荷物輸送に対応した設備:
始発・終着駅以外での積み下ろしも可能とする荷物輸送用ドアの設置

【その他】
・2027年秋以降の車両落成後に各種走行試験を実施し、2030年度内の営業運転開始を目指す。
・今後予定されている札幌開業に伴い運用する車両については、E10系をベースに別途検討。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今後札幌開業が予定されている東北新幹線ですが、その開業が遅れることとなる一方、E2系及びE5系の置き換え時期が到来する中、今後東北新幹線にどのような車両が投入されるのか、にわかに気になっていたところですが、今回その答えが発表された、といえるでしょう。

形式名は「E10系」。
「E9系」とならなかったのは、既に検測用車両「East i」(イーストアイ)がE926形を名乗っており、これと混同することから飛ばした、と判断するべきでしょう。

E10系の登場により、新幹線の車両号についても一ケタ増え、「E1021-1001」(あくまで架空の例)のように、「E+4桁(型式番号)+4桁(製造番号)」の合計9桁となり、車両番号の表示も特徴的なものになることが考えられます。

それに加え、車両設備を見ますと「TRAIN DESK」を発展させたサービスとして、2列+2列(現在は2列+3列)とし、座席間の仕切り(ディバイタ)を設置するなど、より仕事しやすい座席を提供することなりそうです。
「2列+2列」「仕切りの設置」については、東海道・山陽新幹線で「S Work Pシート」で実施されていますが、それの東北新幹線版が新たに設けられる、というイメージでしょうか。
(参考)



一方、このE10系では「グランクラス」の設置について言及がありませんが、下記日経新聞の記事によりますと、「第1編成の段階では最上級車両「グランクラス」を廃止する。」(同記事、太字下線は管理人による。)と記されており、E10系ではグランクラスが設置されないことが報じられています。
(参考)
東北新幹線に新型「E10系」 JR東日本、30年度に投入 - 日本経済新聞

加えて、最高速度は320km/hと、現行のE5系と同じところから見ると、札幌開業時には、「最高速度360km/h、グランクラス有り」の形式を別途投入し、E10系はあくまで現在のE2系・E5系の運用範囲でこれら両形式を置き換えるために投入される、と見てよさそうです。

E10系が営業運転で乗車できるのは、2030年度内とされていますので、今から早くとも6年後、とのことですが、それまでの間に車両の詳細も徐々に分かってくることでしょうから、今後の続報を期待しておきたいな、と感じたニュースでありました。

【JR東日本】奥羽本線・新庄〜院内間の運転再開発表(2025.4.25)院内駅または横堀駅で同一ホーム乗り換えが可能に

JR東日本では、昨年7月25日の大雨に伴い運転を見合わせている奥羽本線・新庄〜院内間について、2025年4月25日より運転再開することを発表しました。

奥羽本線 新庄〜院内駅間 運転再開について|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【運転再開日】
2025年4月25日(金)

【運転再開後のダイヤ】
・新庄〜真室川駅間(キハ110系で運転)を1.5往復、新庄〜院内駅間(GV-E400系で運転)を7往復運転。
・新庄駅から下り列車で湯沢・横手方面へ利用する場合は横堀駅で、横手・湯沢方面から上り列車で新庄方面へ利用する場合は院内駅にて、同一ホームでの乗り換えが可能。

【運行イメージ】
2025022408-55-181


【再開後の列車時刻】
2025022408-55-443


(※)いずれも画像は上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/sendai/20250220_s01.pdf)より引用

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既に当ブログ過去記事でご紹介したように、昨年7月の豪雨で現在も運転見合わせとなっている、奥羽本線の新庄〜院内間については、電気式気動車「GV-E400系」を導入して、架線設備を撤去する「非電化化」により復旧することが発表されています。
(参考)


それ自体は目新しい情報ではないのですが、今回の発表では、復旧区間にまたがる乗り換え方法が注目と言ったところであります。
まず、復旧後は概ね、「新庄〜横堀」と「院内〜横手・秋田」に系統が分割されることとなります。
(この他、「新庄〜秋田」の通し列車と「新庄〜真室川」の区間運転列車が設定)。

即ち、「院内〜横堀」間で、双方の系統が重複して運転されることといえます。
これは線路の配線の関係上、対面(同一ホーム)での乗り換えを可能とするために、このような一見不思議にも思える運行形態になっているものと考えられます。

