阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

地方民鉄・公営・第三セクター事業者

【京都丹後鉄道】宮津線100周年記念リバイバル列車「みやづ号」運行(2025.2.1〜)「キロ28」をイメージしたラッピングを実施

京都丹後鉄道(丹鉄)を運行するWILLER TRAINS株式会社では、宮津線開業100周年を記念し、かつて丹鉄線内を走行していた気動車「キロ28」をイメージしたリバイバル列車「みやづ号」を運転することを発表しました。

宮津線100周年記念 リバイバル列車『みやづ号』を運行! 〜国鉄時代の車両をイメージしたラッピング列車が丹鉄沿線を駆け抜ける〜 | WILLER株式会社

概要は以下のとおりです。

【運行日】
2025年2月1日(土)〜

【運行区間】
西舞鶴〜豊岡間

【運行ダイヤ】
丹鉄専用サイト(https://trains.willer.co.jp/event/miyazu-train/)にて告知

【デザイン】
外装は、「キロ28」を模したカラーとデザイン
kyototango_kiro28
▲車両ラッピングイメージ
(上記発表資料(https://www.willer.co.jp/news/press/2025/0128_6253)より引用)

【運行記念企画乗車券「みやづ号運行開始記念企画きっぷ」】
・丹鉄全線の普通列車、快速列車が有効期間内1日乗り放題
・発売価格:大人2,000円、小児1,000円
・発売箇所:丹鉄福知山駅、西舞鶴駅、宮津駅、天橋立駅、豊岡駅


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在では、京都〜天橋立等の特急「はしだて」及び福知山〜網野等の特急「たんごリレー」が運行されている、京都丹後鉄道(丹鉄)線内の優等列車ですが、かつては、京都発着の特急「あさしお」の他、急行「丹後」が主体に運行されていました。

この急行「丹後」は、キハ58系急行形気動車が充当されていたわけですが、そのうちグリーン車には「キロ28形」という車両が連結されていました。
この「キロ28形」の外観上の特徴は、2枚1組となった側窓で、1枚ずつ独立した窓の普通車(キハ58、キハ28)とは異なる窓のレイアウトは、編成上のアクセントとなっていました。

加えて、デビュー当初は窓下部にグリーン車(1等車)を表す黄緑色の帯(等級帯)が配されたりしていました。

今回、宮津線(西舞鶴〜豊岡)が100周年を迎えるにあたり、当時のグリーン車「キロ28」をイメージしたデザインの列車を運行させることとなっています。
現在丹鉄で運行している「KTR700形」「KTR800形」は、この「キロ28形」がモデルとなっているようで、そういった経緯からのつながりが、今回の企画を実現させたとといえるでしょう。

DSC08446_R
▲KTR700形「あかまつ」・KTR800形「コミューター車両」による普通列車。
2連窓となっている外観上の特徴が、実は国鉄「キロ28形」がモデルになっていたことが、今回明らかにされました。


等級帯もしっかりデザインされたこの「キロ28」、2月1日から運行されるということですので、既に運行している「タンゴエクスプローラー オマージュトレイン」とともに、ファン注目のリバイバル車両となることに違いないといえるでしょう。
私も是非、乗りに行きたいと考えています。



ところで今回、リバイバル列車の名称となった「みやづ号」
この名称も、丹鉄にゆかりのある名称となっているのにお気づきでしょうか。

現在丹鉄が運営する路線の前身の一つに、福知山〜宮津間(現在の宮福線)で開業した第三セクター鉄道「宮福鉄道」がありましたが、この宮福鉄道が開業した1988年に優等列車として初めて運行されたのが、急行「みやづ」号でした。

急行「みやづ」号は当時、大阪〜福知山〜宮津〜天橋立(福知山〜天橋立間は快速)として1日1往復運行していました。
ダイヤとしては、大阪発が朝、天橋立発が夕方頃だったように記憶しています。
車両はキハ58形で、基本2両編成(シーズン時に増結あり)で運行されていました。

ユニークだったのはその設定で、定期列車ではなく「臨時列車」としての設定されていたものの、毎日運行されていました。
恐らく、利用が低迷すれば運転日の縮小や廃止もあり得るものとして、臨時列車として設定されていたと推測されますが、結局定期列車になることは無く、一方運転日が縮小されることもなく、「毎日運転の臨時列車」を全うして、1996年の福知山〜天橋立間の電化開業を期に、特急「文殊」に置き換えられました。

