阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

近鉄特急

近鉄特急の山陽電鉄直通、本格化へ

来月3月20日に開業する「阪神なんば線」。
まずは快急・準急・普通というラインナップでの運行開始が予定されていることは、既にご紹介したとおりです。
また、この阪神なんば線を経由して、近鉄特急の山陽電鉄方面への乗り入れが構想されていることも、当ブログでも述べててきました。

さて、この近鉄特急の山陽電鉄乗り入れですが、阪神なんば線の開業が落ち着いてから本格的に動きが出てくるのかな、と思いきや、案外早い段階での近鉄の動きに、同社の積極的な姿勢を感じずにはいられませんでした。神戸新聞からの記事です。

姫路-伊勢志摩直通を 近鉄が山電への乗り入れ調査(神戸新聞Webページ)

近鉄の動きとしては、山陽電鉄に特急車両を乗り入れさせるための線路・橋梁等の調査や、山陽電鉄の規格に合致した車両の設計・発注が挙げられています。
線路・橋梁の調査はともかく、山陽電鉄の規格に合わせた新車両の製造まで行うとは、近鉄のやる気を感じずにはいられません。
この乗り入れの話をご紹介してきましたが、これはいずれも近鉄の現有車両による乗り入れを前提に考えていました。それが山陽電鉄の規格に合わせてくるとは、そこまでして姫路まで直通させたい強い思いを感じずにはいられません。

この新造車両ですが、来年春には目標に直通運転を行いたい方針とあり、設計・製造の期間もあることから、既に新造される計画の22600系をベースにした車両となる可能性は高いのかな、と思っています。

ともあれ、意外と早く近鉄特急の山陽電鉄乗り入れが実現しそうな勢いですが、阪神なんば線開業後も、引き続き近鉄の阪神なんば線関連施策は注目しないといけないな、と思ったニュースでした。続きを読む

近鉄、新型特急車両「22600系ACE」導入発表

忙しいうちに紹介し忘れてしまっていたニュースを遅ればせながらご紹介。遅くなって申し訳ありません。

以前こちらのエントリーで触れたように、近鉄特急に喫煙ルームを設置した車両が登場する旨、ご紹介しました。
それ以降、音沙汰が無かったところ、先日近鉄より新型特急車両導入のプレスリリースがありました。

新型特急車両「22600系ACE(エース)」、来年4月1日デビュー!(近畿日本鉄道プレスリリース)
近鉄、特急に新型車両 09年4月 座席ゆったり(日経新聞Webページ)

新型車両は22600系。
系式名を見てお判りのとおり、現在の特急車両22000系の後継ともいうべき車両になっています。
その一端は、車両名称である「ACE(エース)」を継承していることからも感じることができます。

車両仕様に目を転ずると、喫煙ルーム・座席コンセント・温水便座といった民鉄特急初のサービスが目に付きます。
これらのサービスは、特に新幹線N700系でも取り入れられているものもありますが、今回の近鉄22600系でも取り入れられてきたこともあり、今後の特急車両のスタンダードとなるサービスとなっていくのかな、と思います。

一方、車両外装は伝統の近鉄特急カラーを継承し、4両・2両単位で他系列と併結するという機動的な運用をこなすという、近鉄特急汎用車両の特色を残した車両となっています。

とりあえずは来年4月に10両を先行導入後、平成21年度中に更に22両を導入、その後の旧型特急車両の置き換えとして継続投入が予定されています。
となると、置き換えられる旧型車両は、12200系(スナックカー)、12400系(サニーカー)あたりになってくるのかな、と思います。

結構これらの車両は大和八木〜名古屋の名阪乙特急でお世話になっていることもあり(こちらこちらの乗車記録)、去就が気にもなったりします。

ともあれ、ここのところ攻勢に転じている近鉄の特急施策ですが、また一つ見所が増えるのかな、と思ったニュースでした。

近鉄「湯の山特急」期間限定復活

近鉄四日市から湯の山温泉へ向かう近鉄湯の山線。

現在は普通列車のみの運転でしたが、数年前までは湯の山温泉・御在所山への観光アクセスとして特急列車が運転されていました。
しかし、利用客の減少から、平成16年3月をもって運転は終了となりました。

ところが、この度、この湯の山線特急が期間限定の臨時列車ながら、復活する事となりました。
「近鉄名古屋〜湯の山温泉」直通臨時特急列車を復活運転いたします(近鉄プレスリリース)

運転されるのは7月下旬〜8月中旬の土日祝日に、近鉄名古屋〜湯の山温泉間を一日一往復運転されます。
下りの四日市〜湯の山温泉間では乗車記念証を配布しますが、この記念証の提示によりロープウエイの割引や湯の山温泉の日帰り入浴が可能という、面白い企画もありますので、観光がてら、近鉄の支線系統で唯一運転されていた湯の山線の特急列車に揺られながら御在所山に避暑へ行かれるのもいいでしょう。

ところで、私自身は湯の山線に始めて乗車したのが1年ほど前(こちらの乗車記路となります)ということもあり、この湯の山特急には定期運転の間には乗れずじまいでした。
最盛期には、近鉄名古屋発着・近鉄難波発着がそれぞれ一日一往復設定されていて、そのうち近鉄難波発着は、近鉄難波〜白子間を名阪乙特急に併結されて運転されているという、ユニークな運行形態でした。
今回は、近鉄名古屋発着のみの運転ですので、白子での分割・併合は見られませんが、それでも近鉄四日市でのスイッチバック運転は再現される事から、こちらも見ものかなとも思ったりしました。

ところで、この臨時湯の山特急、近鉄特急インターネット予約に対応するのでしょうか・・・
そんな本筋でない事も同時に気になった、本日のニュースでした。

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近鉄特急に喫煙ルームがお目見え?

