阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

南海バス(グループ各社含む)

【明光バス】路線バスへICOCA等交通系ICカード導入を発表(2025年2月下旬〜3月頃予定)

和歌山県の白浜町を拠点とするバス会社・明光バスでは、一部路線を除く路線バスにICOCAシステムを導入し、交通系ICカード全国相互利用サービスを開始することを発表しました。

路線バスへの交通系ICカード『ICOCA』導入について|明光バス株式会社 | 南紀白浜から高速バスで東京、大阪へ

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2025年2月下旬〜3月頃予定

【交通系ICカード利用開始する路線】
「高速バス」「快速熊野古道号」を除く路線バス

【利用可能なカード】
ICOCAをはじめとした、Suica、PASMO、PiTaPa等の交通系ICカード


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既に全国各地に広がっている交通系ICカードですが、これらのカードを相互利用するサービスも広がってきて、各地でSuicaやICOCAをかざして乗り降りする姿も、既に当たり前になって久しいところがあります。

一方、ここ和歌山県では、交通系ICカードで利用できるバスは現在のところ、和歌山バス、和歌山バス那賀、南海りんかんバス、奈良交通の4社に限られています。
そのため、県内でも観光客の利用が多い白浜地区を走る「明光バス」でのニーズは高いものと思われますが、この度ようやく導入開始が発表されました。

導入されるのは、「高速バス」「快速熊野古道号」を除く路線バスで、主に白浜駅からとれとれ市場、アドベンチャーワールド、白良浜、千畳敷、三段壁といった、主要観光地へのアクセスとなる路線になります。

JR白浜駅から明光バスに乗り換える乗客も多いだけに、今回の交通系ICカード利用開始により、スムーズな乗り降りや、更なる利用の促進に期待したいところです。


交通系ICカードに関しては、その更新費用が高くなることから、一部地域では今後の利用を取り止める動きも出てきており、これからの動向がにわかに気になるところです。

上述のとおり、明光バスではJR白浜駅と接続している関係上、キャッシュレス決済を導入するとなれば、交通系ICカード一択になると思われますが、今後の維持・更新費用如何では、その構図も崩れてこないとも限りませんので、引き続き、県内各地でのキャッシュレス決済の導入動向をチェックしていきたいな、と考えています。


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▲白浜駅に停車中の明光バス路線バス。
来年2月〜3月頃より、交通系ICカードによる利用が可能となります。


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▲明光バス「快速熊野古道号」。
今回の交通系ICカード導入において、この「快速熊野古道号」は対象外となります。
今後どのような対応となるのか、引き続き注目していきたいと思います。




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【南海バス】高速バス「大阪・京都〜鶴岡・酒田線」廃止へ(2024.12.1付け)2021年4月より運休中

南海バスでは、同社と庄内交通(山形県)と共同運行している高速バス「大阪・京都〜鶴岡・酒田線」について、2024年12月1日に廃止することを発表しました。
※なお当該路線は、2021年4月19日より運休しています。

高速バス「大阪・京都〜鶴岡・酒田線」の廃止について(2021年4月から運休中) | 南海バス

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



新型コロナウイルス感染症に起因する利用者激減と、その後の運転士不足により、高速バスの休廃止が未だ続いている路線もあり、今回ご紹介した南海バス「大阪・京都〜鶴岡・酒田線」(酒田線)もその一つでした。

コロナ禍後の需要回復もあり、南海バスの高速バスでも多くの路線で運転再開となった一方、「大阪・京都〜秋葉原・成田空港・銚子線」(銚子線)「神戸・なんば・京都〜立川線」(立川線)と、この酒田線の3路線は、コロナ渦中からの運休が今年になっても継続していました。

「いつか運転再開になるのでは?」という期待もむなしく、銚子線については2020年4月から運休中のところ、2024年9月1日に廃止されました。
(参考)