今回の「みやづ」の名称、前身の第三セクター鉄道が初めて運行した優等列車であったことから選ばれた、となると、これまたファンとしても熱い思いを感じずにはいられないのかな、とも感じました。

今回のリバイバル列車「みやづ」のヘッドマーク掲出は、3月末まで装着予定となっていますので、是非見ることができればいいな、とも思っています。

img593
▲大阪駅に停車中の急行「みやづ」。
2両編成が基本と記憶していますが、この写真では3両編成となっています。
当時、大阪駅を発着する急行形気動車による定期列車は、「みやづ」の他は、「みささ」「みまさか」(1989年3月廃止)があった程度であることから、この写真が「みやづ」の他ないと推測できます。

利用率も決して高いわけではなかったようですが、臨時列車でありながら最後まで毎日走り続けた、ある意味謎の設定のように感じました。

なお私も、この「みやづ」には一度天橋立⇒大阪で乗車したことがありました。
1990年のゴールデンウィークで、「みやづ」しか指定券が取れなかったため、と記憶しています…

【大井川鐵道】南海より譲受した6000系の運用開始(2024.12.30〜)

大井川鐵道では、南海電気鉄道から譲り受けた6000系電車(1編成・2両)の営業運転を、12月30日(月)より開始することを発表しました。

12/30 6000系電車(元南海電鉄) 営業運転開始 | 大井川鐵道【公式】

概要は以下のとおりです。

【運行開始日】
2024年12月30日(月)

【初日のダイヤ】
・新金谷10:31発 普通 金谷行き
・金谷10:48発 区間急行 川根温泉笹間渡行き
・川根温泉笹間渡11:54発 区間急行 金谷行き
・金谷12:46発 普通 新金屋行き

【イメージ】
daitetsu_6000_debut
(上記発表資料(https://daitetsu.jp/archives/257894)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



長年、南海高野線と泉北高速鉄道で活躍してきた6000系。
およそ60年に渡り高野線等での運用を続けてきましたが、刻一刻と完全引退の時期が近づいています。

一方、その6000系のうち、1編成2両が2020年に大井川鐵道に譲渡されたことが、当時の静岡新聞で報じられていました。
(参考)


その後、特に営業運転に入ることもなく、4年の年月が経過し、果たして本当に大井川鐵道で運用されるのか、心配する声もあったのかも知れませんが、今回ようやく運行開始となることが発表されました。

初日は、新金谷⇒金谷⇒川根温泉笹間渡⇒金谷⇒新金屋の運用のみとなっていますが、今後は終日に渡り運用されることも十分あり得ることでしょう。

この6000系も千頭まで運行されるように全線で復旧する日がやってくることを願いたいところですが、そんな日がやってくるよう、微力ではありますが、大井川鐵道の応援をしていければと思っています。

【ハピラインふくい・IRいしかわ鉄道】2025年春ダイヤ改正発表。敦賀〜福井間増発、大聖寺〜金沢の「快速」新設

北陸新幹線の並行在来線の「ハピラインふくい」「IRいしかわ鉄道」では、それぞれ2025年春のダイヤ改正について発表しました。

2025年春ダイヤ改正の概要について|お知らせ|新着情報|株式会社ハピラインふくい|ふくいとあしたの架け橋に。
令和7年春ダイヤ改正について | IRいしかわ鉄道株式会社

概要は以下のとおりです。

【実施日】
2025年3月15日(土)

【「ハピラインふくい」主な改正内容】
・日中時間帯に敦賀〜福井間の列車を増発。
9時〜16時台で12本増発し、28本を運転。
一部時間帯を除き概ね30分に1本運転

【「IRいしかわ鉄道」主な改正内容】
・大聖寺〜金沢間に快速列車を運転
朝:大聖寺7:44発⇒金沢8:22着
夕:金沢18:20発⇒大聖寺18:59着
停車駅:大聖寺〜小松の各駅、能美根上、松任、金沢


