阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

中部国際空港

空港への海上アクセスはどこも厳しいようで・・・

こういうニュースがあったので、ちょっと触れてみます。

<セラヴィ観光汽船>燃料代滞納で納入業者が提訴(Yahoo!ニュース、元記事:毎日新聞)

記事の内容は、四日市〜中部国際空港の海上アクセスを運行していたが採算の悪化で撤退したセラヴィ観光汽船が、燃料費の未払いで石油店から提訴されたというものです。

海上空港である中部国際空港には、現在四日市・津・松阪より高速船が就航していますが、そのうちの四日市航路が採算の悪化ということですが、残りの津・松阪の利用状況がどんなものか、気にならないわけではありません。

同じ海上空港の関西空港では、開港当初は徳島・淡路・神戸の3航路がありましたが、徳島・淡路は既に廃止、神戸も一時廃止の後再開していますが、現在はバス運賃並の料金で何とかそこそこの利用がある程度、と言ったところです。

このように、空港への海上アクセスが何故か利用されない点が関空・中部いずれにもあるのですが、一体原因は何なのか、ちょっと探ってみたい気もないではありません。

素人の私が考えるには、
・他のアクセス手段が充実しており、航路の優位性が低い。
・船乗り場が中心地から離れていて不便。
・逆に空港での乗り場もターミナルから離れていて、ターミナル直行のリムジンバスに利便性で劣る。
等考えられます。

関西空港ターミナルの今後の計画として、高速船乗り場をターミナルに直結させる計画があるのを、ちょっと前の新聞記事で見つけましたが、それくらいでないと、空港アクセスとしてなかなか使ってもらいにくいのかな、と思ったりもしたニュースでした。

そういえばセントレアが開港して3年経ったわけですが・・・

中部国際空港、通称「セントレア」。

2005年2月17日に開港したこの空港、開港日の様子はこちらのエントリーでもご紹介していますが、開港当初は飛行機に乗る客だけでなく空港自体の見学客も取り込もうと温泉などのアミューズメント施設などを揃え、現在に比べて当時はまだ不振の続いていた関西空港との比較という論点でも報道されていた記憶があります。

さてそのセントレア。開港から3年を迎えようとしていますが、産経新聞のブログ「iza」でこんな記事を見つけました。

無駄だった!?中部空港3周年、需要伸びず暗雲(iza!)

飽和状態の名古屋空港の機能移転という点では、決して「無駄」とは思えませんが、現在の利用状況では、記事内で触れられている第2滑走路の建設は、かなり難しそうに感じます。

建設中から開港当初は、トヨタからの出向社員も含めて、建設費のコストダウン等に力を入れ、それこそ「トヨタ空港」とまで言われ、マスコミ等でも持てはやされていましたが、開港後は、需要が伸び悩む状態となっています。

また、国際空港としては、首都圏の旺盛な国際線需要を一手に引き受ける成田空港や、24時間フル稼働の空港として貨物便を中心とした航空需要を取り込んできている関西空港の2空港の陰に完全に隠れてしまっていることも、低迷の原因とも言えるかも知れません。

開港までは好調な流れだったセントレア。開港後の3年間でその流れがかなり逆に向いてしまった事は確かなようです。
今後どのような空港運営をしていくのか、中部国際空港の真価がこれから問われそうだなと感じた記事でした。
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