残る二路線、立川線と酒田線の動向が気になるところで、上記記事の終わりの触れていたのですが、やはりといいましょうか、酒田線も続いて廃止が発表されました。

この酒田線、運行開始は2017年4月に運行開始した路線で、かつて関西と庄内地方を結んでいた寝台特急「日本海」以来の両地域を直行する交通機関として、多くの期待を集めて開業しました。
また、下記「ひろしプロジェクト」様の記事によりますと、「一度南海バスから庄内交通へ路線開設の打診のあったものの諸事情により実現しなかった」のですが、その後「庄内交通側から南海バスへ路線開設を打診し、めでたく運行が実現した」という経緯があったようです。
(カギ括弧内は下記Webサイトより引用)


全区間通しで乗車すると14時間近くというロングランの路線は、特に庄内地方から京都、大阪、そしてUSJに直接乗り入れることのできる路線として、個人的にも期待をしていました。
コロナ禍による需要激減の合間、2021年3月から4月の間、わずか1ヶ月ほどでしたが、運転再開された時期があったようで、その際にも下記のとおり、「ひろしプロジェクト」さんが当路線を乗車されていました。
(参考)

この時の乗客は、上記記事によれば6名とのことでしたが、コロナ渦の最中であれば仕方がなく、今後の需要回復によって、再び走ることもあるのでは?と思っていましたが、運転再開には至らず、廃止となってしまいました。

廃止の理由は明言されていませんが、片道14時間近くの路線ですので、昨今バス事業者を取り巻く運転士不足に起因することは想像に難くありません。
来年は大阪・関西万博が開催されることで、仮に万博開催時に運行されていたとすれば、来場者にとって利用価値の高い路線であったのには違いありません。
そう考えると勿体ないとも思うのですが、やはり「運転士不足」には背に腹はかえられないのかな、と感じました。


残る「立川線」の今後の動向が気になるところですが、運転士不足に改善の兆しが見られない中、こちらも厳しい判断が下されるのかな、とも思うのですが、動きがあれば改めてご紹介できればと思います。



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【南海電鉄】NANKAIオンデマンドバスの実証実験第三弾を泉北ニュータウンで実施(2024.10.1〜2025.2.28、2025.11.1〜2026.10.31)

南海電鉄、南海バス、ネクスト・モビリティ及び堺市では、泉北ニュータウン地域における住民の移動課題の解決と利便性向上に向けた新たな移動手段を検討するため、AIオンデマンドバスの第三弾実証実験を実施することを発表しました。

「NANKAIオンデマンドバス」の実証事業(第三弾)を実施します | 南海電鉄
NANKAIオンデマンドバス(公式サイト)

概要は以下のとおりです。

【運行期間】
2024年10月1日(火)〜2025年2月28日(金)、2025年11月1日(土)〜2026年10月31日(土)の1年半

【運行時間】
午前8時〜午後6時

【運行エリア】
14地区81停留所
(一部利用区間に制限あり)

【運賃】
大人・小児ともに1乗車300円

【予約方法】
スマートフォンアプリ(「のるーと」)、パソコン(Webサイト「のるーと」)、電話で予約

【各種割引施策】
・運賃100円割引券15枚つづりを1,000円で発売
・オンデマンドバスの乗車回数に応じて「泉ヶ丘ひろば専門店街ギフト券」プレゼント

【運行車両】
ワンボックス車両(座席8名)2台
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(上記発表資料(https://www.nankai.co.jp/news/240911_1.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



私が大学卒業まで住んでいた泉北ニュータウンですが、現在では高齢化が進んでおり、また商業施設がニュータウン外にも多く出来てきたことから、高齢者の外出や買い物が不便となる課題があるように見受けられます。

そういった課題を解決するために、南海電鉄や堺市などでは、「AIオンデマンドバス」を使用した実証実験を実施してきていますが、今回この10月から3回目となる実験を実施することとしました。

今回の実証実験では、万博期間による運休期間を挟んで合計1年半と長期で運行するとともに、停留所の数も、商業施設、病院及び子育て関連施設等を中心に大幅に増やして運行することとなりました。

この手の「AIオンデマンドバス」は、既存のコミュニティバスでは補えなかった需要を、より少ないドライバー等で補う仕組みとして、利用者の予約に応じてAIを活用して効率的な配車を行うサービスとのことで、全国でも実証実験を中心に徐々に増えているようです。