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



昨年3月に開業した北陸新幹線・金沢〜敦賀間の並行在来線を移管した「ハピラインふくい」「IRいしかわ鉄道」では、それぞれ同区間移管後初めてのダイヤ改正を実施することとなりました。

開業後の利用者の状況が初めて反映されるダイヤ改正となるため、その内容が注目されていましたが、ハピラインふくい、IRいしかわ鉄道ともに予想以上の改善が図られた、と見られます。

まず「ハピラインふくい」ですが、現在1時間ごとの運転となっている、敦賀〜福井間の列車をほぼ倍増させ、概ね30分に1本で運転することとなります。
当初の想定以上に、大阪・名古屋方面から敦賀でハピラインふくいに乗り換える利用者が多く、その対応によるダイヤ改正、と考えられそうです。

確かに、武生、鯖江から大阪、名古屋方面へは、新幹線「越前たけふ駅」から一駅だけ新幹線に乗るよりも、ハピライン線で敦賀まで乗車して「サンダーバード」「しらさぎ」に乗る方が早い場合もあるので、そういった利用が想定以上に多かったものといえるでしょう。


一方、IRいしかわ鉄道では、朝・夕通勤時の快速列車の設定が目を惹きます。
大聖寺〜金沢間の快速列車は22年ぶりとのことですが、特に朝通勤時の快速列車は、小松、松任でそれぞれ普通列車に接続しており、途中駅への利用も考慮されたものとなっています。

それぞれに、輸送実態に合わせて改正を行う両社ですが、地域の実情をダイヤに反映するという、並行在来線第3セクター鉄道ならではのフットワークの軽さを感じた改正内容でした。

20231119_135843
▲金沢駅で待つ、当時のJR西日本北陸本線の521系。
現在IRいしかわ鉄道に移管されているこの区間、今回の改正で快速列車や普通列車の増発が実施されます。

【ことでん】新造車両「2000形」のデザイン投票実施(2024.12.27〜2025.2.15)「跳躍することちゃん」含む3種類が候補

高松琴平電鉄(ことでん)では、2025年度以降に新造車両「2000形」の導入を計画していますが、この度この2000形の外観デザイン投票を実施することを発表しました。

ことでん新造車両のデザイン投票について|高松琴平電鉄

概要は以下のとおりです。

【投票期間】
2024年12月27日(金)〜2025年2月15日(土)

【結果発表】
2025年3月頃

【投票方法】
・Web投票
・有人駅での紙投票
・瓦町FLAGでの紙投票

【デザイン候補】
kotoden_shisha_1


【各候補のデザイン】
●デザイン1「ダイナミック」-跳躍することちゃん-
kotoden_shisha_2


●デザイン2「フレッシュ」-香川の新しい風-
kotoden_shisha_3


●デザイン3「スタイリッシュ」-空と海が出会うところ-
kotoden_shisha_4


画像はいずれも上記発表資料(https://www.kotoden.co.jp//publichtm/kotoden/new/2024/series2000_vote/press20241212.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



長年、各地の中古車両が運用されてきたことでんですが、この2025年以降から、新型車両を導入することとしています。
これは、今年6月に認定されたことでんの「鉄道事業再構築実施計画」に基づく物で、事業費は72億円となっています。
(参考)
報道発表資料:高松琴平電気鉄道琴平線の鉄道事業再構築実施計画の認定について - 国土交通省

今回、この再構築実施計画に基づく新車の導入に際し、外観のデザインを応募により決定することとしています。
前面は共通ですが、側面が異なっており、青色・白色を基調としつつ、「ことちゃん」「香川」「空と海」と、沿線地域を象徴するデザインが候補となっています。

応募はWebまたは紙による投票で決定されるとのことですので、沿線は勿論、沿線外からもこの応募に参加できるのがポイント、といえます。


個人的には、長年「ことでん」のキャラクターとして、同社のPRに多大な貢献をしてきた「ことちゃん」の功績をたたえ、「デザイン1」の「躍動することちゃん」となればいいな、と思っていますが、果たして投票の結果はどうなるのか、楽しみにしたいと思います。

