阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

ブルートレイン

JR九州、「ありがとうブルートレイン」企画第3弾(車内泊企画)を発表

少し前にこちらのエントリーでブルートレインを利用した団体ツアーの発表をご紹介しました。
その際、筑豊本線経由・肥薩線経由のプランをご紹介しましたが、第3弾の「車内泊夜行」のツアーはまだ発表されていませんでした。
その第3弾の内容が、先日JR九州より発表となりました。

「ありがとうブルートレイン」企画第3弾!“寝台列車に泊まる”門司港〜鹿児島の旅(JR九州Webページ)

ルートはやはり前回のエントリーでも予想したとおり、門司港発で日豊本線を経由して鹿児島中央へ、というルートです。
この一連の企画、やはり参加希望者が多いようで、今回の第3弾も合計3往復(6回)のツアーを実施するほどの人気となっています。もっとも、定期列車の時代にこれだけ人気があれば廃止されることも無かったのになあ、と思いますが、それはまあ、希少性の有無、とでも言いましょうか。
他、目につく点と言えば、「浴衣持ち帰り」でしょうか。「新品ではありません」と注釈しているところを見ると、現にこれまで利用されてきた浴衣を持ち帰ることができると思われます。
逆に言えば、今回の企画で浴衣の在庫を処分するとも受け取れますので、今後こういった夜行企画は望めないのかな、とも思います。
(まあ逆に季節運行しだすとなれば、新しい浴衣を調達するのかも知れませんが・・・)

このルート、かつて九州内の夜行急行であった「日南」もほとんどをたどっていたルートで、確か宮崎以遠は普通列車として西鹿児島(現:鹿児島中央)まで運転されていました。実は私自身、この「日南」に乗車して博多・西鹿児島間をB寝台車で踏破したこともあり、ちょっと興味のあるルートだなあ、と思います。
もっとも、今回の企画のダイヤは、相当のんびりとしたダイヤ設定となっているようで、例えば鹿児島中央行きでは、門司港21:30頃発〜鹿児島中央翌日10:30頃着と、それこそ当時の「日南」くらいのダイヤとなっています。

ちなみに今回のヘッドマークは「富士」だそうです。珍しい宿泊企画なので、今回も応募多数と予想されますが、逆に開催日数が多いので、ある程度は競争率は下がるのかな、と思いつつ、これまで外れた方もある意味チャンスではないのかな、と思いました。

ちなみに応募はこれまでに企画同様、往復はがきの申し込みです。その他詳細は上記リンク先をご覧下さい。

JR九州、「ありがとうブルートレイン」全3弾を実施

今年の3月のダイヤ改正で、九州発着のブルートレインは消滅しましたが、その後、こちらで取り上げたリバイバル「あかつき」等の運転がありました。
これが終わればもう車両は解体、と思っていたら、さにあらず、こんな企画がJR九州発表されました。

「ありがとうブルートレイン」企画全3弾を実施!(JR九州プレスリリース)

企画が全3弾に分かれて実施されるのですが、それぞれについては、以下の通りになっています。

●第1弾
区間:門司港〜(筑豊本線経由)〜長崎
名称:往路「あかつき」復路「みずほ」
日程:6月20日(土)・21日(日)

●第2弾
区間:熊本〜(肥薩線経由)〜鹿児島中央
名称:往復ともに「はやぶさ」
日程:7月11日(土)・12日(日)

●第3弾
夏休み企画として夜行列車として運行し、車中泊プランを企画中

応募は、前回のリバイバル「あかつき」等と同様、往復はがきのみでの申し込みとなっています。

第3弾のプランが未発表ですが、第1弾・第2弾の企画をみていると、それぞれ筑豊本線・肥薩線を経由するという、なかなかファン心をくすぐるプランとなっています。
筑豊本線は、かつて「あかつき3号・2号」の佐世保編成が筑豊本線を経由していた頃以来となりますし、肥薩線に至っては、定期列車でのブルートレイン運行はなく、鹿児島本線が不通の際の迂回として走ったことがある程度ですので、通常のリバイバル運行以上にレアな運行経路となると思われます。

こう書くと、今にも第1弾の申し込みをするような勢いと感じられるかも知れませんが、ちょっとネックに感じてしまうのが、今回の企画は、片道のみの申し込みができない点です。
例えば第1弾では、往復+宿泊のセットでしか申し込むことができないので、行動の自由度が低くなってしまううので、ちょっと食指が鈍ってしまうのであります。

むしろ、確実に停車する筑前内野駅に出向いて乗客と一緒に撮影をするか、それともどうするか・・・ちょっと悩ましいところです。

寝台特急「はやぶさ」「富士」廃止に寄せて・・・14系15形も定期列車消滅

昨日(3月13日)東京発下り、熊本・大分発上りの運転をもって、「はやぶさ」「富士」の運転が廃止となりました。
私自身は、「富士」はなぜか大阪〜厚狭間に乗車したことがありましたが、昨年廃止になった「あかつき」ほどの思い入れがあるわけでは無いとは思っています。
とはいえ、20系「あさかぜ」時代から続いてきた東京〜九州の寝台特急の系譜の幕切れというのは、ある意味時代の流れの象徴、とも言うべきでしょうか、昨日夕方のニュース等でも頻繁に取り上げられていました。
まあ、取り上げられたからといって、再びレールの上を戻ってくる訳でもないのは十分承知ですが・・・