そんな中、この泉北ニュータウンの「NANKAIオンデマンドバス」は、2022年から実証実験を続けてきており、この手のAIオンデマンドバスの中では割と長期に渡る運行を行ってきているように思えますが、今回は更に長期に運行することで、新たな移動手段に関して実証していくこととしています。


このオンデマンドバスの運行開始となる来月には、下記記事でご紹介したように泉北高速鉄道の光明池車庫で「せんぼくトレインフェスタ」が開催されます。
(参考)


仮に「せんぼくトレインフェスタ」入場抽選が当選すれば、この「NANKAIオンデマンドバス」も併せて乗車してみたいな、と思ったりしていますので、実現すれば当ブログでもその様子をご紹介できればと思っています。



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【南海バス】独自ICカード「なっち」終了を発表(2025.8.31完全終了)

南海バス、南海ウイングバス及び南海りんかんバスでは、現在三社で利用可能なハウスカード「なっち」について、2025年3月31日(月)をもって新規発行及びチャージを、2025年8月31日(日)をもって利用の取り扱いを終了することを発表しました。

ハウスICカード「なっち」の取り扱い終了について | 南海バス

「なっち」は、それまでの磁気回数カードの代替として、2016年10月1日に導入されました。
この「なっち」、回数カードの代替となるため、チャージの際にプレミアが付与されることとなっています。
また、プレミア額も、それまで販売されていた「昼間割引バスカード」の流れを汲むものとして、「普通精算」(1,000円ごと120円付与)と「昼割精算」(1,000円ごと200円付与)の二種類が用意され、利用スタイルに応じてどちらかを選択できる、というものであります。


サービス開始から、プレミア額については特に変更はないままでありましたが、昨今の回数券の廃止の流れもあってか、今回「なっち」の終了が発表されました。

上記発表資料では「全国共通ICカード利用率の増加」という理由を示していますが、その奥にある理由はやはり、頻度のあまり多くない割引の見直しではないか、とも思えます。

なお、ICOCAやPiTaPaなどの全国相互利用交通系ICカードについては、引き続き利用が可能となっています。
また、特に記載が無いことから考えると、PiTaPaに適用される「登録型割引」(事前登録必要)は引き続き適用されるものと思われますので、代替手段としてはこの「登録型割引」になるのではないか、とも考えられます。

ただ、この「登録型割引」も、一ヶ月に3,000円以上利用しないとその恩恵にあずかれませんし、割引も3,000円を超えた分となることから、全般的に利用者の負担が増えることは想定されそうです。


物価や人件費の高騰により、運行コストが上昇する中、割引施策の見直しは避けられないものと考えられますが、それでもいきなり「なっち」廃止とはかなり思い切ったというか急な施策といいますか、個人的にはかなり驚いたニュースでありました。

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▲堺東駅間を行き交う「堺シャトルバス」(左)と「堺・南港線」(右)の車両。
いずれも「なっち」が利用できる路線となっていますが、その「なっち」は来年3月末でチャージ終了、8月末で利用終了となることが発表されました。




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【明光バス】南海電鉄の子会社へ(2024.10.1付け株式譲渡)

南海電鉄では、2024年10月1日付けで、明光バス(本社・白浜町)の株式を近鉄バスHD及び近鉄保険サービスから取得し、子会社化することを発表しました。

明光バス株式会社の株式取得に関するお知らせ|南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【株式譲渡実行日】
2024年10月1日

【株式の取得先等】
・株式取得先:
近鉄バスホールディングス株式会社、近鉄保険サービス株式会社

・取得後の出資比率:
現在南海電鉄では、明光バスの17.6%の株式を保有しているが、本件取引後は72.9%となる。

【株式取得の目的等】
・南海電鉄グループでは、中期経営計画「共創140計画」において「ツーリズム関連事業の強
化」を掲げており、観光関連の経営資源を有する和歌山エリアにおいて、他者と連携・共創しながら紀伊半島はじめ周辺エリアとの広域連携も視野に入れた滞在・周遊型ツーリズムの促進を目指す「和歌山エリア戦略」を策定し、新たな事業の探索を行っているところ。