【小田急】2025年3月15日(土)ダイヤ改正実施。多摩線〜東京メトロ千代田線直通列車新設(復活)へ

小田急電鉄では、2025年3月15日(土)にダイヤ改正を実施することを発表しました。

2025年3月15日(土) 小田急線はダイヤ改正します|小田急電鉄

概要は以下のとおりで牛。

【特急ロマンスカー】
・平日夜間の増発
・土休日の箱根湯本発着増発
・日中の伊勢原・秦野駅停車本数増加

【その他】
・準急停車駅に「喜多見」「和泉多摩川」を追加
・多摩線急行停車駅に「五月台」「黒川」「はるひ野」を追加
・快速急行停車駅に「開成」を追加
・日中の多摩線〜東京メトロ千代田線直通列車の新設


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JRグループの来年3月ダイヤ改正の実施日に合わせて、ダイヤ改正を発表している民鉄事業者もありますが、今回はそのうちの一つ、小田急電鉄をご紹介します。

内容は上述のとおりですが、個人的に気になったのは、多摩線〜東京メトロ千代田線の直通列車の「新設」でありました。

というのも実は、今から12年ほど前に多摩線に乗車した際、下記画像のとおり東京メトロの車両で唐木田まで完乗していた記憶があったからであります。
DSC_0909 (1)_R
▲当ブログ管理人が、小田急多摩線を完乗した際に乗車した、東京メトロ16000系。
若干にじんでいますが、「唐木田」という文字が表示されていることがわかります。


この時の記憶があるので、てっきり今も多摩線〜千代田線の直通運転が実施されているものと思いきや、既に2018年に取りやめになっていたことが、下記Odapediaさんの記事でも触れられています。
(参考)


上記記事では、「(京王線と)差別化することで新たな需要を掘り起こせるかもしれない点では、まだ可能性があるように思う」として、「世田谷区等の利用者を拾いつつ、千代田線内に直通する列車を設定するといったやり方もありそうですから、新たな列車種別で再挑戦してみてもよさそう」と、多摩線〜千代田線直通列車の復活の可能性を記されていました。
(カギカッコ内は上記Odapedia記事より引用)

今回、多摩線〜千代田線直通列車が単に復活するだけでなく、「急行」が多摩線内各駅停車に変更となるという、「新しい列車種別」といえる形態での復活となることから、概ね上述の記事どおりになっているところをみますと、Odapediaさんの見識の鋭さに驚くばかりです。


ともあれ、小田急線に乗るのも、数年に一度程度でしかない私にとって、同社のダイヤ改正で語れる内容は非常に限られたものですが、偶然多摩線に乗車した際の列車が復活する、ということなので、触れてみた次第であります。



【2024.12.16追記】
上記で引用した「Odapedia」さんの記事で、本ブログ記事をご紹介いただきました。
当方からもリンクを貼っていますので、是非ご覧下さい。

【弘南鉄道】大鰐線を2027年度末で運行休止の意向と東奥日報が報道

青森県を新聞社である「東奥日報」によると、弘南鉄道は、弘前市で開かれた沿線市町村との協議で、大鰐線(大鰐〜中央弘前)を2027年度末をもって運行休止する意向を伝えたことが報じられています。

弘南鉄道、大鰐線を27年度末で運行休止の意向|速報|Web東奥

東奥日報によりますと、運行休止の理由としては、「物価高騰や人員不足で、収支改善が見込めないため」としています。


この大鰐線ですが、このブログでも過去にご紹介したように、2016年度末の廃止方針が株主総会で示されたものの、その後この廃止は撤回され、存続に向けた協議会に参加することとなりました。
(参考)



しかしそれから約10年後、再び路線の存廃に向けた動きが表面化してきました。
今回弘南鉄道が意向を伝えたのは、「廃止」ではなくあくまで「休止」となっているところが、約10年前に表面化した際との違い、といえます。
「休止」ということは、条件が整えば「再開」もあり得るのでしょうが、とはいえ元より利用者が少ない大鰐線ですので、再開が叶う条件が整うのか、というのも厳しいところといえます。

一方でこの大鰐線、つい半年ほど前に沿線市町の弘前市と大鰐町が存続に前向きな姿勢をみせたと「タビリス」が報じていました。
(参考)
弘南鉄道大鰐線が存続へ。運転士不足でバス転換難しく。弘前市長が表明 | タビリス