さて、「東京〜九州の寝台特急の系譜の幕切れ」と書きましたが、今回の「はやぶさ」「富士」の廃止により、もう一つ無くなるものがあります。
それは、「14系15形(スハネフ15・オハネ15)の定期運用の消滅」です。

スハネフ15・オハネ15のいわゆる14系15形と称されるグループの車両は、昭和53年に登場し、当時は2往復の「あかつき」に集中投入され、その後「あかつき」との併結相手となった「明星」「彗星」にも使用されてきた経緯があります。
その後「あかつき」で余剰となった車両は「さくら」「みずほ」に使用されてきた経緯があります。
「あかつき」に関しては、15形の登場時より列車の廃止時まで一貫して使用されていたのと、国鉄時代末期まで15形=「あかつき」の構図があったため、「あかつき」だけでなく15形寝台車にも同様の思い入れがありました。

それだけに、今般のダイヤ改正で、最後まで15形寝台車が使用されていた「はやぶさ」「富士」が廃止となり、15形よりも古いはずの24系・14系14形より早く定期運用から離脱することが、惜しいと言えば惜しいことと感じましたし、意外といえば意外な展開で、国鉄時代の状況を知るものにとっては、まさか15形が14形よりも先に消滅するとは思いもよらないものです。

「あかつき」廃止の1年後に定期運用が消滅する14系15形。ちょっと贔屓目な言い方かも知れませんが、「あかつき」と命運をともにした形式、というのはちょっと言いすぎでしょうか・・・

ともあれ、「はやぶさ」「富士」は廃止となりますが、ダイヤ改正以降も、数は減ってしまいましたが、夜行列車は消滅したわけではありません。同様に、ブルートレインも、まだ僅かながら残っていますが、遠からず廃止等の見直しがあり得るだけに、思い立った時が乗り時だ、とも考えられ、また二つ、伝統のある列車が廃止となったのは寂しいものの、引き続き存続する列車にも乗っておきたいな、とも思いました。続きを読む

やはり「嫌な予感」は当たってしまうのか・・・「あかつき」廃止の新聞記事より

先日嫌な予感がするので来月にでも乗りに行こうと考えていた寝台特急あかつき。
その「あかつき」を含むブルートレインが何本か廃止になるとの朝日新聞の記事を見つけてしまいました。

消えゆく東京駅発ブルトレ 「銀河」来春に引退(gooニュース、リンク先は朝日新聞)

まだJR各社からのプレスリリースが出てきていないので、断定的な事は言えませんし、今までも、当たるかどうかあやふやな将来の記事を何本かこのブログでもご紹介したこともある、そういう朝日新聞の記事なので、今回の記事も正直言って外れて欲しいと思う反面、記事を読んでみても現実味を帯びた内容であるので、まず外れる事はないのかな、とも思います。

ともあれ、まだプレスリリース前なので、あくまでも新聞記事のみがベースという前提でお話しさせて頂くと、記事の内容は次の通り。
・来年春、2008年春には「なは」「あかつき」「銀河」は廃止、「日本海」「北斗星」は1往復減。
・再来年春、2009年春には「はやぶさ」「富士」の廃止についてJR各社の担当課長レベルで合意済みとの内容。
・今後の寝台特急のあり方については、「ブルトレ会議」で検討しているが、新幹線の開業時期に合わせて廃止していくことを視野に入れている。

寝台特急の衰退は、新幹線の延伸や航空路線の充実、はたまた規制緩和による夜行バスの台頭と、色々な理由は後付で考える事は出来ますが、要はそういった外部の環境変化に対して、設備の更新や価格の値下げというような積極的な方策を打ち出せなかった点にあると思います。
更に言えば、「積極的な方策を打ち出せない」のは、長距離が為にJR複数社のエリアにまたがって走る寝台特急であるため、JR各社の調整からして手間取ることは容易に推測され、それが故に外部の環境に機敏に対応出来なかった、と言えるのではないのでしょうか。
そういう意味では、国鉄分割民営化のうち、特に「分割」におけるマイナス面が最悪の形で露呈した、とも言えるかも知れません。

現に、JR東日本一社で走行路線が完結する「あけぼの」では、B寝台車からリネンサービス等を省略した「ごろんとシート」を設定し(更に言えば女性専用ごろんとシートもある)、衰退著しい寝台特急のなか、健闘している、と言うケースもあることから、決して夜行列車の需要が皆無というわけではなく、やりようによっては巻き返しは決して難しくはなかったはずですが、みすみすそのチャンスを見逃してしまった、というのが現状でしょう。

上記新聞記事によると、プレスリリースは来月中旬。
私が「あかつき」に乗車するのは、寝台券購入の日付からして遅くても12月8日ですが、この記事が出てしまった以上、お名残乗車をする人等が増えてきて、普段の姿の「あかつき」にはもう乗れないかも知れません。
でも、それはそれで、自分の鉄道趣味を開眼させてくれた「あかつき」に対する最後の別れという意味では、少しでも賑やかな車内の方が良いのかな、と、ここまできたらもうプラス思考で考えるしかなさそうなニュースでした。

ニュースだけではなんなので、画像をご紹介。

0908yamasaki_naha_akatsuki
寝台特急「なは」「あかつき」

ginga_osaka_stn
寝台急行「銀河」
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