・また、明光バス株式会社が事業を営む和歌山県田辺市、白浜町及び上富田町は、熊野古道や南紀
白浜温泉など、豊富な観光資源を有する県内最大級の観光地であり、同社は当該地域で路線バス事業を営む一方で、大阪・東京と白浜町を結ぶ高速バス事業なども運営しており、都市圏と当該地域をつなぐ交通基盤として重要な役割を担っている。

・これらの事業及びエリアは、同社が「ツーリズム関連事業の強化」における「和歌山エリア戦略」に掲げる、公共交通による県内の移動環境や観光・滞在拠点の再整備を通じた地域振興、インバウンドビジネスの取込みに欠かせないものであると考えている。

・また、地域の交通基盤としての重要性も十分に認識し、地域、社会の信頼を損なうことがないよう、責任感及び使命感を持って、真摯に経営を担う所存。

・以上のとおり、今般南海電鉄では明光バスの株式取得を通じて、南海電鉄グループの事業拡充、和歌山エリアを中心としたツーリズム関連事業の展開をグループの総力を挙げて一層強化、加速していく。

【その他】
これを契機として、南海電鉄グループは近鉄グループと、和歌山県、奈良県及び三重県にまたがる紀伊半島エリアにおける観光事業機会の創出・強化を念頭に、両者間のさらなる連携の実現に向けて取り組んでいく。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



明光バスといえば、専ら白浜温泉やアドベンチャーワールドなど、白浜町内での観光アクセスが主体となっていますが、一方で、大阪方面の高速バスや、熊野古道方面への快速バス「熊野古道号」も運行するなど、白浜を軸とし、周辺の観光や都市圏からの観光客誘致などで大きな役割を果たしています。
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▲明光バスの快速バス「熊野古道号」。
白浜町内から紀伊田辺駅、本宮大社前を経由し、新宮駅前に向かう、文字通り熊野古道への観光客が利用しやすいダイヤ・路線となっています。

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▲白浜駅前で発車待ちをする明光バスの路線バス。
ここ白浜駅からとれとれ市場、白浜温泉、白良浜、千畳敷、三段壁やアドベンチャーワールド、南紀白浜空港と、白浜町内の各地へ路線網を構築しており、観光客にとって無くてはならない移動手段となっています。.


この明光バスですが、上述のとおり現在株式の多くを近鉄グループ各社が保有していますが、一方で南海電鉄でも明光バスの株式を一定数保有している状態となっています。
今回、和歌山エリアでの地域振興、インバウンドの取り込みに際し、明光バスの有する白浜エリアは是非とも手がけたいところでありますが、今般、南海電鉄と近鉄とで明光バスの株式譲渡、そして紀伊半島エリアでの更なる連携実現に向けて取り組むこととなりました。


今年10月1日に株式譲渡が実施されますが、会社名称や運営体制など、今後の方針は今のところ検討中となっています。
一方で、和歌山県の紀南エリアでは、既に南海電鉄グループの「熊野御坊南海バス」も路線網を有しており、同社との相乗効果を図ることも大いに考えられます。
もっと言えば、将来的には明光バスと熊野御坊南海バスとが合併することで、より効率的な、より効果的な経営体制の構築、ということも可能であろうと考えられます。

もっとも、「明光バス」の名称が消えるとなると、地域住民にとっても一定のインパクトもあることから、そのあたりは慎重になるのかも知れませんが、ともあれ今後明光バスにまつわる大きな変化が出てくるのかも知れないな、とも感じますので、今後の変化も引き続き追いかけていきたいな、と思います。




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【南海バス】「大阪・京都〜秋葉原・成田空港・銚子線」廃止を発表(2020年4月から運休中)

南海バスでは、高速バス「大阪・京都〜秋葉原・成田空港・銚子線」について、2020年4月から運休となっていましたが、2024年9月1日に廃止することを発表しました。