少ない輸送密度である一方、運転士の不足によるバス代替も難しいことから、存続の意向を沿線自治体が示していたのにも関わらず、「休止」の意向を表明したことは、バスだけで無く鉄道も人手不足など経営上厳しい状況であることがわかります。

JR奥羽本線と併走していることもあり、条件的に厳しいこの大鰐線。
一方で沿線自治体は存続の意向を示している中での「休止」発表ですから、今後存廃に向けてどのような動きとなるのか、引き続き注目したいと思います。

CIMG2582
CIMG2584
▲中央弘前駅に停車中の弘南鉄道7000系(上)と中央弘前駅舎(下)。
私が大鰐線に乗車したのは、今から12年前の2012年2月のことでした。
乗車した日は日曜日とあってか、乗客は少なめでしたが、一方で併走するJR奥羽本線とは異なりこまめに駅が設けられていることもあり、一定の棲み分けができているように感じました。

この大鰐線が休止と報じられていますが、仮に廃止となって代行輸送するにしても、バス事業者も人手不足であることから、今後どのような存廃の動きとなるのか、引き続き注目したいと思います。




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【広島電鉄】電車運賃を全線240円に統一へ(2025.2.1)

広島電鉄では、2025年2月1日(土)に電車・バスにおける運賃改定及び運賃・定期券制度等の変更を実施することを発表しました。

お知らせ|広島電鉄

電車(市内線・宮島線)における変更内容は以下のとおりです。

【実施日】
2025年2月1日(土)

【変更内容】
・全線240円均一運賃に変更
(主な例)
市内線(白島線以外):220円⇒240円
白島線:160円⇒240円
宮島線・市内線連絡(5区・広電宮島口まで):270円⇒240円
宮島線1区(3kmまで):140円⇒240円

・MOBIRY DAYS(スマホ等による乗車サービス)を利用する場合の「MOBIRY DAYS運賃」を設定
(主な例)
市内線:220円(変更後の普通運賃:240円)
宮島線・市内線連絡(5区・広電宮島口まで):220円(変更後の普通運賃:240円)
宮島線1区(3kmまで):150円(変更後の普通運賃:240円)

・その他:
定期券制度の変更(電車全線定期券の発売等)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



広島電鉄(広電)では、長らく提供してきた交通系ICカードサービス「PASPY」を2025年3月までに終了し、その代替サービスとして、スマホ等で利用できる新たな乗車券サービス「MOBIRY DAYS」(モビリーデイズ)のサービスを開始しています。
(参考)


PASPY廃止が迫る中、今回広電から発表された運賃改定内容は、基本的には値上げとなるものの、「モビリーデイズ」の本格的な移行を見越した改定内容となっています。

最も大きな変更点は「均一運賃の導入」で、これまで市内線は均一運賃、宮島線は区間運賃制であったものが、今回市内線・宮島線ともに均一運賃となります。

これにより、市内線では20円(220円⇒240円)の、また宮島線1区では100円(140円⇒240円)の値上げとなりますが、一方で、宮島線・市内線連絡の5区(宮島口まで)の場合は、30円の値下げ(270円⇒240円)になります。

加えて、「モビリーデイズ」利用者向けには、定率割引(10%)を超えて割り引く「モビリーデイズ運賃」が設定されます。
この「モビリーデイズ運賃」は、特に値上げ幅の大きい宮島線区間運賃で、現行の運賃より同額〜10円程度高い水準となっており、均一運賃化により大幅な値上げとなる利用者向けへの激変緩和措置として実施されるものといえるでしょう。


ともあれ、長年運賃の面でも差があった「市内線」と「宮島線」が、どちらも「均一運賃」になる、ということ自体が大きな変化ですが、それに加えて「PASPY」から「MOBIRY DAYS」への移行、そして来年度にも予定されている広島駅高架ルート(駅前大橋経由)開業も併せると、この2025年は広電にとって様々な点で歴史的な転換点ともいえるのかな、と感じたニュースでありました。

DSC_8100_R
▲広電宮島口駅で発車を待つ3900形「ぐりーんらいなー」。
今回の運賃改定では、基本的に値上げの区間が多い一方、ここ宮島口から市内線方面への運賃が、現在は270円ですが、改定後は240円に値下げとなります。