運転見合わせ前は、この区間は通して列車が運行されていたこともあり、利用者の利便性やバリアフリーの観点から、このような対面乗換としているのではないか、と思われます。

その他、復旧区間については、一部列車が快速運転(途中、真室川・院内のみ停車)となっていることも注目といえるでしょう。

これにより、これまでは見られなかった「横堀行き」(「院内行き」は運休前から秋田方面からの設定あり)という列車が見られることとなります。

個人的なことに言及しますと、私自身、この区間を701系電車で通しで乗ったことがあります。

下記のとおり途中の「及位(のぞき)」駅で、待避待ちの時間を使って撮影した写真があるのですが、ここを通る701系がもう見られないことを思うと、僅かな待ち時間であっても、可能な範囲で手元に記録を残しておくことの重要さを改めて感じたケースだと感じた次第です。

DSC06577_R
DSC06585_R
▲今回復旧する奥羽本線・新庄〜院内間にある「及位」駅。
院内〜及位間は山形・秋田県境をまたぐことからか、国鉄時代に複線化されていた区間でしたが、東北・山形・秋田の各新幹線が開業したことから、この区間の利用者は当時に比べると極端に減少し、もはや複線を維持する必要に乏しい状況でありました。

そのため、「複線区間の単線化」という意味でこの区間に何かしらの手が入れられるのではないか、と思っていましたが、まさかそれが「単線化」ではなく「非電化化」となるのは、豪雨災害が契機だったとはいえ、想像外としか言いようがありませんでした。

【JR東日本】山田線と106急行バスを共同経営へ。JRのきっぷでバスに乗車可能に(2025.4.1〜)

JR東日本と岩手県北自動車とは、盛岡〜宮古間の山田線(JR東日本)及び106特急・急行バス(岩手県北バス)について、独占禁止法特例法に基づく共同経営の認可申請を行っていましたが、本日(2月17日)認可されたことを発表しました。

鉄道事業者とバス事業者による岩手県県央部と沿岸部間の共同経営の認可について|JR東日本
鉄道事業者とバス事業者による岩手県県央部と沿岸部間の共同経営の認可について|岩手県北自動車

概要は以下のとおりです。

【実施期間】
2025年4月1日〜2020年3月31日
(実施期間を変更する場合あり)

【対象エリア】
JR東日本(山田線):盛岡駅〜宮古駅間(上盛岡駅、山岸駅、上米内駅を除く)
岩手県北バス(106特急・急行バス):盛岡駅前(東口)、区界、松草、川内、箱石、川井、腹帯、茂市、蟇目、花原市、千徳駅前、宮古駅前
2025021721-31-581
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/morioka/20250217_mr01.pdf)より引用)

【共同経営計画に基づく実施内容】
・山田線盛岡駅〜宮古駅間(上盛岡駅、山岸駅、上米内駅を除く)を有効区間とするJRの乗車券類で106特急・急行バスを利用できる仕組みを継続実施することが可能。
・共同経営期間の中で、鉄道とバスの効率的なダイヤ設定や、各駅に対応するバス停留所の整理等を実施し、公共交通の更なる利便性の向上に取り組む。
2025021721-32-482
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/morioka/20250217_mr01.pdf)より引用)

【(参考)認可により可能となる事例】
2025021721-33-353
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/morioka/20250217_mr01.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



地方の公共交通機関は、構造的な利用者減少に加え、運転手等の担い手不足により、その運営が困難なケースが増えてきていますが、それらの課題に対応し、持続可能な地域交通として運営していくための方法の一つとして、「共同経営」が考えられます。
一方で、「共同経営」は、同業者間でダイヤや運賃などを直接話し合うことになるため、市場競争を阻むものであることから、独占禁止法により原則禁止されていますが、今回の「独占禁止法特例法」では、「地域における基盤的なサービスの提供を維持するという政策目的を達成する限度」において、特例を設けることで共同経営を行うことが可能となっています。

今回のJR東日本と岩手県北バスでは、併走して走る「JR山田線」「106特急・急行バス」との間で、乗車券類の共通利用が継続的に可能となるほか、今後は鉄道とバスとで効率的なダイヤを設定するなど、限られた人材リソースを活用して、地域の輸送サービスを維持・改善していくことが可能となります。