近畿日本鉄道の特急、いわゆる「近鉄特急」は、名阪間ノンストップ特急(名阪甲特急)をはじめとした都市間連絡や、大阪・名古屋〜伊勢志摩方面や阿部野橋〜吉野といった観光輸送、はたまた朝夕の難波・上本町・阿部野橋・名古屋等の通勤客向け着席輸送といったように、路線や種別が多彩な分、その性格も多種多様です。

その近鉄特急に、喫煙ルームがお目見えするという記事が、Yahoo!ニュースにありました。ちなみに元記事は毎日新聞です。

<喫煙ルーム>近鉄特急に来春導入 関西の大手私鉄では初(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

「関西大手私鉄初」となっていますが、となると「アーバンライナーネクスト・プラス」に設置されている喫煙ルーム以上に気密性を高めるものになるものと思われます。

実は記事をよく読んでみると、「喫煙ルームを設置した新型車両」と書いていながら、途中で「車両を改造して喫煙ルームを設置」と書いている事から、恐らく既存の車両を改造して喫煙ルームを設置するということになるのか、ちょっとはっきりしない部分はあります。

しかも、冒頭に書いたとおりの多彩な需要に応じて2両〜10両と柔軟に編成に組み替えることのできる近鉄特急の一般車両(アーバンライナー・伊勢志摩ライナー・さくらライナーを除く車両)では、車両運用面や乗客への案内面からいきなり全席禁煙・喫煙ルーム設置は難しいと思われます。
恐らく固定編成の「アーバン」「伊勢志摩」「さくら」の各ライナーのいずれかにまずは設置して様子を見るのかな、と思ってみたりします。

ともかく、近鉄からのプレスリリースがないので、毎日の記事だけでは具体性がいまいちはっきりしない(記事の書き方が私にとっては少々的はずれか?)ので、やはりプレスリリースを待ってみたいと思います。

もっとも、生まれてこの方たばこというものを口にした事がない私にとっては、全車禁煙となることで、禁煙席の席数が大幅に増え、号車の選択肢も増える事から、なるべく早く一般車両にも展開して欲しいな、と思います。

近鉄特急、60th Anniversary

JRグループを除く民鉄では日本一の営業距離を有する近鉄。
その近鉄が運行する特急が上本町・名古屋間の運行を開始して60周年を迎えました。

運んだ9千万人 近鉄の「名阪特急」、8日で60年(朝日新聞Webページ)

60年前の名阪間の運行開始当初は大阪線が標準軌、名古屋線が狭軌だったため、乗客は伊勢中川での乗り換えが必要でした。
それ以前に、戦後の混乱期で通常の旅客輸送もままならない時代に、着席制の特急を走らせた衝撃は、きっと大きかった事でしょう。

その後、伊勢湾台風の影響を逆手にとり、名古屋線の標準軌化を一気に完成させて名阪間の直通運転が可能になり、また、近鉄特急のシンボルとして今も尚引き継がれる「ビスタカー」も投入されました。

現在は、伊勢中川駅北側に連絡線が出来ていて、名阪特急(ノンストップ甲特急も主要駅停車乙特急も)は伊勢中川に停車することなく直通運転が可能となったり、使用される車両も歴代のビスタカーからアーバンライナーに、更にそのアーバンライナーも改良されてアーバンライナープラスとなり、現在に至っています。

しばらくは、現在の「甲・乙それぞれ1時間ヘッド」「アーバンライナープラス・ネクスト使用」という現状維持が続くと思いますが、ライバルである新幹線とはまた違うサービスを提供することで、名阪特急としての存在感を保って欲しいなと思います。

近鉄特急アーバンライナー、車内販売復活へ

既にこちらでも紹介したとおり土休日に運転される伊勢志摩ライナーの一部列車で車内販売を復活させた近鉄特急。
今度は、名阪特急「アーバンライナー」の一部列車で車内販売を復活させるとの事です。

名阪特急「アーバンライナー」で車内販売を開始します(近畿日本鉄道プレスリリース)

概要は以下の通りです。
・車内販売は、土休日ダイヤにおける以下の列車で実施。
 近鉄難波駅発・・・9:00〜19:00までの毎時00分発、および16:20発、17:20発、18:20発
 近鉄名古屋駅発・・・9:00〜19:00までの毎時00分発、および16:25発、17:25発、18:25発
・販売品目は、飲料・酒類・弁当および菓子類等

大まかに言えば、土休日の早朝・夜間発を除く名阪甲特急(鶴橋〜名古屋間ノンストップ、または津や大和八木のみに停車)での車内販売の営業となります。

私も幾度も近鉄名阪特急に乗車していますが、ジュースの自動販売機は設置されているとはいえ、2時間も乗車すれば小腹も空くでしょうから、やはり飲み物以外にも食べ物の販売もして欲しいなと思っていました。それが突然こういう形で復活するのは嬉しい事です。

昨年の伊勢志摩ライナーに加え、アーバンライナーでも実施する事から、一時はコスト高で廃止した車内販売も、実施する列車や曜日を絞れば生き残る道もあるのかな、とも思いました。
ともかく、次回名阪甲特急に乗車するときは、車内販売を利用してみようと思います。
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