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【JR西日本・広電】JR西227系と広電5100形のデザインを入れ替えたラッピングコラボトレイン運行(2024.9.20〜)

JR西日本と広島電鉄(広電)では、現在工事中の広島駅南口広場再整備及び広島駅新駅ビルの完成に向けて、地域準民等の期待感を一層盛り上げるため、両社の車両デザインを入れ替えたラッピングコラボトレインの運行を発表しました。

広島電鉄・JR西日本によるラッピングコラボトレインを運行!:JR西日本
広島電鉄・JR西日本によるラッピングコラボトレインを運行!|広島電鉄

概要は以下のとおりです。

【運行期間】
広電:2024年9月20日(金)〜当面の間
JR西日本:2024年9月20日(金)〜2026年度中

【運行区間】
広電:2号線(広島駅〜広電西広島〜広電宮島口)
JR西日本:山陽本線、呉線、可部線

【対象車両】
広電:5100形「グリーンムーバーマックス」5101号(1編成)
JR西日本:227系A12編成(3両×1編成)

【デザイン】
<前頭イメージ>
2024082021-19-202


<ヘッドマーク>
2024082021-19-322


<側面デザイン>
2024082021-08-222
2024082021-08-392
(いずれも上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240820_00_press_hiroshima_wrappingtrain.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭に記したように、現在広島駅では、新しい駅ビルと、路面電車のルート変更を伴う駅前再整備が実施されています。
私自身も、この再開発により廃止となるルート(広島駅〜猿猴橋町〜的場町)を中心に訪問し、その際の記録もブログ過去記事でご紹介しています。
(参考)


来年春開業を目指して現在工事たけなわの広島駅前ですが、その機運を更に高めようと、今回同駅に乗り入れるJR西日本と広電がコラボ企画を実施することになりました。

その内容は、互いの車両のデザインを「入れ替える」という斬新なもので、「RED WING」の愛称でお馴染みの、赤色基調の227系と、車両名称の如く、緑色基調の5100形が互いに入れ替わり、227系は緑色、5100形は赤色を基調としたデザインに、まさに「入れ替わる」こととなりました。

様々なデザインの車両が走る広電だけでなく、今回「RED WING」に統一されているJR西日本で、緑の電車というのは、かなり目立つことになるのではないか、と思われます。

上述のとおり、駅ビル開業にともない、広電のルートが改編されることにより、新規開業区間が発生するため、その乗りつぶしついでに、この「入れ替わり」カラーの車両を記録できればいいな、と感じたニュースでありました。

DSC01555-2_R
▲JR西日本227系「RED WING」

DSC06813_R
▲広電5100形「グリーンムーバーマックス」

今回、これら双方のデザインが入れ替わることになりますので、実車の登場が楽しみであります。




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【南海】2編成目の2200系が銚子電鉄へ譲渡

千葉県銚子市の銚子電気鉄道(銚子電鉄)では、昨年8月に南海電鉄の2200系1編成を譲り受け、今年3月28日より運行を開始しています。
(参考)



今回、この2200系の2編成目が、南海電鉄から銚子電鉄に譲渡されたことが発表されました。

もっと“なんかいい”ちょうしに!銚子電気鉄道は、南海電気鉄道の2200系車両第2編成を譲受しました | 南海電鉄
もっと“なんかいい”ちょうしに! 南海電気鉄道の2200系車両第2編成を譲受しました。 銚子電気鉄道株式会社

概要は以下のとおりです。

【譲渡車両】
2200系車両 モハ2201-モハ2251
(※)8月3日に多奈川線で南海電鉄のラストランを終了。

【今後について】
・第1編成と同様、銚子電鉄線内を走行できるスペックに改造する必要があり、同改造工事は第1編成に引き続き、京王重機整備株式会社が担当する予定。
・工事内容は、南海電鉄で運用されていた架線電圧1500V対応から、銚子電鉄で運用されている 600V に対応する「降圧工事」に代表される、”難解”な工事をクリアする必要がある。
・今回譲受した車両は、走行に必要な改造工事を施工した後に運用開始するが、開始時期については未定