国土交通省のWebサイトによれば、この「独占禁止法特例法」に基づく「共同経営計画」は、今回のJR東日本・岩手県北自動車が7例目になるということです。
(参考)
公共交通政策:地域における一般乗合旅客自動車運送事業及び銀行業に係る基盤的なサービスの提供の維持を図るための私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の特例に関する法律について - 国土交通省

このうち、鉄軌道事業者が絡むものでいえば、「岡山駅・大東駅」(岡山電気軌道、両備ホールディングス)、「徳島県南部」(JR四国、徳島バス)に続くものとなっています。


鉄道とバスが併走している区間は、全国には沢山ありますし、今回のような「共同経営」が可能に思えるケースも決して少なくないと思われます。
今後もこのような、持続可能な好事例が出てくることを期待したいと思います。

DSC03139_R
▲盛岡駅に停車中のJR山田線快速「リアス」。

DSC03167_R
▲宮古駅に到着したJR山田線快速「リアス」。
現在も実証実験として、JRのきっぷで106特急・急行が利用できることとなっていますが、4月以降はこの仕組みが継続することとなります。

また、共同経営が認可されたことから、106特急・急行バスとJR山田線とのダイヤの調整も実施が見込まれることから、JR山田線の運行形態にも何らかの変化が見られることも想定されます。

【JR東海・西日本】「S Work Pシート」値上げ。上乗せ額は1,200円から2,000円に

JR東海及びJR西日本では、「のぞみ」「ひかり」「こだま」16両編成の7号車指定席に、一部導入している「S Work Pシート」について、利用価格(追加額)を現在の1,200円から2,000円に値上げすることを発表しました。

東海道・山陽新幹線「S WorkPシート」のご利用価格について:JR西日本
東海道・山陽新幹線「S WorkPシート」のご利用価格について|JR東海

上記発表資料によりますと、追加額の値上げは2025年5月15日(木)乗車分からとなっています。
また、値上げとともに、S Work Pシート利用車に東海道・山陽新幹線の駅等で利用できるサービスのクーポン等を用意することも、併せて発表しています。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下記当ブログ記事でご紹介したように、私自身昨年の11月に「S Work Pシート」を初めて利用しました。
(参考)


シートピッチや座席幅は他の普通車と変わりませんが、通常B席の箇所にパーテーションが設けられており、これが他の利用者からの視線を遮り、一人だけの空間として落ち着ける効果が体感できたことから、コストパフォーマンスの良いサービスに感じました。

また、ノートパソコンでの作業に最適となるよう、座席の前テーブルが、手前に引き出した上で、斜めに傾斜させることができ、ストレス無くキーボード操作ができるようになっています。


まさに新幹線の中でPC作業に没頭するにはグリーン車以上の価値のある「Pシート」ですが、やはりビジネスパーソンからの人気が高いのか、上記発表資料では「ご利用が定着してきたことから」とのことで、今回追加額を1,200円から2,000円に値上げされることとなりました。

そうなると、上記過去記事でご紹介した「EXグリーン早特3ワイド」との価格差が逆転するのではないか?という懸念も出てきそうです。
実は、同日付で、「エクスプレス予約」「スマートEX」の商品価格改定についても発表がありました。
(参考)
「エクスプレス予約」・「スマートEX」の商品改定について:JR西日本
「エクスプレス予約」・「スマートEX」の商品改定について|JR東海

上記発表資料によれば、改定後の「EXグリーン早特」と「S Work Pシート」との価格は以下のとおりとなります。
(例)
東京〜新大阪間:
EX早特3(「のぞみ」グリーン車):16,560円(注:3日前までの予約が必要、設定除外日あり、席数限定)
S WorkPシート:16,520円(「スマートEX」通常期価格14,520円+2,000円)

以上のとおりとなり、3日前までですと、EX早特3でグリーン車を利用するのと変わらない価格となりました。
もっとも、EX早特は席数限定である上に、繁忙期を中心に利用できない日もありますので、座席の広さを取るか、それともPC作業の快適性を取るか、どっちを取るか、といったところになるでしょうか。

