阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
当ブロクの更新情報やコメントについては、当ブログ用ツイッターアカウントを
ご利用下さい。

南海バス(グループ各社含む)

【南海バス】「SMI美原ライン」(堺市実証実験)に乗車する(2023.12.13)

大阪府堺市では、下記記事でご紹介したように、同市中心部と美原区をはじめとした市域東部を結ぶ拠点間ネットワーク「SMI美原ライン」の導入を目指しており、その実証実験が今年は10月から12月に賭けて実施されています。
(参考)


実証実験の運行期間が12月15日(金)と終了に近づくなか、昨年度は乗車できなかったこのSMI美原ラインに一度は乗車してみようと、美原区役所前〜堺駅前間を1往復してきまたので、その様子をご紹介したいと思います。



今回乗車する「美原区役所前」は、文字通り堺市の美原区役所に隣接して設置されているバスターミナルです。
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▲美原区役所前バスロータリー。
ここから、初芝駅前や中もず駅前、新金岡駅前に向けてバス路線が走っています。
また、国道309号線側の停留所からは、近鉄河内松原駅方面へのバス路線も走っています。

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▲美原区役所庁舎。
かつては「大阪府南河内郡美原町」という自治体でしたが、2005年2月1日に堺市に編入合併されました。
その後、2006年4月1日に堺市が政令指定都市に移行し、かつての美原町役場が現在の美原区役所となりました。

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▲SMI美原ラインの運行案内看板
時刻表や運賃が記載されています。

区役所周辺をプラプラしていますと、堺駅前からやってきたSMI美原ラインのバスが到着しました。
時刻表によりますと、堺駅前15時20分発、美原区役所前16時5分着の便のようです。
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降りてくる乗客の数を数えてみると、ざっと10名くらいはいたでしょうか。
意外と多い人数に少しばかり驚きました。

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▲SMI美原ラインに充当されているバス。
車体ラッピングが「SMI美原ライン」オリジナルデザインとなっています。

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高野山麓を巡るアクセスバスに乗車する(2023.10.1)今年から追加された「ルートイン橋本前」で乗降してみました

昨年に引き続き、10月・11月の土休日に、橋本駅前〜丹生都比売神社前〜高野山(奥の院前)で、高野山麓を巡るアクセスバスが運行されます。



上記記事でご紹介したように、今年の運行では、新たに「ルートイン橋本前」停留所が追加され、また「高野口駅前」等を経由しなくなることから、橋本駅前〜丹生都比売神社前で15分程度のスピードアップが図られています。

本日(10月1日)、用事があったのでこのアクセスバスに「ルートイン橋本前」から乗車してみることにしました。

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「ルートイン橋本前」の停留所は、「橋本市コミュニティバス」の「ルートイン橋本前」と共用しています。

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▲丹生都比売神社前発・橋本駅前行きは、こちらの停留所に止まります。
どちらも、ホテルルートイン橋本からほど近くにバス停があります。

「ホテルルートイン橋本」は、橋本市や高野町、かつらぎ町など近隣の市町の中では一番大きいホテルのようです。
このホテルを拠点に、高野山方面への旅行も考えている方もおられるかも知れませんので、是非ご活用いただければと思います。

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▲丹生都比売神社前には、JR和歌山線・笠田駅前からの「かつらぎ町コミュニティバス」も運行しています。
コミュニティバス・デマンド型乗合タクシー|かつらぎ町

JR和歌山線・和歌山方面から丹生都比売神社へ向かう方は、このバスを利用することになります。


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▲バスの側面には、区間(このバスでは橋本駅前〜丹生都比売神社前)が掲示されています。
丹生都比売神社前〜高野山のバスも同時出発することがありますので、乗り間違えないように注意しましょう。

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▲アクセスバスの車内から紀の川を渡る様子を撮影してみました。

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▲上述の記事で「パークアンドライド可能」という「伊都(いと)振興局」はこの建物です。
敷地内の駐車場に停めて、バスに乗車することができます。
↓徒歩ルート(再掲)


このバスの次の運行は10月7日(土)となります。
高野山や丹生都比売神社などを訪問予定の方は、ちょっと違ったルートで観光できるこのバスを活用してみてはいかがでしょうか。



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高野山麓を巡るバス(橋本駅前〜丹生都比売神社前〜高野山)は今年も運行(2023.10.1〜11.26の土休日)

橋本駅から九度山、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)を経由して、高野山(大門・千手院橋、奥の院前)を向かう路線バス、「高野山麓世界遺産アクセスバス」。

昨年度は私も下記記事でご紹介したとおり、橋本駅前〜丹生都比売神社前、丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)の両路線に乗車しました。



このバスですが、今年度も10月・11月の土休日(合計20日間)運行することが発表されていますので、ご紹介します。
世界遺産登録社寺を巡る・高野山麓世界遺産アクセスバス|高野・山麓いと楽し〜高野山と高野山麓 観光ポータルサイト〜



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(上記Webサイト(https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/)より引用)