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



上述の記事でご紹介したように、丁度1年前に南海電鉄から銚子電鉄へ、2200系が譲渡され、大きな話題となりましたが、今回、その第2編成が譲渡されることとなりました。

第1編成は、今年の3月から運用開始となりましたが、新天地での2200系の活躍を一目見ようと、関西地区からも多くのファンが銚子電鉄を訪問し、新たな効果に繋がっているとのことです。

そして1年ごとなる本日、再び2200系が南海電鉄より銚子電鉄に譲渡されたことが発表されました。
今後については、第1編成と同様、所要の工事を実施した後、運用開始するとのことですが、第1編成が旧南海カラーに変更されているだけに、この第2編成がどのような塗色をまとうのか、そういった点でも楽しみなニュースであります。

DSC02281_R
▲南海電鉄2200系(住ノ江車庫)。
昨年12月に開催された、鉄道友の会本部・阪神支部主催行事で参加しましたが、この際に撮影した2201編成が、今回銚子電鉄へ譲渡されました。
(参考)




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【長野電鉄】運転士不足により特急列車の一部を運休へ(2024.9.11〜12.10)

長野電鉄(長野県)では、鉄道運転士の退職に伴う慢性的な人員不足が続く中で、現在の運行本数を維持することができなくなったとして、特急列車の一部を一時的に減便(運休)することを発表しました。

特急列車(一部)の運休について|長野電鉄

概要は以下のとおりです。

【運休対象列車】
特急列車20本のうち10本

【運用車両】
平日:スノーモンキー
土日祝日:ゆけむり


【減便期間】
2024年9月11日〜12月10日

【指定席取扱い】
スノーモンキーの個室を除き、期間中は全席自由席

【その他】
例年秋頃に運行している「ワイントレイン」は本年の運行を見合わせ


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



バスや鉄道の運転士不足は、ここ近年一気に表面化してきた印象で、各地で運転士不足による廃止や減便などが実施されており、もはや珍しいものではなくなりつつあります。

そんな中、長野県の長野電鉄では、今年9月から12月にかけて、運転士不足の影響から特急列車を半減させることとなりました。

善光寺や湯田中温泉といった長野市内にほど近い観光地を結ぶ長野電鉄でも、外国人観光客も増えており、加えて秋の行楽シーズンの時期ということもあり、儲け頭の特急列車を減便させるのは、本当に苦渋の決断としか言えませんが、それだけ運転士の不足状況が深刻となっていることの現れ、ともいえるのではないのでしょうか。

長野電鉄では、グループの長電バスでも、運転士の不足から今年1月より長野市内の路線バスで日曜日の運休を実施しています。
今年8月4日からは、一部運行再開となりましたが、それでも減便前の半数にも満たない本数(減便前は182本、一部運行再開後は76本)と、こちらも厳しい状況が続いています。
(参考)
長野市内路線バスの「日曜日運休」について(1/21〜) | ニュースリリース | 長電バス株式会社
長野市内路線バスにおける「日曜日の一部運行再開」 について | ニュースリリース | 長電バス株式会社

コロナ禍の大規模な離職から運転士が戻っていないことに加え、生産年齢人口の更なる減少により、運転士の確保がますます困難となっているのは、何も長野電鉄に限った話ではありません。

自動運転などの抜本的な対策が実現するにはまだまだ先の中、解決には妙案が出てこない状況ですが、賃上げなどの待遇改善や、それに伴う原資確保の為の値上げなどの運転士確保施策を、利用者の負担が増えることもあるが理解をしていくほかないのかな、というのが個人的意見であります。

CIMG1280
▲長野電鉄の1000系「ゆけむり」。
元・小田急電鉄10000形「HiSE」を譲り受けた車両で、長電にやってきてまもなく20年となります。
観光客にも人気のある特急列車ですが、運転士不足の折、9月からは半数に削減のうえ、「ゆけむり」車両は土日祝日のみの運行となりますので、注意が必要です。
当ブログのTwitterアカウント
ブログ「阪和線の沿線から」のツイッターアカウントです。更新情報の通知やコメントの受付などはこちらのアカウントをフォローして下さい。
記事検索
「鉄道コム」登録ブログはこちらをクリック
鉄道コム
Archives
Categories
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