個人的には、予想以上にPC作業が捗ったことから、今回値上げしたとしても、再び「Pシート」を利用してみたいと思っていますが、中にはグリーン車とをシビアに比較する人も増えてくるのかな、とも感じたニュースでありました。

20241124_120017_R
20241124_115905_R
▲S Work Pシート(上)と、Pシート利用時に乗車したN700S(下)。
5月15日(木)乗車分より、追加額が2,000円に値上げとなります。

【京都丹後鉄道】宮津線100周年記念リバイバル列車「みやづ号」運行(2025.2.1〜)「キロ28」をイメージしたラッピングを実施

京都丹後鉄道(丹鉄)を運行するWILLER TRAINS株式会社では、宮津線開業100周年を記念し、かつて丹鉄線内を走行していた気動車「キロ28」をイメージしたリバイバル列車「みやづ号」を運転することを発表しました。

宮津線100周年記念 リバイバル列車『みやづ号』を運行! 〜国鉄時代の車両をイメージしたラッピング列車が丹鉄沿線を駆け抜ける〜 | WILLER株式会社

概要は以下のとおりです。

【運行日】
2025年2月1日(土)〜

【運行区間】
西舞鶴〜豊岡間

【運行ダイヤ】
丹鉄専用サイト(https://trains.willer.co.jp/event/miyazu-train/)にて告知

【デザイン】
外装は、「キロ28」を模したカラーとデザイン
kyototango_kiro28
▲車両ラッピングイメージ
(上記発表資料(https://www.willer.co.jp/news/press/2025/0128_6253)より引用)

【運行記念企画乗車券「みやづ号運行開始記念企画きっぷ」】
・丹鉄全線の普通列車、快速列車が有効期間内1日乗り放題
・発売価格:大人2,000円、小児1,000円
・発売箇所:丹鉄福知山駅、西舞鶴駅、宮津駅、天橋立駅、豊岡駅


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在では、京都〜天橋立等の特急「はしだて」及び福知山〜網野等の特急「たんごリレー」が運行されている、京都丹後鉄道(丹鉄)線内の優等列車ですが、かつては、京都発着の特急「あさしお」の他、急行「丹後」が主体に運行されていました。

この急行「丹後」は、キハ58系急行形気動車が充当されていたわけですが、そのうちグリーン車には「キロ28形」という車両が連結されていました。
この「キロ28形」の外観上の特徴は、2枚1組となった側窓で、1枚ずつ独立した窓の普通車(キハ58、キハ28)とは異なる窓のレイアウトは、編成上のアクセントとなっていました。

加えて、デビュー当初は窓下部にグリーン車(1等車)を表す黄緑色の帯(等級帯)が配されたりしていました。

今回、宮津線(西舞鶴〜豊岡)が100周年を迎えるにあたり、当時のグリーン車「キロ28」をイメージしたデザインの列車を運行させることとなっています。
現在丹鉄で運行している「KTR700形」「KTR800形」は、この「キロ28形」がモデルとなっているようで、そういった経緯からのつながりが、今回の企画を実現させたとといえるでしょう。

DSC08446_R
▲KTR700形「あかまつ」・KTR800形「コミューター車両」による普通列車。
2連窓となっている外観上の特徴が、実は国鉄「キロ28形」がモデルになっていたことが、今回明らかにされました。


等級帯もしっかりデザインされたこの「キロ28」、2月1日から運行されるということですので、既に運行している「タンゴエクスプローラー オマージュトレイン」とともに、ファン注目のリバイバル車両となることに違いないといえるでしょう。
私も是非、乗りに行きたいと考えています。



ところで今回、リバイバル列車の名称となった「みやづ号」
この名称も、丹鉄にゆかりのある名称となっているのにお気づきでしょうか。

現在丹鉄が運営する路線の前身の一つに、福知山〜宮津間(現在の宮福線)で開業した第三セクター鉄道「宮福鉄道」がありましたが、この宮福鉄道が開業した1988年に優等列車として初めて運行されたのが、急行「みやづ」号でした。

急行「みやづ」号は当時、大阪〜福知山〜宮津〜天橋立(福知山〜天橋立間は快速)として1日1往復運行していました。
ダイヤとしては、大阪発が朝、天橋立発が夕方頃だったように記憶しています。
車両はキハ58形で、基本2両編成(シーズン時に増結あり)で運行されていました。