概要は以下のとおりです。

【運行日】
2023年10月1日から11月26日の土曜、日曜、祝日に運行(合計20日間)

【運行ダイヤ】
橋本駅前〜丹生都比売神社前:4往復
丹生都比売神社前〜高野山(奥の院前):3往復
koya_sanroku_bus_timetable
(上記Webサイト(https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/)より引用)

【ぐるっとパス(割引乗車券)】
・橋本駅前〜丹生都比売神社前(往復)
・丹生都比売神社〜奥の院前(往復)
・橋本駅前→奥の院前(片道)
・奥の院前→橋本駅前(片道)
いずれも大人1,500円、小人750円
その他、高野山内1日券が付く種類もあり。
koya_sanroku_bus_tickets
(上記Webサイト(https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/)より引用)

【ぐるっとパス購入方法】
・KiiPass(キーパス)またはバス車内で購入
キーパス高野山でラクラク観光


詳細は、上記Webサイトをご覧下さい。



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▲丹生都比売神社前で待機する「高野山麓世界遺産アクセスバス」

冒頭で過去ブログ記事にてご紹介したように、橋本駅前〜丹生都比売神社前〜高野山を結ぶ、この期間限定のバスに乗車しましたが、今年も同様の時期に運行することが発表されています。

概要は昨年度と同様ですが、つぶさに見ますと、下記の点が変更となっています。
・橋本駅前〜丹生都比売神社前のルート変更・時間短縮:
「真田庵前」「高野口駅前」「橋本市地域産業振興センター 裁ち寄り処前」「天野地域交流センター ゆずり葉前」を廃止し、スピードアップ
(所要時間65分→53分(帰り51分)に15分程度短縮

・橋本駅前〜ゆの里前間に「ルートイン橋本前」を新設:
ルートイン橋本にほど近い「伊都振興局」でパークアンドライドも可能に
(参考)


・「ぐるっとパス」の料金改定
大人1,200円→1,500円に改定


特に今年は「ルートイン橋本前」に停車することになりましたので、同ホテルに宿泊の方は勿論、高野山などの駐車場の心配な方は、伊都振興局(和歌山県の施設)の駐車場に車を停めて、バスで高野山方面へ向かうことも可能となっています。

まだ残暑が厳しすぎる9月下旬ですが、朝晩は涼しくなってきましたので、秋の旅行を計画されている方も多いかと思います。
世界遺産の高野山にも沢山の観光客が戻ってきているように聞いていますが、メインルートである南海高野線とはまた違う、バスで世界遺産社寺などを巡ってみてはいかがでしょうか。



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【堺市】SMI美原ラインの実証実験実施を発表。今年度は10月2日〜12月15日の2ヶ月半実施

堺市では、同市都心部と美原をはじめとした市域東部を結ぶ拠点間ネットワークの構築により、マイカーから公共交通への利用転換、公共交通の利用促進、人流と地域の活性化を図るため、「SMI美原ライン」の導入をめざしていますが、その実証実験の実施について、堺市より発表がありました。

都心部と美原方面を急行バスでつなぐ実証実験(令和5年度 SMI美原ラインにかかる実証実験) 堺市
SMI美原ライン実証実験の運行について(2023/10/2〜12/15実施) | 南海バス

概要は以下のとおりです。

【運行期間】
2023年10月2日(月)〜12月15日(金)
(昨年度の45日間より30日間延長)

【運行時間】
7時台〜20時台の約1時間間隔で運行
(朝の通勤時間帯の運行ニーズを踏まえ、昨年度より早い時間帯(7時台)より運行)

【運行車両】
SMI_mihara_1
(堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)

【運賃】
・乗車区間制運賃:
220円〜530円
・1日乗車券(クーポンつき)800円(小児100円)
(※)1日乗車券は今年度から設定
2023092001
堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)

【運行ルート・停留所】
運行ルート:
SMI_mihara_2
(堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)

停留所:
堺駅前、大小路、堺東駅前、細池橋【三国ヶ丘駅前】、しもつ池【新金岡駅前】、八下中学校前【大泉緑地東】、野遠、美原区役所前【美原ステーション】

【ダイヤ】
2023092002
(堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



堺市では、2021年8月に「堺・モビリティ・イノベーション-SMIプロジェクト-」の素案を公表し、堺市内中心部を東西に走る「大小路通」に次世代都市交通(ART)を、都心エリア〜美原区にBRTの導入を提示しています。


このうち、都心部と美原区を結ぶBRTについては、「SMI美原ライン」として昨年度より実証運行が実施されており、今回が二年目の実施となります。
ルートは昨年度と同様のようですが、運行時間帯について、通勤利用に対応するべく、朝7時台からの運行に繰り上げられていること、800円の1日乗車券が設定されていることなど、昨年度の結果を反映した改善が行われています。

今年も一定期間の実証実験を行うこととしており、その結果はこの「SMI美原ライン」の本格運行に向けての検討材料になるものと思われます。


このSMIプロジェクト、上述のとおり当ブログで取り上げたものの、昨年度の実証実験のニュースはこのブログで取り上げさえもしておらず、不手際を恥じる次第ですが、今年は何とか機会を見つけて実際に乗りに行くことができればと思っています。