高速バス「大阪・京都〜秋葉原・成田空港・銚子線」の廃止について(2020年4月から運休中) | 南海バス
高速バス【銚子・成田空港・秋葉原〜京都・大阪線】の廃止について|千葉交通

同路線は、千葉交通株式会社との共同運行で、2020年4月から運休中となっていましたが、今回廃止が発表されました。
即ち、今後の運行は無い、ということとなります。

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(上記発表資料(https://www.nankaibus.jp/info/72074/)より引用)


本路線(銚子線)は、関西地区から銚子をはじめとした千葉県東部へ向かう路線に加え、東京都内(秋葉原)に午前4時台に到着するという、都内で夜明け前から活動するという人にとっては、他の路線には代えがたい価値のある路線でもありました。

しかし2020年4月の新型コロナウイルスの影響で運休となって以降、その後のバス運転士不足もあってでしょうか、新型コロナウイルスの5類相当への移行後も運行再開することが無く、今回路線の廃止となりました。

銚子線の目的地である銚子駅からは、銚子電鉄の路線が延びているのですが、丁度今年3月から南海電鉄から譲り受けた22000形が運行を開始しています。
(参考)


この、南海バス銚子線が運行再開されれば、南海バスで銚子まで向かって、旧南海22000形の乗車や撮影ができるという、南海電鉄ファンにとっては垂涎のルートとなり得たわけですが、残念ながら実現することなく路線廃止となりました。


南海バスでは、銚子線以外にも「大阪・京都〜鶴岡・酒田線」と「神戸・なんば・京都〜立川線」がコロナ禍以降運休が続いています。
需要は回復していることと考えられますが、未だ運転再開に至らないのは、運転士不足である可能性が高いといえるでしょう。

これら2路線も、銚子線と同様に廃止となってしまうのか、あるいは無事運転再開が実現するのか。
管理人の地元のバス会社であるだけに、今後の発表に注目したいと思います。



【関連ブログ】
南海バス「サザンクロス」銚子線 乗車記 | 夜行バス・高速バス・鉄道乗車記サイト「ひろしプロジェクトWEB」



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【南海バス】「SMI美原ライン」(堺市実証実験)に乗車する(2023.12.13)

大阪府堺市では、下記記事でご紹介したように、同市中心部と美原区をはじめとした市域東部を結ぶ拠点間ネットワーク「SMI美原ライン」の導入を目指しており、その実証実験が今年は10月から12月に賭けて実施されています。
(参考)


実証実験の運行期間が12月15日(金)と終了に近づくなか、昨年度は乗車できなかったこのSMI美原ラインに一度は乗車してみようと、美原区役所前〜堺駅前間を1往復してきまたので、その様子をご紹介したいと思います。



今回乗車する「美原区役所前」は、文字通り堺市の美原区役所に隣接して設置されているバスターミナルです。
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▲美原区役所前バスロータリー。
ここから、初芝駅前や中もず駅前、新金岡駅前に向けてバス路線が走っています。
また、国道309号線側の停留所からは、近鉄河内松原駅方面へのバス路線も走っています。

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▲美原区役所庁舎。
かつては「大阪府南河内郡美原町」という自治体でしたが、2005年2月1日に堺市に編入合併されました。
その後、2006年4月1日に堺市が政令指定都市に移行し、かつての美原町役場が現在の美原区役所となりました。

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▲SMI美原ラインの運行案内看板
時刻表や運賃が記載されています。

区役所周辺をプラプラしていますと、堺駅前からやってきたSMI美原ラインのバスが到着しました。
時刻表によりますと、堺駅前15時20分発、美原区役所前16時5分着の便のようです。
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降りてくる乗客の数を数えてみると、ざっと10名くらいはいたでしょうか。
意外と多い人数に少しばかり驚きました。

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▲SMI美原ラインに充当されているバス。
車体ラッピングが「SMI美原ライン」オリジナルデザインとなっています。

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高野山麓を巡るアクセスバスに乗車する(2023.10.1)今年から追加された「ルートイン橋本前」で乗降してみました