ユニークだったのはその設定で、定期列車ではなく「臨時列車」としての設定されていたものの、毎日運行されていました。
恐らく、利用が低迷すれば運転日の縮小や廃止もあり得るものとして、臨時列車として設定されていたと推測されますが、結局定期列車になることは無く、一方運転日が縮小されることもなく、「毎日運転の臨時列車」を全うして、1996年の福知山〜天橋立間の電化開業を期に、特急「文殊」に置き換えられました。

今回の「みやづ」の名称、前身の第三セクター鉄道が初めて運行した優等列車であったことから選ばれた、となると、これまたファンとしても熱い思いを感じずにはいられないのかな、とも感じました。

今回のリバイバル列車「みやづ」のヘッドマーク掲出は、3月末まで装着予定となっていますので、是非見ることができればいいな、とも思っています。

img593
▲大阪駅に停車中の急行「みやづ」。
2両編成が基本と記憶していますが、この写真では3両編成となっています。
当時、大阪駅を発着する急行形気動車による定期列車は、「みやづ」の他は、「みささ」「みまさか」(1989年3月廃止)があった程度であることから、この写真が「みやづ」の他ないと推測できます。

利用率も決して高いわけではなかったようですが、臨時列車でありながら最後まで毎日走り続けた、ある意味謎の設定のように感じました。

なお私も、この「みやづ」には一度天橋立⇒大阪で乗車したことがありました。
1990年のゴールデンウィークで、「みやづ」しか指定券が取れなかったため、と記憶しています…

【JRグループ】2025年春季「青春18きっぷ」発売発表。「利用開始後の他人への譲渡・貸与不可」が明記される

JRグループでは、去る1月22日(水)に2025年春の「青春18きっぷ」の発売について発表しました。

「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【概要】
全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席等を、連続する3日間、または、連続する5日間乗り降りできるきっぷ。

【発売・利用期間】
・3日間用:
発売期間・・・2025年2月14日(金)〜2025年4月8日(火)
利用期間・・・2025年3月1日(土)〜2025年4月10日(木)

・5日間用:
発売期間・・・2025年2月14日(金)〜2025年4月6日(日)
利用期間・・・2025年3月1日(土)〜2025年4月10日(木)

【価格】
3日間用:10,000円
5日間用:12.000円

【利用方法等】
・1枚につき1人、購入時に指定された利用開始日から連続する3日間または連続する5日間利用可能。
・1枚を複数人で利用することや、1枚購入してこども2人で利用することは不可。
・利用開始後、きっぷを利用者本人以外の使用は不可(他人への譲渡・貸与不可)
・自動改札機が利用可能

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



この冬季発売分より制度が大きく変更となった「青春18きっぷ」。
これまで1日乗り放題が5回分利用可能で、複数人での同日利用や飛び飛びの日付でも利用可能だったものが、1枚につき一人で、連続3日間または連続5日間利用可能というスタイルに変更となりました。

制度の変更が発表された際には、これまでの青春18きっぷで可能だった使い方ができなくなったことから、批判も含めた様々な意見が見られました。

そして今回、春の青春18きっぷの発表がありましたが、基本的に冬季から大きな変更は無く、連続3日間または連続5日間利用可能なスタイルは継続されることとなりました。


ところで今回の発表では、先の冬季発表ではなかった一文がありました。
まず、2024年度冬季の発表資料を引用します。
2025012523-37-582
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241024_00_press_Seisyun18kippuHanbai.pdfより引用)


次に、今回(2025年春季)の発表資料を引用します。
2025012523-38-282
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250122_00_press_seisyun18kippu.pdf)より引用、赤色下線部は管理人による。)


赤色下線の箇所が追加されていることに注目です。
今回の発表では、「利用開始後の他人への譲渡・貸与は不可」の旨が明記されました。
これまでの青春18きっぷでは、元々5枚1組のきっぷであったという経緯から、1日あるいは1回ごとに他人どうしが使っても構わない仕組みとなっていました。

しかし、この冬からの発売分では、その形態が大きく変わり、「1枚につき1人」で「連続3日間または連続5日間」利用可能となりました。
その際、これまでの青春18きっぷと同様に、他人とシェアできるのかが必ずしも明記されていませんでしたが、今回、利用開始後は、同一人物が使い切らないといけないことが明確化されました。