ところで、このSMIプロジェクトのもう一つの柱である「大小路通のART」ですが、その後特にニュースが聞こえてきていないのが気になるところですが、こちらも何か動きがあればご紹介したいと思います。




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南海高速バス「サザンクロス」にスポットを当てた同人誌「SOUTHERN CROSS STORY」発刊が発表されました(2022年12月テスト販売予定)

南海バスを中心とする南海グループが運行する高速バス「サザンクロス」

歴史を遡れば、今から34年前の1988年、当時の南海電鉄が東京急行電鉄と共同運行で開設した「和歌山・東京線」がはしりで、それ以降、バブル期に路線を拡大したものの、その後他社との競合により廃止、また更に時代を下ると他の交通機関との競争環境の変化(LCC等)により廃止となった路線もありました。

一方で、主たる需要区間である関東〜関西線では、東京都心のみならず、その郊外への路線も開設し、他社とは若干異なるユニークな路線展開も進めています。

そして、車体に描かれた巨大な「N」の文字と、「サザンクロス」の愛称の元ととなった「南十字星」をモチーフにしたロゴは、一目で「南海バスの高速バス」であることが認識できるとともに、上述の「和歌山・東京線」開設以来、34年間もの間、手が加えられることなく今もバスの車体に描かれていることが、デザインの俊逸さを物語っている、といえるでしょう。



その南海高速バス「サザンクロス」のこれまでの34年間をまとめた資料があればいいな、と前々から思っていたのですが、この度高速バスを数多く乗車され、その乗車記も数多く手がけられてきた「ひろしプロジェクト」さんが、この「サザンクロス」に特化した同人誌を発行されることを発表されました。



タイトルは、「SOUTHERN CROSS HISTORY 南海高速バス34年のあゆみ」
内容は、上記Webサイトをご覧いただければと思いますが、その内容を、上記Webサイトより引用します。
・第1章:南海高速バス「サザンクロス」のあゆみ
・第2章:南海高速バス 車両アルバム<2022年度冬版>
・第3章:南海高速バス関連資料(年表・開業当時復刻時刻表)
・編集後記
-上記Webサイト(https://hiroshi-project.jp/southern-cross-history)より引用-


上記Webサイトにも書かれているように「資料としても活用出来る」質と量が期待できる内容と感じました。

著者のツイッターアカウントによりますと、年内にテスト販売開始とのことで、既にテスト販売ページも用意されているようです。


南海電鉄沿線の方や、これまで高速バス「サザンクロス」に乗ったことのある方に、「サザンクロス」の歴史と今を、俯瞰することのできる、見逃せない一冊になるのではないかと思います。
勿論私も手に取って、「サザンクロス」の歴史とラインナップをじっくり眺めたいと思います。



私が「サザンクロス」に初めて乗車したのは、1990年、当時の大阪・岡山線でした。
当時は山陽自動車道が開通前でしたので、「岡山ブルーハイウェイ」〜「国道2号線」〜「播但連絡道路」〜「中国自動車道」という、高速道路が整備された現在からみると、かなり迂回したルートをたどっていたような記憶があります。

その後、頻繁に「サザンクロス」に乗車することになったのは、就職で東京都内に転居し、大阪に帰省する際に、主に利用した「堺・東京線」(サザンクロス・ドリーム堺号)でありました。
この路線、当時は大阪側の停留所が「南海堺駅」「南海堺東駅」のみという路線で、堺市内を出発すると、「西名阪自動車道」〜「名阪国道」〜「東名阪自動車道」を経由する路線であったと記憶しています。
実家から電車で一本の堺東駅まで、東京駅や新宿駅からダイレクトに向かうことができるこの路線、堺市出身の私にとっては、「我が故郷へ向かう高速バス」という意味で、他の路線以上に愛着のある路線でありました。

またこの「堺〜東京線」、当時は南海電鉄(南海バス)の他、西日本JRバス、JRバス関東の3社の共同運行となっていました。
そのため、これら3社のうちいずれの事業者の受け持ち便に当たるか、それも楽しみにしていた記憶があります。



以上のように個人的な思い入れも深い「サザンクロス」。

その「サザンクロス」を同人誌としてまとめ上げていただける、というのは個人的に待望していただけに、大変有り難いことと感じています。
当ブログからも微力ではありますがPRすることで、多くの方々に手に取っていただければいいな、と思っています。

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▲手元に「サザンクロス」の写真が無かったので、代わりに南海バス(当時は南海ウイングバウ南部が担当)と共同運行していたJRバス関東の「ドリーム和歌山号」の写真を掲載しました。
当時は、JRバス関東受け持ち便は、南海和歌山市駅まで運行した後、和歌山バスの和歌山営業所(和歌山バス「和歌浦口」停留所近く)に回送されていたようです。
そのため、このようにJRバス関東の二階建てバスが和歌山市内を走る姿が、概ね隔日見られました。