昨年に引き続き、10月・11月の土休日に、橋本駅前〜丹生都比売神社前〜高野山(奥の院前)で、高野山麓を巡るアクセスバスが運行されます。



上記記事でご紹介したように、今年の運行では、新たに「ルートイン橋本前」停留所が追加され、また「高野口駅前」等を経由しなくなることから、橋本駅前〜丹生都比売神社前で15分程度のスピードアップが図られています。

本日(10月1日)、用事があったのでこのアクセスバスに「ルートイン橋本前」から乗車してみることにしました。

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「ルートイン橋本前」の停留所は、「橋本市コミュニティバス」の「ルートイン橋本前」と共用しています。

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▲丹生都比売神社前発・橋本駅前行きは、こちらの停留所に止まります。
どちらも、ホテルルートイン橋本からほど近くにバス停があります。

「ホテルルートイン橋本」は、橋本市や高野町、かつらぎ町など近隣の市町の中では一番大きいホテルのようです。
このホテルを拠点に、高野山方面への旅行も考えている方もおられるかも知れませんので、是非ご活用いただければと思います。

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▲丹生都比売神社前には、JR和歌山線・笠田駅前からの「かつらぎ町コミュニティバス」も運行しています。
コミュニティバス・デマンド型乗合タクシー|かつらぎ町

JR和歌山線・和歌山方面から丹生都比売神社へ向かう方は、このバスを利用することになります。


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▲バスの側面には、区間(このバスでは橋本駅前〜丹生都比売神社前)が掲示されています。
丹生都比売神社前〜高野山のバスも同時出発することがありますので、乗り間違えないように注意しましょう。

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▲アクセスバスの車内から紀の川を渡る様子を撮影してみました。

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▲上述の記事で「パークアンドライド可能」という「伊都(いと)振興局」はこの建物です。
敷地内の駐車場に停めて、バスに乗車することができます。
↓徒歩ルート(再掲)


このバスの次の運行は10月7日(土)となります。
高野山や丹生都比売神社などを訪問予定の方は、ちょっと違ったルートで観光できるこのバスを活用してみてはいかがでしょうか。



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高野山麓を巡るバス(橋本駅前〜丹生都比売神社前〜高野山)は今年も運行(2023.10.1〜11.26の土休日)

橋本駅から九度山、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)を経由して、高野山(大門・千手院橋、奥の院前)を向かう路線バス、「高野山麓世界遺産アクセスバス」。

昨年度は私も下記記事でご紹介したとおり、橋本駅前〜丹生都比売神社前、丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)の両路線に乗車しました。



このバスですが、今年度も10月・11月の土休日(合計20日間)運行することが発表されていますので、ご紹介します。
世界遺産登録社寺を巡る・高野山麓世界遺産アクセスバス|高野・山麓いと楽し〜高野山と高野山麓 観光ポータルサイト〜



2023092501
(上記Webサイト(https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/)より引用)

概要は以下のとおりです。

【運行日】
2023年10月1日から11月26日の土曜、日曜、祝日に運行(合計20日間)

【運行ダイヤ】
橋本駅前〜丹生都比売神社前:4往復
丹生都比売神社前〜高野山(奥の院前):3往復
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(上記Webサイト(https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/)より引用)

【ぐるっとパス(割引乗車券)】
・橋本駅前〜丹生都比売神社前(往復)
・丹生都比売神社〜奥の院前(往復)
・橋本駅前→奥の院前(片道)
・奥の院前→橋本駅前(片道)
いずれも大人1,500円、小人750円
その他、高野山内1日券が付く種類もあり。
koya_sanroku_bus_tickets
(上記Webサイト(https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/)より引用)

【ぐるっとパス購入方法】
・KiiPass(キーパス)またはバス車内で購入
キーパス高野山でラクラク観光


詳細は、上記Webサイトをご覧下さい。



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▲丹生都比売神社前で待機する「高野山麓世界遺産アクセスバス」

冒頭で過去ブログ記事にてご紹介したように、橋本駅前〜丹生都比売神社前〜高野山を結ぶ、この期間限定のバスに乗車しましたが、今年も同様の時期に運行することが発表されています。

