阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

近鉄

近鉄「さくらライナー」リニューアル。デラックスシート新設へ

以前こちらのエントリーでリニューアルが発表されていたさくらライナーですが、今年4月2日(土)にリニューアル編成の運行開始が発表されました。

「さくらライナー」を21年ぶりにリニューアル 4月2日(土)運行開始!(近鉄プレスリリース)

リニューアル内容のうち、外観塗色変更・座席の取替等は既報のとおりですが、今回の発表で驚いたのは、「デラックスシート」の導入です。
これまで南大阪・吉野線の特急では普通席のみの設定でしたが、今回のさくらライナーのリニューアルで、4両のうち1両がデラックスシート車となります。

デラックスシート車は、現行「アーバンライナー」「伊勢志摩ライナー」に設置されていますが、いずれもメインの運用となる名阪・阪伊・名伊の各特急のように、乗車時間の長い列車が主となっています。
そういう中、吉野特急のように比較的短時間(1時間半未満)の系統に投入されるのは、近鉄特急でも新しい試みといえるでしょう。

このように考えると、先月に近鉄から発表されたデラックスシートの料金改定も、このさくらライナーのデラックスシート導入を前提に発表されたものだ、と理解できます。
阿部野橋〜吉野全区間でデラックスシート料金が200円となることから、少しアップするだけでゆったりとした座席を利用することができます。

4月から吉野の桜のシーズンとなりますが、お花見ついでにリニューアルされたさくらライナーを利用するのもいいかと思います。

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近鉄、平成21年6月よりPiTaPa区間指定割引を導入

少し前の話題で恐縮ですが、近鉄がPiTaPa割引サービスとして新たに「区間指定割引」を導入する旨、発表がありました。

来春の阪神との相互直通運転を契機に、ICカード「PiTaPa」区間指定割引を来年6月から導入します(近畿日本鉄道プレスリリース)

概要としては、次の通りです。
・平成21年6月より、PiTaPaの区間指定割引を新たに導入。
・導入路線は、近鉄のPiTaPa利用可能区間のうち、1区間
・登録は、区間指定割引導入済みの他社と同様、駅窓口またはインターネット上PiTaPa倶楽部にて登録。
・割引料金の計算は、「普通運賃の合計額に利用額割引(3,000円を超える額に10%割引)を適用した額」と「登録区間の利用に区間指定割引運賃(1ヶ月定期旅客運賃と同額)を適用した額+登録区間外の利用に利用額割引(3,000円を超える額に10%割引)を適用した額」のどちらか安い方の運賃を適用。
・関西民鉄で、「区間指定割引」と「利用額割引」の両方を提供するのは、近鉄が初めてとなる。

近鉄の場合、鶴橋駅というJRとの乗り換えターミナル駅を擁しているため、IC定期券、しかもJRとの連絡定期券がICカード搭載で発行できないと、全体としてのスケールメリットが出にくいのかな、と思っています。
そんな中の区間指定割引の導入ということで、ちょっと意外な感じがしました。

区間指定割引が、定期券の代わりとなる割引制度とはいっても、磁気定期の場合は3ヶ月や6ヶ月分を購入すればある程度の割引を享受できるのに対し、近鉄の区間指定割引では継続利用に対する割引は特に言及されていません。
同じような制度を導入している阪急や京阪では、継続利用での割引やポイントサービスを導入することで、何とか切り替えを促進している面があるのですが、結局近鉄の場合でも、KipsカードPiTaPa限定で、ポイントの還元という流れになるのかも知れません。

ともあれ、一通りエリア整備が整ったPiTaPaですが、今後どのような方向性を持たせるのか、未だ持って曖昧なところがあります。
磁気乗車券・定期券の代わりなのか、それともそれらを併存させた上での新たなサービスなのか。
前者なら、IC定期券(特に連絡定期)の拡充が必要でしょうし、後者なら、わざわざ申し込みをして審査を受けてやっとこさPiTaPaを所持している顧客、即ち上客とも言える客に対してもっと手厚い割引サービスを提供してもいいのでは、とも思います。

近鉄の区間指定割引導入自体は悪いニュースでは無いのですが、PiTaPa関連のニュースを取り上げると、どうしてもPiTaPaサービスの展開の中途半端さを感じずにはいられません。

近鉄特急の姫路乗り入れは2010年春?

以前にもこちらのエントリーでそういう構想があるようだ、と言うニュースをご紹介した、近鉄特急の姫路乗り入れ。
最近の神戸新聞に、このネタが2年後の春には具現化しそうだというニュースを見つけましたので、ご紹介します。

姫路と奈良・伊勢結ぶ 近鉄、山陽に乗り入れ計画(神戸新聞Webページ)

勿論、近鉄・山陽両社よりプレスリリースがあったわけではなく、そういう意味ではそれなりの内容と解釈して頂いて良いのですが、こう続いてニュースになると、実際乗り入れに関する協議が進んでいるのかな、という印象を受けます。

前のエントリーでも気になった御影駅構内の急カーブですが、「音楽とのりものと・・・」様ブログ内の記事では障害がないことが判明しているようですので、どうやら物理的な障害は思ったほど無さそうといったところでしょうか・・・

乗り入れは特急や修学旅行専用列車が中心となるとのことですが、記事によると、これまで伊勢方面への修学旅行がJR主体に利用されているようですので、直通乗り入れによりスピード・車両設備双方で優位に立てる近鉄・山陽にとっては、修学旅行需要といっても、それなりの効果が期待できる面はあります。
また、神戸・姫路と言った近鉄のエリア外を走る近鉄の特急車両が、そのまま伊勢志摩方面への広告塔となり得る効果も期待できるでしょう。

以前からも記しているとおり、大手民鉄同士の直通乗り入れの例が殆ど無かった関西地区で、始めて本格的な相互直通を実施するのが、来年春に開業予定の阪神なんば線。
ここでは阪神と近鉄が直通運転を行いますが、その先の山陽電鉄への乗り入れも実現するとなれば、大阪を中心に各社がバラバラに線路を延ばしている状態の関西地区民鉄地図にも、大きな変化が現れると思いますし、そういう日がやってくるのを楽しみにしたいな、と思ったニュースでした。

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近鉄難波・上本町駅の駅名変更が発表

来年春に開業が予定されている阪神なんば線。
開業後は近鉄との直通運転が開始される予定となっていますが、それと同時に「近鉄難波」「上本町」の駅名の変更が発表されました。

阪神なんば線開業に合わせ、「近鉄難波駅」を「大阪難波駅」に、「上本町駅」を「大阪上本町駅」に駅名変更します。(近鉄プレスリリース)

発表によると、「近鉄難波」は「大阪難波」に、「上本町」は「大阪上本町」に改称されます。
いずれも、これまでの駅名に「大阪」を冠し、神戸・奈良・伊勢志摩・名古屋とつながる一連の路線内で、難波・上本町の両駅の所在地の明確化を目指した改称のようです。

そういや私が高校生の時、南海高野線で、わざわざ「難波」を「大阪難波」と言い換えて案内放送する車掌がいましたが(勿論正式名称は「難波」)今度の改称では車内放送は「大阪難波」や「大阪上本町」と改めて言い直すのか、ちょっと興味があります。

近年、近鉄では「西大寺」「八木」「国分」を「大和西大寺」「大和八木」「河内国分」と、旧国名を略さずに放送するようになってきたのですが、ひょっとすると今回の駅名変更と関係があるのかも知れませんね。

逆に、現在のシンプルな「近鉄難波」「上本町」の駅名板は、あと1年もしないうちに見納めとなりますので、記録を取られる方はお早めに、といったところでしょうか。

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