ちなみに背景のホテルは「和歌山東急イン」で、かつてはこのホテルにもバス停がありました。
なお「和歌山東急イン」も、現在は「スマイルホテル和歌山」となっています。




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【南海ウイングバス】山直(やまだい)線運行開始(2022.11.7〜)新拠点交通広場「山直東」を経由

南海ウイングバス南部では、来る11月7日(月)より「山直(やまだい)線」を運行開始することを発表しました。

【南海ウイングバス】岸和田地区ダイヤ改正のお知らせ(2022/11/7実施) | 南海バス
路線バス実証運行 - 岸和田市公式ウェブサイト

概要は以下のとおりです。

【「山直線」概要】
・運行区間:
和泉中央駅〜山直東〜職業能力開発大学校前〜道の駅愛彩ランド

・運行本数
和泉中央駅発18本(うち4本は急行)、道の駅愛彩ランド発19本

・運行間隔
朝の通勤時間帯は3本/時、夕方は2本/時、その他は概ね1本/時

・パンフレット:
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(上記発表資料(https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/47/rosen-bus.html)より引用)

・時刻表、ルート図:
2022110501
(上記発表資料(https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/47/rosen-bus.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今回路線が開設される「山直線」ですが、終点の「道の駅愛彩ランド」には、既に岸和田駅及び下松駅からの路線があり、1時間あたり1〜2本運行されていますが、これに加えて、今回「山直線」が設けられることになります。

しかしこの「山直線」、岸和田市の市制100周年記念事業のひとつとして、山直北地区に設けた「新拠点交通広場 山直東」から和泉中央駅へのアクセスが主な役割になるかと思われます。

この「新拠点交通広場 山直東」は、泉北ニュータウン・和泉中央方面からの道路「三林岡山線」と、岸和田市内を山手から海辺へ結ぶ道路「岸和田牛滝山貝塚線」との交わる「フタツ池」付近に設けられるもので、同市山手地区の新拠点として、公共交通を中心とした移動がスムーズとなるまちづくりを進める上での核となる施設となっています。


これまで海手まで出向く必要のあった山直地区の住民が、距離的に近い泉北高速鉄道・和泉中央駅へ向かう新たな路線が設けられることで、より利便性の高い公共交通の利用が可能となり、これにより、これまで手薄であった岸和田市の山手地区でも公共交通を活用したまちづくりが進むことが期待されます。

明日(11月6日(日))には、この「新拠点交通広場 山直東」の開設イベントも実施されるとのことですので、お近くのかたは訪問してみてはいかがでしょうか。
新拠点交通広場開設記念イベント - 岸和田市公式ウェブサイト


この新路線「山直線」、岸和田市も積極的な姿勢を見せている路線なだけに、今後利用者が定着していくのかどうか、気になるところであります。
比較的自宅から近いこともありますので、付近の商業施設を訪問する際に、ついでにこの新拠点の様子も見学できればいいな、とも思いました。



【関連ブログ】
和泉中央駅−道の駅愛彩ランド間に路線バス: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」




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【南海りんかんバス】高野山麓を巡るアクセスバス(高野山・奥の院前〜丹生都比売神社)に乗車する(2022.10.15)

先日、下記記事でご紹介した「高野山麓を巡るアクセスバス」。


前回は橋本駅前〜丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)と、麓側約半分の区間をご紹介しました。
今回は残り山上側の半分、高野山(奥の院前)〜丹生都比売神社の間をご紹介します。



本日、既に下記記事でご紹介した「ジャパンコーヒーフェスティバル」に参加するため、高野山駅まで登ってきました。


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▲秋晴れの高野山駅。

ここから南海りんかんバスに乗車し、一旦奥の院まで向かい、昼食の後、これから乗車する「高野山麓世界遺産アクセスバス」に乗車します。

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▲奥の院前バス停

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▲同・時刻表

奥の院前発は14時25分、これが最終です。
これから丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)に寄ってから橋本駅に向かうダイヤとなっていますので、若干早いですが、この時間より遅くなると、今度は神社参拝が間に合わなくなるものと考えられます。

14時20分頃、バスがやってきました。
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行先表示LEDはこのような感じです。
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▲前面

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▲後面

いずれも期間限定で、秋の土休日のみ見ることのできる表示です。


14時25分、バスは丹生都比売神社に向けて、出発します。
車内は山内の区間利用者もいました。

千手院橋(せんじゅいんばし)・大門と停車した後、国道480号をカーブしながらひたすら下るルートとなります。
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▲バスの車内案内表示

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▲紀伊山地の山並みを眺めながら、どんどん下っていきます。

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▲連続するカーブも、運転士さんの熟練したハンドルさばきで、安全かつ快適に下っていきます。

この区間を路線バス車両で下ることができるのは、実は非常に珍しく、この「高野山麓世界遺産アクセスバス」以外では、大十バスが運行する「高野マリンライナー」くらいしか無いのではないかと思われます。
路線バス案内 | 大十バス株式会社