概要は昨年度と同様ですが、つぶさに見ますと、下記の点が変更となっています。
・橋本駅前〜丹生都比売神社前のルート変更・時間短縮:
「真田庵前」「高野口駅前」「橋本市地域産業振興センター 裁ち寄り処前」「天野地域交流センター ゆずり葉前」を廃止し、スピードアップ
(所要時間65分→53分(帰り51分)に15分程度短縮

・橋本駅前〜ゆの里前間に「ルートイン橋本前」を新設:
ルートイン橋本にほど近い「伊都振興局」でパークアンドライドも可能に
(参考)


・「ぐるっとパス」の料金改定
大人1,200円→1,500円に改定


特に今年は「ルートイン橋本前」に停車することになりましたので、同ホテルに宿泊の方は勿論、高野山などの駐車場の心配な方は、伊都振興局(和歌山県の施設)の駐車場に車を停めて、バスで高野山方面へ向かうことも可能となっています。

まだ残暑が厳しすぎる9月下旬ですが、朝晩は涼しくなってきましたので、秋の旅行を計画されている方も多いかと思います。
世界遺産の高野山にも沢山の観光客が戻ってきているように聞いていますが、メインルートである南海高野線とはまた違う、バスで世界遺産社寺などを巡ってみてはいかがでしょうか。



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【堺市】SMI美原ラインの実証実験実施を発表。今年度は10月2日〜12月15日の2ヶ月半実施

堺市では、同市都心部と美原をはじめとした市域東部を結ぶ拠点間ネットワークの構築により、マイカーから公共交通への利用転換、公共交通の利用促進、人流と地域の活性化を図るため、「SMI美原ライン」の導入をめざしていますが、その実証実験の実施について、堺市より発表がありました。

都心部と美原方面を急行バスでつなぐ実証実験(令和5年度 SMI美原ラインにかかる実証実験) 堺市
SMI美原ライン実証実験の運行について(2023/10/2〜12/15実施) | 南海バス

概要は以下のとおりです。

【運行期間】
2023年10月2日(月)〜12月15日(金)
(昨年度の45日間より30日間延長)

【運行時間】
7時台〜20時台の約1時間間隔で運行
(朝の通勤時間帯の運行ニーズを踏まえ、昨年度より早い時間帯(7時台)より運行)

【運行車両】
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(堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)

【運賃】
・乗車区間制運賃:
220円〜530円
・1日乗車券(クーポンつき)800円(小児100円)
(※)1日乗車券は今年度から設定
2023092001
堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)

【運行ルート・停留所】
運行ルート:
SMI_mihara_2
(堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)

停留所:
堺駅前、大小路、堺東駅前、細池橋【三国ヶ丘駅前】、しもつ池【新金岡駅前】、八下中学校前【大泉緑地東】、野遠、美原区役所前【美原ステーション】

【ダイヤ】
2023092002
(堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



堺市では、2021年8月に「堺・モビリティ・イノベーション-SMIプロジェクト-」の素案を公表し、堺市内中心部を東西に走る「大小路通」に次世代都市交通(ART)を、都心エリア〜美原区にBRTの導入を提示しています。


このうち、都心部と美原区を結ぶBRTについては、「SMI美原ライン」として昨年度より実証運行が実施されており、今回が二年目の実施となります。
ルートは昨年度と同様のようですが、運行時間帯について、通勤利用に対応するべく、朝7時台からの運行に繰り上げられていること、800円の1日乗車券が設定されていることなど、昨年度の結果を反映した改善が行われています。

今年も一定期間の実証実験を行うこととしており、その結果はこの「SMI美原ライン」の本格運行に向けての検討材料になるものと思われます。


このSMIプロジェクト、上述のとおり当ブログで取り上げたものの、昨年度の実証実験のニュースはこのブログで取り上げさえもしておらず、不手際を恥じる次第ですが、今年は何とか機会を見つけて実際に乗りに行くことができればと思っています。


ところで、このSMIプロジェクトのもう一つの柱である「大小路通のART」ですが、その後特にニュースが聞こえてきていないのが気になるところですが、こちらも何か動きがあればご紹介したいと思います。




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