恐らく、この冬の利用開期間、現場で相当の問い合わせ等があったことから、明記すこととなったのではないか、と思われます。
これにより、例えば5日間用を1日目だけ利用し、残り4日が残っている状態で金券ショップに持ち込んだりすることは、きっぷの規程上できないこととなりますので、注意が必要です。


他人への譲渡・貸与も不可となったことから、いよいよ一人旅で利用することがメインになりそうな「青春18きっぷ」。
今春は、大きく変更を加えずに発売する一方、今年夏にはどのような見直しが実施されるのか、おトクなきっぷの中ではベストセラーと考えられるのか、引き続き皆さんに情報を提供していければと思っています。

【西武鉄道】サステナ車両「8000系」は2025年5月末運行開始に決定

西武鉄道では、環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」のうち、小田急電鉄から譲受した8000系の運行開始を2025年5月末に決定したことを発表しました。

「サステナ車両(8000系)」運行開始が2025年5月末に決定! :西武鉄道Webサイト

上記発表資料によると、8000系については、2024年5月小田急電鉄から譲受後、7月1日より武蔵丘車両研修場でデザイン等の更新を行ってきたが、本日(1月7日)、更新を終えて同車両研修場を出場したとのことです。

今後、運行開始に向けて西武線各路線で走行試験や試運転、乗務員訓練等を行い、2025年5月末に営業運転を開始するとのことです。

2025010721-36-441
▲出場する「サステナ車両」8000系
(上記発表資料(https://www.seiburailway.jp/newsroom/news/20250107_sasutenatrain/)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



当ブログでもこれまで、下記記事で西武鉄道の「サステナ車両」のご紹介をしてきました。
(参考)



この「サステナ車両」、大手民鉄同士での車両譲受ということで、発表当時は大きな話題となりましたが、いよいよこのサステナ車両第1編成の運転開始日が明らかになりました。
投入される路線は、現在のところ、「国分寺線」と発表されていますので、今年5月以降、この元・小田急の車両が加わることになります。

当初の予定では2024年度末でしたが、当初の予定よりも2ヶ月ほど遅れての運行開始となりますが、その様子を、機会があれば是非見てみたいな、と感じたニュースでありました。


【大井川鐵道】南海より譲受した6000系の運用開始(2024.12.30〜)

大井川鐵道では、南海電気鉄道から譲り受けた6000系電車(1編成・2両)の営業運転を、12月30日(月)より開始することを発表しました。

12/30 6000系電車(元南海電鉄) 営業運転開始 | 大井川鐵道【公式】

概要は以下のとおりです。

【運行開始日】
2024年12月30日(月)

【初日のダイヤ】
・新金谷10:31発 普通 金谷行き
・金谷10:48発 区間急行 川根温泉笹間渡行き
・川根温泉笹間渡11:54発 区間急行 金谷行き
・金谷12:46発 普通 新金屋行き

【イメージ】
daitetsu_6000_debut
(上記発表資料(https://daitetsu.jp/archives/257894)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



長年、南海高野線と泉北高速鉄道で活躍してきた6000系。
およそ60年に渡り高野線等での運用を続けてきましたが、刻一刻と完全引退の時期が近づいています。

一方、その6000系のうち、1編成2両が2020年に大井川鐵道に譲渡されたことが、当時の静岡新聞で報じられていました。
(参考)


その後、特に営業運転に入ることもなく、4年の年月が経過し、果たして本当に大井川鐵道で運用されるのか、心配する声もあったのかも知れませんが、今回ようやく運行開始となることが発表されました。

初日は、新金谷⇒金谷⇒川根温泉笹間渡⇒金谷⇒新金屋の運用のみとなっていますが、今後は終日に渡り運用されることも十分あり得ることでしょう。

この6000系も千頭まで運行されるように全線で復旧する日がやってくることを願いたいところですが、そんな日がやってくるよう、微力ではありますが、大井川鐵道の応援をしていければと思っています。

当ブログのTwitterアカウント
ブログ「阪和線の沿線から」のツイッターアカウントです。更新情報の通知やコメントの受付などはこちらのアカウントをフォローして下さい。
記事検索
「鉄道コム」登録ブログはこちらをクリック
鉄道コム
Archives
Categories
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