純粋な観光要素抜きでも、「高野山へ登る路線バス」という意味でこの路線バスに乗ってみる価値は十分ありそうですね。


バスは更に山を下ります。
途中で国道480号から県道に分かれ、それこそのどかな風景の中を走っていくと、田んぼの多い開けた集落に入っていきます。
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このあたりが、かつらぎ町天野とよばれる地域であります。

奥の院を発車して約35分、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)前に到着しました。
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▲丹生都比売神社前に到着した「高野山麓世界遺産アクセスバス」。

この後、約1時間の乗り継ぎで橋本駅前行きのバスに乗り換え、橋本駅前に向かいます。
その待ち時間の間、丹生都比売神社を参拝し、更に天野地区を散歩してみることにしました。

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▲丹生都比売神社の境内。
前回訪問時は雨模様で参拝者も少なかったのですが、この日はお天気にも恵まれ、境内も賑やかなものでした。

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▲集落を歩いていると、橋本駅間からのアクセスバスが走っていきましたので、撮影してみました。

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▲かつらぎ町天野の地区を東から西に歩き、途中の「山荘 天の里前」からバスに乗車します。
バス運行路線図は、こちらの公式サイト引用画像をご覧下さい。
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▲高野山麓世界遺産アクセスバス路線図
https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/より引用)


また、バス停の位置はこちらのGoogleマップを参照してください。
(丹生都比売神社前〜山荘 天の里前間は、徒歩で20分ほどです。)





以上、二回にわたって「高野山麓を巡る世界遺産アクセスバス」のご紹介をしました。
季節限定で、高野山とそれに関係のあるお寺や神社を巡るバスとして、また南海高野線とは異なる高野山への交通手段として、この秋に利用してみてはいかがでしょうか。

さて、下記記事でもご紹介しましたように、明日(10月16日(日))まで「ジャパンコーヒーフェスティバル」が開催されます。


コーヒーフェスティバル自体、橋本〜高野山間の電車・ケーブルカーが500円で乗車できるチケットが購入できるので非常におトクですが、今回は趣向を変えてこの「高野山麓世界遺産アクセスバス」を利用してもいいかも知れませんね。

乗り継ぎとなる停留所は、「橋本駅前」または、九度山駅近くの「九度山駅下」です。
この「九度山駅下」停留所は、「南海高野線九度山駅」と徒歩2分ほどの距離にあります。


乗り継ぎプランとしては、
・先にコーヒーショップを巡ってから「アクセスバス」で高野山から降りてくる
・「アクセスバス」で登ってから、コーヒーショップを巡る

の二通りが考えられますが、時間的な余裕を考えると、前者の「先にコーヒーショップを巡る」方がよいかと考えられます。

乗り継ぎ時刻は以下の通りです。
奥の院前14:25発→千手院橋(西)14:30発→丹生都比売神社15:10着
(乗り継ぎ)
丹生都比売神社16:15発→九度山駅下17:01着→橋本駅前17:20着


またきっぷは、1,200円でこれらの区間を片道利用できる「高野山麓世界遺産ぐるっとパス」が発売されています。
加えて、これに300円プラスして高野山内の1日乗車券が付く券種も発売されています。
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▲「高野山麓世界遺産ぐるっとパス」料金表。
https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/より引用)
上記「S券」が、高野山内1日乗車券が付くプランとなっています。


S券を1日乗車券から利用する場合は、スマホでの事前購入をしておくとスムーズに利用できます。
スマホ購入は下記サイトから可能です。




以上、10月・11月の土休日限定で運行されている「高野山麓世界遺産アクセスバス」と、これを「ジャパンコーヒーフェスティバル」と絡めて利用する方法についてご紹介しました。

明日も天気が良さそうですし、その後も高野山とその周辺の観光にはいい季節となっています。
是非とも前回・今回と二度に渡りご紹介した高野山麓を巡る世界遺産アクセスバスを利用して、より楽しい観光をしてみてはいかがでしょうか。



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【南海りんかんバス】高野山麓を巡るアクセスバス(橋本駅前〜丹生都比売神社)に乗車する(2022.10.9)

和歌山県の北東部、霊峰・高野山に向かうには、南海電鉄高野線の特急「こうや」などを利用する方が多いかと思います。

また、下記のとおり、京阪バスと南海りんかんバスで運行する「京都〜高野山」高速バス、そして当ブログでも先日取り上げた「関西空港〜高野山」線といった、高速・空港バスでアクセスことも可能です。





これらの路線に加え、橋本駅・九度山・高野口駅等から「丹生都比売神社」(にうつひめじんじゃ)を経由して、高野山(大門・千手院橋・奥の院前)に向かう路線バス、「高野山麓世界遺産アクセスバス」が、2022年10月・11月の土休日限定で運行されています。
世界遺産登録社寺を巡る・高野山麓世界遺産アクセスバス|高野・山麓いと楽し〜高野山と高野山麓 観光ポータルサイト〜

秋も深まり、紅葉の季節ももう間もなくやってくる時期でもありますので、これからの行楽シーズンにも役立つ、この高野山麓の世界遺産を巡るアクセスバスをご紹介してみようと思います。



まずこのアクセスバスの概要、ダイヤ、運賃について簡単にご紹介します。

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▲高野山麓世界遺産アクセスバス・パンフレット
https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/より引用)


【概要】
このバスは、下記の二つの区間で運行されています。
・橋本駅前〜丹生都比売神社間(橋本丹生都比売線)・・・1日4往復
・丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)間(高野丹生都比売線)・・・1日3往復


これら両線を丹生都比売神社で乗り継ぐことで、橋本駅から高野山まで、路線バスだけで向かうことができる、面白い路線となっています。

高野山に訪問される際に、「少し違ったアクセスをしてみたい」、また「高野山だけでなく関係ある神社も訪問してみたい」という方には、絶好のバスであります。


【ダイヤ】
・橋本駅前〜丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)間(所要時間65分)
橋本駅前発:
8時25分、10時00分、11時25分、14時30分

丹生都比売神社発:
10時10分発、11時50分発、13時15分発、16時15分発


・丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)間(所要時間45分)
丹生都比売神社発:
10時10分発、13時15分発、16時15分発

奥の院前発:
8時45分発、11時25分発、14時25分発


丹生都比売神社で40分〜65分の待ち時間、相互に乗り換えが可能なダイヤとなっています。
<詳細ダイヤ>
2022100903
https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/より引用)


【運賃】
区間運賃表が定められていますが、下記のとおり格安な「高野山麓世界遺産ぐるっとパス」が発売されています。
2022100902
https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/より引用)

この「ぐるっとパス」を活用することで、橋本駅前〜奥の院前間を1,200円で移動することが可能です。
また途中、「丹生都比売神社」などの観光スポットに立ち寄ることも可能です。
(同じ方向の乗車で、途中下車が可能)

ちなみに、南海高野線と高野山ケーブル、そして南海りんかんバスを使って橋本〜極楽橋〜高野山〜奥の院前を乗車した場合は1,370円と、この「高野山麓世界遺産ぐるっとパス」の方が割安となっています。
ちょっと違った高野山への訪問のしかたとして、是非検討してみてはいかがでしょうか。



では実際に乗車した際の様子をご紹介します。
今回は橋本駅前〜丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)間に乗車してみました。
残りの区間(丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)は、別の機会にご紹介できればと思います。

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▲橋本駅前(3番のりば)で発車を待つ「高野山麓世界遺産アクセスバス」。
乗り場は、橋本駅の改札口をでて右手にあります。

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▲車内の案内表示
季節限定の運行ですが、専用の案内が用意されています。

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▲橋本・九度山の街中の停留所を経由し、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)に向かいます。
日頃はコミュニティバスでしか乗車できない区間を、観光路線で乗車することができます。

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▲バスは坂をどんどん登っていきます。

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▲丹生都比売神社のある、かつらぎ町天野(あまの)地区です。
「にほんの里100選」にも選ばれた、四季折々の田園風景を楽しむことができるエリアです。
(参考)
天野の里 | かつらぎ観光協会


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▲橋本駅前から65分で、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)に到着します。

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▲「橋本駅前〜丹生都比売神社」「丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)」の各路線のバスがここで乗り換え可能です。


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▲先程からバス停の名称として出てきた「丹生都比売神社」。
読み方が難しい神社でありますが、「にうつひめじんじゃ」と読みます。
今から1700年前に創建された神社とのことで、非常に歴史があります。
またここは、弘法大師が密教の根本道場を求めていたところ、高野山へと導いたという、縁のある神社でもあります。

丹生都比売神社の詳しい情報は、公式Webサイトをご覧下さい。



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▲丹生都比売神社での待ち時間に最適なのが、こちらのカフェです。
名前は「客殿」と言うそうです。


この地区で収穫されたお米をつかった食事セットやスイーツなどを、このようなオシャレな古民家でいただくことができます。
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▲お食事セットの一例です。おいしくいただきました。



以上が、「高野山麓世界遺産アクセスバス」の橋本駅前〜丹生都比売神社間の概要です。
先にも記したように、この先の区間(丹生都比売神社〜高野山)は、別の機会に改めてご紹介できればと思います。

【参考サイト】




【関連ブログ】
路線バスを乗り継いで高野山へ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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和歌山県のIR整備計画申請が県議会で否決。BRT・連接バス運行計画も見送りか?

和歌山県議会では、本日開催された4月臨時県議会において、同県が誘致を進めるIR(カジノを含む統合型リゾート)区域整備計画の認定を国に申請する議案を反対多数で否決しました。

県議会がIR整備計画について否決|テレビ和歌山
IR、カジノを含む統合型リゾート施設の整備計画について、国への認可申請の可否を審議する臨時県議会の本会議が開かれ、採決の結果、反対多数で否決されました。県は計画を国に申請できなくなりました。今日の本会議で行われた無記名投票の結果、賛成18、反対22の反対多数で否決し、県議会はIR整備計画の国への申請を認めないと判断、県は計画を国に申請できなくなりました。
県のIR整備計画では、和歌山市の和歌山マリーナシティを候補地に、仮称、IR和歌山を令和9年、2027年秋頃に開業するとしていました。初期投資額は4700億円で、カジノや国際会議場、ホテルなどから成り、開業2年目の総収益はおよそ2500億円、収益、利益が安定的に成長することを見込んでいました。しかし、計画を巡っては、議会の特別委員会で、主に資金調達の確実性などが議論され、議会が最終的にどう判断するか注目されていました。



県議会・IR区域整備計画を反対多数で否決・国への申請は白紙に | WBS和歌山放送ニュース
カジノを含む統合型リゾート・IRの区域整備計画の是非を審議している、4月臨時和歌山県議会は、最終日のきょう(20日)採決が行われ、県のIR区域整備計画の国への申請について反対多数で否決されました。これを受け、県は今月(4月)28日に期限を迎える国へのIR設置申請を断念することになります。

県では、和歌山市の和歌山マリーナシティにリゾート型IR施設を誘致していて、今月(4月)14日から臨時の県議会を開いて、計画の是非を審議してきました。

この間、一般質問やIR対策等特別委員会が行われ、県や事業者が示す資金調達のメドに不透明な点があるといった指摘が相次いだほか、とくに、IR対策等特別委員会では過去の県当局の答弁に虚偽の疑いも指摘され、県当局を調査する百条委員会の設置が検討されるなど、議論は混迷を極めました。

きょうの本会議での採決は、無記名の投票で行われ、開票の結果、有効投票数40票のうち、賛成18、反対22となり、県のIR区域整備計画の国への申請は、わずか4票差で反対が上回り、否決されました。

臨時議会終了後、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「痛恨の極み。和歌山の衰退を止め、成長の起爆剤にしようと頑張ってきたが、民主主義なので仕方がない。絶対に仕上げて責任を持ってやろうと思ったが、責任を取れなくなってしまった。ただ、どんな状況でも県民を守らないといけないから、大きな起爆剤は失われたが、それならそれで、別のことを考えて必死でやるしかない」と述べました。

また、和歌山県議会の森礼子(もり・れいこ)議長は「特別委員会であそこまで深く協議したことが、きょうの投票結果に現れたと思う。今回の結果を受け、和歌山を更に盛り上げたい気持ちに変わりはなく、全員の結束が高まったと思う。IRへの申請も3か所目が決まるまでは次のチャンスが残っているので、区域整備計画をよりブラッシュアップして、あきらめずに頑張ってくれることを大いに期待したい」と述べました。



これにより、今月末が期限とされていた国へのIR整備計画の提出について、和歌山県は断念することとなり、IR整備計画の提出は大阪府・市と長崎県の二者となることが濃厚となりました。



和歌山県のIRについては、私の勤務地での新たな誘客開発として、個人的に注目していました。

県内の経済活性化の観点でも大きな効果が見込めるだけに、県内あるいは県議会においても、誘致そのものへの反対はそこまで強くはなかったかと思います。

ただ今回県議会において否決されたのは、IR自体への反対ではなく、事業者の資金計画が不透明であった点が疑問視され、今回の否決に至ったものとみられます。

国全体で3件とされているIRについて、その数が満たなくなることから、次の募集があり得るかも知れませんし、仁坂県知事もそのチャンスに向けて再トライしたい意向も示しています。
一方で、今回否決に至った理由が「資金計画の不透明さ」であったことから分かるように、和歌山でのIR実施で万全な資金計画を提示できる事業者が現れるのかも、これまた難しい点があることから、二次募集があるからといって即座に応募できるものではないかも知れません。



以上、和歌山県のIR整備計画について、本日議会で否決されたニュースについて述べてきました。

さて、公共交通機関の話題がメインのこのブログで何故IRを突然取り上げてるのか?という疑問も持たれる方もあるかと思われますが、その理由は下記記事をご覧いただければお分かりいただけるかと思います。



和歌山市では、この和歌山IRが実現した際の市内の公共交通アクセスを改善するため、南海電鉄とBRTの共同研究を実施していて、そのひとつとして、交差点の道路改良の必要性、既存交通への影響等を検討するための連節バスの試走を、昨年3月に行いました。



和歌山IRの開業予定が2027年(令和9年)でありましたので、それに併せて道路改良の実施・連節バスの導入という予定を立てていたものと思われます。
しかし、今回のIR整備計画提出が否決されたことにより、少なくとも2027年の開業予定は無くなることと考えられ、それに伴いこのBRT導入計画も見送りとなる可能性が高そうです。


個人的には、IRの誘致とは別に、純粋に和歌山市内のバスのブラッシュアップという意味で、このBRT導入については大きな期待をしていました。
しかし今回、上述の理由からこのBRTについても見送りとなることが濃厚となることは、非常に残念ではありますが、元よりIR整備について地元自治体の議決が求められている仕組みの上でのことであることから、それは仕方がないことであるとは思います。


ただやはり、和歌山市内を連節バスが走る姿、それにより便利になり利用者が根付くバス路線の姿というのを見たかっただけに、残念であることも事実であります。
今後、このBRT計画が中止となるのか、あるいは形を変えて検討されていくのか、引き続き注目したいと思います。

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▲西汀丁(にしみぎわちょう)交差点を右折する試走中の連節バス。
このような姿が和歌山市内で見られる日々を楽しみにしていたのですが・・・



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【南海バス】関西空港内の燃料電池バスに乗ってみました(2022.4.16)

南海バス及び関西エアポート株式会社では、今年3月16日より関西空港内で「燃料電池バス」の運行を開始しています。



運行から丁度一ヶ月となった本日、ようやくこの「燃料電池バス」に乗車することができましたので、ご紹介したいと思います。



この燃料電池バスは、関西空港の第1ターミナル〜展望ホール間を中心に運行されています。
ただ現在のところ、展望ホールは土・日・祝日のみの営業となっています。
関空展望ホール スカイビュー | 関西国際空港

その他の時間帯・曜日でも、第1ターミナル〜第2ターミナル線や、給油地区方面への路線にも運行されているようですので、特に平日に乗車される際には、バスのりば等で動向を確認しておいた方がよいかも知れません。

今回は、11時発の展望ホール行きに乗車します。

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南海バスや関西空港交通の車両が多い中、独特のカラーリング・スタイルの燃料電池バスは注目を集めます。

この日は土曜日でありましたので、展望ホールへ向かう観光客・家族連れを乗せて発車していきました。


乗車している際の印象ですが、一言で言うならば、「静か」でしょうか。
本当に「静か」です。
これは是非乗ってみて体験していただければと思うのですが、とにかく「静か」です。

約6分で、展望ホールに到着します。
折り返し、第1ターミナルに向かいますので、私も乗車してターミナルに戻ります。
DSC06578-2_R
▲展望ホールで発車待ちする燃料電池バス。

DSC06579_R
▲展望ホールをバックに撮影


以上が、関西空港内で運行を開始した「燃料電池バス」の様子でした。
先にも記しましたが、とにかく「静か」でした。

このバス、燃料は水素のため、実際の導入には水素ステーション等のインフラ整備が必要ですが、ここ関西空港では既に水素利活用に向けた取り組みを実施しており、島内に水素ステーションが2ヶ所あるほか、島内でも22台の燃料電池フォークリフトが既に稼働しています。
(出典:関西エアポート(株)環境レポート
http://www.kansai-airports.co.jp/efforts/environment/efforts/file/envreport_2021.pdf

燃料電池バスについては、インフラ整備は元より、その導入コストの高さ(車両導入価格は約1億円とも言われている)が故に、その導入もなかなか進まない模様ですが、各自治体で補助金を設けるなどして、少しずつではありますが、その導入は進んでいる模様です。


ここ大阪府内では、今回ご紹介した関西空港内路線(南海バス)の他、大阪シティバスでもこの3月に運行を開始しています。
下記記事で、この大阪シティバスの燃料電池バスの乗車記をご紹介しますので、併せてお読みいただければ幸いです。
【大阪シティバス】水素(燃料電池)バスの「SORA」に乗ってきた! | Osaka-Subway.com




さて、私自身、関西空港に来たのは、恐らく1年半ほどぶりだったかと思います。
しかも、空港ターミナル内である程度時間をかけて滞在していたのは、コロナ禍後初めてではないかと思います。
(コロナ禍後に関西空港に来たのは、271系「はるか」乗車と、羽田行きスターフライヤー初発便搭乗くらいだったかと記憶しています。)

この機会に、と第1ターミナルを少し歩いてみましたが、想像以上に人がいませんでした。
特に1階(国際線到着)と4階(国際線出発)は、予想していた以上に「無人」でした・・・
20220416_104256
▲関西空港第1ターミナル4階。10時30分頃の光景です。
コロナ禍前は、この時間帯であっても東アジア方面の各路線が出発している時間でもあったので、多くの搭乗客がチェックインに並んでいましたが、そんな光景は本当にどこかへ消えてしまいました・・・

20220416_103834
▲1階の国際線到着口。
改装工事中でもあるので、到着案内はLCDディスプレイで表示されていますが、それでも用意されている2枚のディスプレイのうち1枚だけで本日全ての到着便が表示できてしまうところに、コロナ禍で国際線旅客便がほぼ壊滅していることを否が応でも感じざるを得ません。


もはやコロナ禍前のインバウンド客の賑わいが懐かしくさえ思えてしまう惨状に、改めて愕然としたわけですが、この状況が、どれくらいの時期で、どの程度まで回復するのか。
関西空港利用客の消費が、地元経済へ波及していた効果は決して少なくないだけに、地元民の一人としても、非常に気になる現状を改めて実感した次第でした。




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